『北岳登山・第２日：第８/９編＜八本歯コル～北岳山荘トラバース路①＞』

北岳登山＜第２日＞：第８/９編
＜北岳山荘分岐～トラバース路-①＞

年月日	：	平成１７年６月２６日　（日）　＜曇～晴～曇＞
メンバー	：	殿川紘史　＜単独行＞
登山ルート	：	【6/26】肩ノ小屋（5:40）－（6:15）北岳山頂（6:30）ー＞（7:15）吊尾根分岐ー＞（7:35）八本歯ノコル分岐（7:45）－＞＜北岳山荘トラバース路：高山植物撮影①②＞－＞（9:30）北岳山荘（9:50）ー＞（10:35）中白根山（10:45）－＞（11:45）間ノ岳山頂（12:20）－＞（13:05）中白根山（13:10）ー＞（13:40）北岳山荘（13:50）ー＞（15:00）吊尾根分岐－＞（15:20）北岳山頂（15:35）ー>＞（15:55）肩ノ小屋（泊）
所要時間	：	登山：１０時間１５分＜AM5:40-PM3:55＞　総合：１０時間１５分＜AM5:40-PM3:55＞

　　　　　　　　　　　　　　キタダケソウ
　　　　＜八本歯コル分岐～北岳山荘トラバース路＞

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【スライドショー：『第１部』　『第２部』　『第３部』】

【八本歯ニコル（7:45）～（8:40）北岳山荘トラバース路①】
今日も快晴が続いてくれるのだろうか？　この周辺は大きい石がゴロゴロしている。　南正面に展開する南アルプスの雄大な景色の「農鳥岳（）」正面の「間ノ岳（）」その右遠くに見える「塩見岳（）」、北岳山頂とバットレス方向、八本歯ノコル方向を眺めながら分岐点で小休止後、待ち切れず北岳最大のお花畑の「北岳山荘トラバース路」にはいる間もなく左右の斜面にハクサンイチゲを中心に高山植物が群生する。　
風が強いからか背丈の低い「ミヤマオダマキ」、アッ！ヤット見付かった一株目の「キタダケソウ」は花の下の茎の長さと葉先の形状で直ぐ区別が出来た。　此処から先には左右に「ハクサンイチゲ」に混じって「キタダケソウ」が沢山見付かった。　丁寧にそれらをマクロ撮影した。　場所によってはハクサンイチゲよりも群生量が多い所も在る。　絶滅危惧？と思う。　
斜面一杯に咲く花を前景に日本百名山の「間ノ岳」や「農鳥岳」を背景にする景観は実に見事だ。　「キタダケソウ」を撮影していたら後に小鳥の鳴き声が聞こえ其の方向には「イワヒバリ」と思われる濃い茶色の小鳥が約１０ｍ先に下りて草叢の虫？を探してながら少しずつ我が方に近づいて来た。　５ｍまで来た所で方向を変えて飛び去った、　幸運！！赤紫色の花は「ヨツバシオガマ」だろうか？　イヤ？背丈が低くは先の形状から「ミヤマシオガマ」かも知れない。　
この一帯の高山植物の種類と密度は驚くべき程だ。　確認出来る種類を挙げると「ハクサンイチゲ」「キタダケソウ」「ミヤマシオガマ」「ミヤマキンバイ」「ミヤマオダマキ」「イワベンケイソウ」「チョウノスケソウ」「クモマグサ」「オヤマノエンドウ」「チシマアマナ」「ハハコヨモギ」等である。　
更に前進すると斜面の崖をトラバースする「梯子」が２－３箇所連続した。　その先にも同様に高山植物が群生する。　「チョウノスケソウ」「ミヤマキンバイ」「オヤマノエンドウ」「キタダッケソウ」等がより多く見られる。　足場が良い所に「キタダケソウ」「ミヤマキンバイ」「チョウノスケソウ」「ハクサンイチゲ」等をマクロ撮影した。　目移りして中々前進出来ない高山植物の群生地帯である。　アット思う間に時間が過ぎ、もう１時間も経過した。　「間ノ岳」～「農鳥岳」への縦走時間は無くなるが、花の観賞・撮影に時間を使う様に計画変更した。


「八本歯ノコル分岐」は狭い平坦地がある。　周囲は大きい石ころ出覆われている。			八本歯ノコル～城峰へ	北岳山頂へのルートと斜面


八本場ノコルと八本歯ノ頭		吊尾根分岐ー＞北岳へ	ミヤマオダマキ	キタダケソウ


葉先が細かく割れ、茎もやや黒く、花の下の茎も長い「キタダケソウ」			キタダケソウ（手前）とハクサンイチゲ（奥）


キタダケソウのクローズアップ		ミヤマオダマキも処々にある	キタダケソウ　ハクサンイチゲと間ノ岳・農鳥岳


斜面のキタダケソウ	花の撮影中に小鳥が飛来して鳴声を上げた「イワヒバリ」だろう。　　　　トリミング拡大映像


ヨツバシオガマとチシマアマナ（手前：１個）	ハクサンイチゲと間ノ岳・農鳥岳	キタダケソウの群生とクローズアップ		キタダケソウはハウサンイチゲと混在する