常念岳登山:第2日

第4編<胸突八丁〜臨時登山案内所>


登山年月日 平成18年8月8日 快晴
登山メンバー 殿川紘史 <単独行>
主要コース 常念小屋(5:10)〜(5:45)三股分岐〜(5:50)常念岳山頂(6:10)〜(6:45)常念小屋・朝食(7:30)〜(7:55)水場(8:00)〜(8:10)胸突八丁〜(9:15)烏帽子沢〜(10:40)ヒエ平(11:00)〜(12:15)臨時登山口:駐車場(12:30)〜(12:45)入浴・昼食(13:50)〜(14:00)JR豊科駅(14:15)〜(20:20)宇都宮自宅
所要時間 登山時間:6時間05分<AM5:10-PM0:15>
総合時間:15時間10分<AM5:10-PM8:20>

         林道の花:辺りに芳香を放つ花
        <ヒエ平登山口〜臨時登山案内所>

写真をクリックすれば拡大出来ます 【常念岳の高山植物】

スライドショー 【第1部】 【第2部】 【第3部】 【常念小屋】 【登山口〜常念岳登山ルート】

【本日の登山予定】

常念小屋〜三股分岐〜常念岳山頂〜常念小屋・朝食〜水場〜烏帽子沢〜ヒエ平〜臨時登山口:駐車場〜入浴〜JR豊科駅〜<>〜宇都宮自宅


スライドショー【第1部】
8時10分〜20分間、沢の20−30mを高巻きするルートを辿る間は両側には沢山の高山植物が花を咲かせて華やかな雰囲気の中を烏帽子沢へ向かう。 写真撮影した花だけでもリストアップすれば、「ミヤマシシウド」「クガイソウ」「ショモツケソウ」「センジュガンピ」「イブキトラノオ」「ヒメシャジン」「オタカラコウ」「ニッコウキスゲ」「ヤマハハコ」「マルバタケブキ」「オオバミゾホウズキ」「ヤグルマソウ」等12種類にもなった。

一旦沢に下る。 昨日往路で通過した記憶に残る沢筋には山側から流れ落ちる清流に沿って黄色の「マルバタケブキ」と「オオバミゾホウズキ」が大群落を作り、「ヤグルマソウ」がその間に競う様に生えていた。 往路同様に清流の水を梳くって喉を潤す。 再び梯子を伝って、沢を離れて樹林帯に入る。
ミヤマシシウド クガイソウ・シモツケソウ センジュガンピ イブキトラノオ ヒメシャジン オタカラコウ
ニッコウキスゲ ヤマハハコ クガイソウ ミヤマシシウド マルバタケブキ
ヒメシャジン オオバミゾホウズキ オタカラコウ群落 ヤグルマソウ
高山植物大群落 ニッコウキスゲ 梯子昇 シモツケソウ群落 シダ類 ヒメシャジン


スライドショー【第2部】
8時45分頃、その樹林帯を再び出ると、大小の石が重なる氾濫原らしき場所:笠原を通過。 9時15分頃、ヒエ平登山口まで2・8キロの「烏帽子沢」を通過。 この一帯は樹林帯で強い日差しから守られている。 今から「常念岳」を目指す中高年夫妻とすれ違う。 今朝の天気予報は十分承知しているのだろうか?・・・・と心配になる。 

9時40分、昨日殆ど前後しながら登山した「水戸のご夫妻」が休憩していた「王滝ベンチ」に辿りつく。 此処で小休止しながら二人の計画変更を聞く。 奥さんの疲労と天気予報で計画した「大天井岳」へ向かわず、下山を選んだそうだ。 成る程、賢明な判断だと思う。  

