南アルプス縦走:第3日
  <第5/5編>

<荒川小屋〜大聖寺平〜
小赤石岳〜
赤石岳〜富士見平〜赤石小屋

登山年月日 平成17年9月17〜20日 快晴
登山メンバー 羽田氏(リーダー)・松倉氏・山崎氏・稲葉氏・殿川
主要登山ルート 【9/19】千枚小屋(5:45)ー>(6:25)千枚岳(6:35)ー>(8:05)悪沢岳(8:20)ー>(9:25)中岳(9:40)ー>(10:35)荒川小屋(11:10)−>(11:45)大聖寺平(11:55)ー>(1:10)小赤石岳(1:20)ー>(1:45)赤石岳(1:55)ー>(2:35)沢/水場(2:45)−>(3:35)富士見平(3:50)−>(4:20)赤石小屋(宿泊)
所要時間 総時間:10時間35分<AM5:45-PM4:20>


          赤石岳山頂:記念撮影
    
<左から:羽田氏・稲葉氏・山崎氏・松倉氏>

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スライドショー  【第1部】 【第2部】 【第3部】

赤石の肩(3030m)付近 ガスの漂う小赤石岳への登り ナナカマド
「大聖寺平ー>赤石小屋分岐」までの標準時間は「2時間」だが、我々は「赤石岳」まで1時50分で登ったことになる。 20分間差し引くと実質:1時間30分で登っていた。 「30分の時間短縮」の性かも知れないが、非常にキツイ登りだった。 2時間区間を1回の休憩で通過したのだ。
大倉尾根稜線のガス 小赤石岳(3081m)山頂:標識 赤石小屋分岐 大倉尾根稜線のガス
 殆ど休憩無しでザックを「分岐点」に残して、5名は「赤石岳」へ向かう。 赤石岳への道中では殆ど「山頂」はガスに隠れて直前まではっきり見えないままで前進した。 1時45分に「赤石岳」山頂標識に到着。
赤石小屋分岐へザックを置いて赤石岳へ ガスで視界は塞がる 赤石岳山頂標識 赤石岳非難小屋
赤石岳非難小屋 ガスに覆われた赤石岳山頂での記念撮影 視界は約50m程度
残念ながら、360度の展望はガスの為に利かず、山頂の少し低い所にある『赤石岳非難小屋』がはっきりと見えた。 非難小屋には見えない立派な大きい小屋だった。 シーズン中は予約すれば宿泊出来る。 山頂で記念写真を撮影し1時55分に「赤石岳」山頂ー>赤石小屋分岐点に向かう。
赤石岳ー>赤石小屋分岐への帰途:上空と大倉尾根周辺にはガスが漂い、赤石小屋等の視界は利かない
小赤石岳も見え隠れ 小赤石岳方面のガスは動きが早く稜線を隠してしまう 時には日差しも当たる
「赤石小屋分岐」点でザックを回収。 2時10分に赤石小屋のルートに沿って「北沢」へのジグザグの急坂を下り始めた。
途中で僅かに出る沢の水場に立ち寄る。 2時45分に「富士見平」を目指して急坂を下る。 ガスの切れ間から「赤石小屋」の赤い屋根が大倉尾根の樹林帯の中に見えた。 その道のりが非常に遠く感じた。 
スポット当たる尾根 大倉尾根の樹林帯と赤い屋根の赤石小屋 赤石岳を振り返る ヤマハハコ
ラクダの背〜大倉尾根 小赤石岳稜線と分かれる「ラクダの背」 赤石小屋へ北沢を下りる 水場の「ウスユキソウ」
この水場から富士見平までの道のりは長い縦走の疲労の蓄積で非常に長く感じた。 足に相当の負担に感じた沢に沿った急坂を過ぎると、大倉尾根斜面に刻まれた小道に入ったが、此処からの道のりが最も精神的にも、肉体的のも応えた。
富士見平標識 「富士見平」から展望した「千枚岳」〜「東岳」方面:ガスが立ち込め視界は悪い 
赤石小屋に至る道は北沢と大倉尾根の間に在り、急坂を下る事約1時間で膝が諤々に成った。 その沢を横切り大倉尾根斜面に切られたルートは本当に悪路で、且つアップダウンの連続。 上り詰めたと思うと又下る。 小さい峠を幾つか越えた。 本当に嫌になった頃、ヤット「富士見平」に届く。 標識側の石の固まる付近に、思わず「ザック」を放り投げるように置いて、石に座り込んでしまった。 赤石小屋分岐点から此処までの「1時間40分」は本当に遠く感じた。 松倉氏がと登山口〜此処まで運んでくれた「カステラ」2枚の美味かったことは今も記憶している。  『赤石小屋分岐ー>富士見平』までの標準所要時間:2時間であるが、我々は「1時間25分」で通過した事になる。 30分も早い歩行が酷いシンドサに通じるのだろう。 小休止は3回にも成ったが兎に角疲れた。 二人の女性は平気な顔に見える!!
ガスに遮られる「東岳」の望遠 赤石小屋真近い樹林帯   赤石小屋到着 小屋からみ上げる赤石岳
2枚のカステラのエネルギーで「富士見平ー>赤石小屋」までの30分間の歩行が可能だった様に思う。 千枚小屋を朝5時45分に出発してこの赤石小屋に4時20分に到着までの約10時半は、久し振りにシンドイ縦走路だった。 特に「赤石小屋分岐」から約40-50分間の滑りやすい急坂が本当に膝と爪先にダメージとなった。
小屋ー>水場への地図 赤石小屋裏からガス越しに見える「赤石岳」 シラビソ樹林帯 小赤石岳
10時間半の縦走路の疲労を小屋前のベンチで癒しながら、正面に繰り広げる「赤石岳:雲のショー」を見ながら何枚も撮影した。 給水・スナック補給後に、小屋の裏山へ行きガスで見え隠れする「千枚岳方面〜樹林帯〜小赤石岳〜赤石岳」を暫く眺めて、今日の長くシンドイ一日の縦走を思い出した。
赤石小屋正面の中盛丸山?方面 小赤石岳? 赤石岳山頂部 夕焼けの中盛丸山?
小屋正面の中盛丸山 夕焼けの中森丸山(左奥)と赤石岳(右) 大沢岳(中央)? 雲に隠れる赤石岳
小屋到着後間もなく夕焼けで正面の空と雲が幾分赤みを帯びた。 動きの早い雲と共に撮影して暗くなりかけた4時40分頃、山小屋2階の就寝スペースへザックを運んだ。 狭い階段の昇降は本日の疲労で結構足に負担を感じた。

午後5時〜約30分間、約20名前後しか収容出来ない「食堂」で家族的雰囲気の夕食をゆっくりした。 具沢山の味噌汁は事の他美味かった。 ご飯もお代わりしてアルコールを飲まないので又2階の就寝スペースに戻る。 窓はなく、照明だけの為に、薄暗い。 午後6時にはシュラフに潜り込み、10時頃まで「ラジオ」をイヤホンで聞いたが、一向に眠気を催さず、睡眠不足を気にして、11時前にラジオを切った。 長かった一日の歩行を思い出しながら何時眠り込んだか判らなかった。 

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