北岳登山<第1日>:第2/9編
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![]() 北岳山頂〜東稜線〜八本歯のコル <広河原登山口からの展望> |
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【北岳関連情報】 【南アルプス山並みパノラマ図】【北岳登山ルートマップ】【南アルプスアクセス地図 『北岳』は富士山に次ぐ、日本第二番目の高峰で、古くから「甲斐の白峰」と讃えられてきた。 特産の「キタダケソウ」をはじめ高山植物の種類も多く、山頂も展望のよさにも定評がある。 名実共に南アルプスを代表する山である「北岳」には交通の便利な広河原から比較的短時間で登頂が可能である。 【登山ルート】 北岳への登山ルートは幾つもあるが最も一般的なルートは「広河原」を登山口にするルートである。 今回は最も容易で短時間で登山出来る@から登山した @ 広河原ー><大樺沢>ー>二股ー><右股コース>ー>肩ノ小屋ー>北岳 <5:30+0:40> A 広河原ー><大樺沢>ー>二股ー><左俣コース>ー>八本歯のコルー>北岳山荘ー>北岳 B 広河原ー>白根御池小屋ー><草すべり>ー>肩ノ小屋ー>北岳 この他に「塩見岳を経由」「間ノ岳経由」「仙丈岳経由」等他の山を縦走して「北岳」に登る縦走路利用があるが、2−3泊以上のロングトレイルである。 【関連HP:北岳@】 【関連HP:北岳A】 |
【スライドショー:『戸台〜北沢峠』 『広河原〜大樺沢』 『大樺沢〜二股』】 |
6月25日午前4時30分頃、目覚めた。 約1時間前から駐車場は騒がしくなる。 今日も晴天が予想出来る空模様に安心する。 5時30分頃、キャンピングカー1階に休んだ大渕氏も起き出した。 6時30分発の北沢峠行きバスを待つ登山者の列が長く伸びている。 我々は広河原行きのバスに接続する8時05分発の北沢峠行きに乗車する予定。 朝食・コーヒーを済ませ持参する荷物内容の確認開始。 当初の予定の変更をした。 『@テント持参』ー>『A山荘素泊まり利用』ー>『B山荘食事付き』へと荷物を減らす為に変更した。 更にC「北岳」と「間ノ岳」登山後の27日に車の戻り、天気と体調が良ければ、再度北沢峠に行き、長衛小屋宿泊を前提にして「甲斐駒ヶ岳」と「仙丈ヶ岳」を登山する方針に変える。 この案が最も荷物が少なく、且つ費用も節減可能だから。。 午前7時半前に埼玉方面からの3人の同行者「萩原氏(リーダー)・関根氏・平居さん」が到着。 7時45分頃、8時5分発の北沢峠行きのバスの列に加わる。 26人乗りの中型バスが一杯になり次第、増発されるらしい。 河原にある駐車場で3人と挨拶する。 其の周囲には沢山の濃いピンク色の花と白い菊の様な花の群生があり、見事な絨毯に見える。 予定通り、8時5分のバスに乗車。 運転手は車窓のふうけい、山並み・植生など上手に解説しながら曲がりくねる『南アルプス林道』を北沢峠に向けて進む。 8時40分、北沢峠着。 此処で南アルプス市営のバスに乗り換えて「広河原」の北岳登山口まで行く。 定刻の9時45分より早い9時10分に臨時便が出た。 広河原に9時40分着。 下車すると快晴の山並みの遥か遠くに『北岳』が見える。 吊橋を亘り広河原山荘で給水。 10時に広河原山荘を出発した。 |
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南アルプスへの基地・戸台:仙流荘駐車場の草叢に繁茂していたピンクの花と白い菊の様な花。 仙流荘ホテル |
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南アルプスの全ての山の中で最も険しく登山の困難な『鋸岳(2685m)』 ロッククライミング技術者のみがアクセス可能な山で一般登山者は近付けない。 山の生成過程は「海底の隆起」による為に浸食が激しく岩石も脆いらしい。 |
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鋸岳の大ギャップ:岩質が脆く一般登山者は登山禁止 北沢峠周辺地図 北沢峠バス停留所・発券所 | ||||
左上の2枚の写真は鋸岳の大ギャップを部分拡大したものである。 8時40分に北沢峠到着。 乗客は全員バスを乗り継ぎ「北沢峠」で下車。 「北岳登山」する人達で50名は下るまい。 北岳登山同行の4名の記念写真を撮影(左から平居さん・大渕氏・萩原氏:リーダー・関根氏)。 |
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白根御池小屋分岐(左へ) | タカネグンナイフウロ コバイケイソウ 視界開けた大樺沢からの北岳 | ||||
大きく視界が開けて眼前に「北岳山頂部〜東稜線〜八本歯のコル〜八本歯の頭」が緑山並みの背後に茶色に見え、雪渓には未だ相当に残雪があった。 直射日光を浴びて予想外に疲労を感じる。 |
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八本歯の頭〜八本歯コル〜北岳山頂(右) | フジハタザオ | 赤薙沢の頭? | 大樺沢から見上げた空 | |
約30分毎に休憩しないと呼吸が乱れ、足が普段よりも重く感じる。 更に登山路の景色・高山植物の撮影も先行する4人と離れる原因だが、体調が予想以上に悪く今日の登山の苦難を予感し始める。 頻繁に給水・スナックの補給を繰り返す。 日陰でも非常に暑く感じる・・・トレーニング不足が最大の原因だろうか? |
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ミヤマハナシノブ | ヒロハコンロンソウ | カラマツソウ | ||
登山路の花は繰り返し撮影しながら登山するが、徐々に撮影意欲も減退する始末。 薄紫の花弁の中心に「黄色いシベ」が綺麗だ。 平居さんから「ミヤマハナシノブ」であると聞く。 「ハタザオ」「カラマツソウ」「マルバシモツケ」・・と沢山。 登山路に水が流れる部分を過ぎて崩壊場所で「大樺沢」を左に渡り斜面沿いに進み、再度右に渉る箇所があった。 |
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クルマバックバネソウ | キバナスミレ | 桂のトンネル | タカネミミナグサ | ヤマガラシ |
後を振り返ると北岳の北東に聳える「鳳凰三山」が見え雲の中から出たり入ったりする。 「地藏岳」のオベリスクも見え隠れする。 |
【北岳登山:第3/9編】へリンク |