9時50分頃、「王滝ベンチ」を出て緩い勾配の樹林帯を前進・前進。 「エゾタケシマラン」の赤い実、「マルバノイチヤクソウ」が林間の薄日射す場所にあった。 「熊笹」の枝の中で見つけた「タケノコ」の如き不思議な芽<写真下:右端と左端>は面白い。 7月下旬、有料の「乗鞍高原トレッキング」コースを通過した折に同様の「タケノコ状の芽」を見た事があった。 
ミヤマシシウド ギンリョウソウ 「烏帽子沢」:2.8km アァ!可憐な花ね!! ヤマホトトギス
王滝ベンチで水戸からの御夫婦に追いつく エゾタケシマランの実 マルバノイチヤクソウ 熊笹の枝から発生
10時25分、「山ノ神」神社前を通過。 もう直ぐで「ヒエ平登山口」だと判る。 10時40分、「ヒエ平」登山口帰着。 トイレ・給水・果物補給で15分程度休憩。 鋭気を再び養い、11時前に出発して、臨時登山案内所まで「舗装・林道」歩きが始まった。 既に花を付けた「ミヤギノハギ?」を見つけた。 秋到来のサイン・・・!!
熊笹のタケノコの様? 山ノ神前 ヒエ平登山口 ミヤギノハギ?
キオン コウゾリナ サワグルミ 7月中旬の水害で道路に滑り落ちた巨木
この地方を襲った7月下旬の大雨は大きな被害を出した。 この常念岳登山ルートのメインを成す「三股」経由ルートが完全に道路崩壊で通過不能・・・・山小屋関係者の話ではこんシーズンの復旧は絶望的で、駐車した数十台の登山者の車は来年にならぬと運び出せないそうだ。  


スライドショー【第3部】
この「ヒエ平」登山口経由ルートも、林道2箇所の崩壊で「ヒエ平登山口」まで車で入れず、臨時登山案内所<青年の森>から歩く嵌めになった。 ヒエ平登山口から15分程度の場所の崩壊は大規模で、復旧工事担当者達が現場検証中だった。
オオイタドリ オンタデ バッタのカップル シロバナオミナエシ? 道路崩壊箇所の調査
ヒエ平〜臨時登山案内所間の林道で遭遇:「アサギマダラ」
疲れた足には舗装林道歩きは最も足に堪える。 最も大嫌いなコースとなった。 ヒエ平登山口から臨時登山案内所駐車場まで、緩い下り勾配を考慮すれば、約60分間の歩道歩きだろう。 単調な舗装道路歩き中は道端の昆虫・植物等を探しながら歩く癖が直ぐ出てしまう。 
名前不詳? 名前不詳? 名前不詳?:香水よりも素晴らしい香を放つ花
グズの花と蕾 「アサギマダラの幼虫」ではないらしい 白色の蝶かな?
名前不詳?? 林道脇の木陰に咲く花:フシグロセンノウ(ナデシコ科)

12時15分、<青年の森>駐車場帰着。 同行した東京からの二人連れには少々待って貰い、手短に登山用具を梳き12時30分に、入浴の為に近くの「温泉」へ・・・・出発した。 2日間の汗を流し入浴。 中々の設備で日中ながら十数人が入浴中だった。 二人の電車時間の都合もあり、15分間程度であがる。 同じ建物にあるレストランで昼食する事に・・・。 結局、二人の好意に甘えて、上手い昼食をご馳走になった。 2時頃、「JR豊科駅」まで送り、充実した2日間の登山のお礼を交して分かれた。 

次の計画は8月9日夕方の「室堂平:雷鳥沢ヒュッテ」集合の「立山縦走」のスケジュールである。 直ぐに幹事へ携帯電話を入れる。 予想した通り、NHK台風ニュースの為、安全を期して止む無く「計画中止」となった事を確認。 
台風襲来なら、2−3日は荒れるので、急遽予定を変更して、自宅:宇都宮へ帰宅とし、午後2時15分JR豊科駅を出発し、午後8時20分に宇都宮に帰着。 

7月21日宇都宮を出発して22日から始まる「火打山」登山〜「5泊6日:北アルプス縦走」〜「常念岳下山」8月8日までの19日間で百名山:6座を登山した有益な2.5週間を終えた。 

『乗鞍岳登山・第1日:第1編』へリンク