高妻山登山(2353m):第2編
<キャンプ場〜一不動〜五地蔵岳>

登山年月日 平成16年6月6日(日) 薄晴・小雨・曇・小雨
登山メンバー 殿川紘史・福島夫妻・平居・山崎・鈴木 計:6名 
主要ルート 【6/5】戸隠山登山口ー>(17:00)キャンプ場入口駐車場(車中泊)
【6/6】駐車場(5:15)−>牧場事務所(5:30)−>(7:00)氷清水(7:15)−>(7:40)一不動避難小屋(7:50)−>(9:15)五地蔵岳(9:20)−>(9:55)八丁ダルミ(10:00)−>(10:10)九合目ー>(11:30)高妻山山頂(12:10)−>(14:00)七観音(14:05)−>(14:15)五地蔵岳−>(15:15)一不動ー>(15:25)氷清水(15:55)ー>(17:00)牧場事務所(17:20)−>(17:30)駐車場(17:40)−>(18;00)浴場(19:45)ー>(21:30)軽井沢<仮眠>(1:40AM)−>(4:55AM)宇都宮自宅
所要時間 登山:12時間15分 <AM5:15-PM5:30> 全体時間:23時間40分(仮眠:4時間を含む)

   シラネアオイの大株を囲んで
     <八丁ダルミ付近>
画像をクリックすると拡大出来ます
高妻山登山マップ
スライドショー 【第2編:五地蔵岳〜高妻山山頂〜登山口駐車場

【高妻山概要】 日本100名山
高妻山は戸隠連山の最高峰である。 戸隠山は手力雄命(タジカラオノミコト)が天の岩戸をその戸を天に投げると其れが葦原の中の国に落ちて山となったという、そんな古い伝説を持っている。 「戸隠奥社」は手力雄命を祀り、「中社」は思兼命(オモイカネノミコト)を祀り、「日の御子社」は(アメノウズメノミコト)を祀る。 いづれも岩戸開きに参列した神々である と「深田久弥」は「日本百名山」の著書で紹介している。 険しい「戸隠山」の北部に位置する。

【高妻山登山:第2編】
「五地蔵岳」で記念写真を撮影・小休止した所までは「高妻山登山:第1編」に記載。 この五地蔵岳を越えると幾つかのアップダウンは在るが、なだらかな尾根歩きとなる。 視界もよく北部の「金山」「天狗原山」「焼岳」「火打山」「妙高山」が見え、西部は「北アルプス」、東部は「黒姫山」、南部は「戸隠山」「西岳」等が全部見える。

ムラサキヤシオ アレが黒姫山!! 金山・焼山・火打山 火打山(百名山) 登山禁止中の焼山
天狗原山(手前)・金山  目指す高妻山 北アルプス連峰 コミヤマカタバミ ショウジョウバカマ

更に特徴的なことは「シラネアオイ」に代表される高山植物が沢山登山路の両側に在ることだろう。 この稜線にはシラネアオイの数と質の凄さに『シラネアオイ街道』と鈴木さんが命名した。 凄く現状を表現した名前が気に入った。 写真下右のシラネアオイの株の大きさに注目!! 其処を通過する登山者なら100%目に付く見事さだった。 このシラネアオイ街道は「七観音」〜「八丁ダルミ」を過ぎて、最後の急坂に差し掛かるまで続いた。

エンレイソウと花の位置 接写風景 登山路での最大の株のシラネアオイ
見事なシラネアオイと登山者 ヨウラクツツジ ミツバオーレン ショウジョウバカマ

辺りの高山植物は「ムラサキヤシオ」「コミヤマカタバミ」「ショウジョウバカマ」「ヨウラクツツジ」「ミツバオーレン」「ヒメイチゲ」「ムシカリ」等。 シラネアオイは「チシマザサ」の間に平然と成長して綺麗な花をつけているのが不思議だった。 殆どの植物は「笹」との競争に敗れて消え去るのが普通だからだ。 花に詳しい同行の平居さんの説明は成る程と思う。
厳しい風雪と乾燥から「笹」が守ってくれるらしい。 日陰と湿気は笹の中なれば一定条件が確保できそうだ。 

ヒメイチゲ 戸隠連峰:西岳望遠 シラネアオイ街道の名前が付いた登山路
シラネアオイ 熊笹とシラネアオイ 高妻山南斜面 焼山(左)・火打山(右)  アカヤシオ
ヒメイチゲ 高妻山稜線縦走路 縦走路上の無数のシラケアオイ 黒姫山とムシカリの花

「八丁ダルミ」を過ぎると、高妻山頂上に至る「三角形」の稜線を登る急坂に差し掛かる。 途中で雪渓を僅かに横切る
地点が最も困難且危険なポイントだった。 北東斜面に落ちる雪渓で足を取られると数十メートルいや何処で止まるの
かが見えない所まで滑落してしまう。 皆慎重に其処を通過して、最後の数十メートルを登り切ると「山頂」が見える頂
上部になる。 三角点のある頂上までは、200m程度の水平移動のみだが、「十阿弥陀」の巨岩から更に、100m以上
先になる。 天気は愈々妖しくなって来た。 

シラネアオイ コミヤマカタバミ 色濃いシラネアオイ 十阿弥陀(山頂直前) キジムシロ

11時30分、5人が山頂に到達するや否や「雨粒」が落ち始めた。 北アルプス方面は微かに見えるが、雨雲が近づいている。 一応雨具を着けて「昼食」を開始。 山崎さんは大きいメロンをザックから取り出して、全員に振舞ってくれ、2353mの高山頂上まで担ぎ上げた貴重なものだ。 山頂でメロンを頂いたのは初めての経験。 疲れた体が生き返るようだった。 雨が強くならない内に「4人」の記念写真を撮影した。 一歩遅れて到着した平居さんも手早く昼食を済ませた。 12時10分、雨に促される様に下山を開始した。 「八丁ダルミ」まで下山したら殆ど雨を感じなくなった。 小休止を兼ねて雨具の帽子を取ったり、脱いだり・・・。 

ミネザクラ 高妻山山頂 山頂のミネザクラ ツマトリソウ イチョウラン ミヤマクワガタ

七観音の手前で、グレープフルーツ・キーウイー等を頂戴して鋭気を養い20分休憩。 14時「七観音」、14時15分「五地蔵岳」通過。 一不動との中間点付近で平居さんが「イチョウラン」を発見。 注意深く写真撮影。 15時15分戸隠:八方睨分岐点「一不動」を通過。 15時20分「氷清水」でストップして美味しい水を飲み、鈴木さんが沸かしてくれたコーヒーを頂く。 この間辺りには「ブヨ」が飛び回るが我慢できる程度だった。 35分も休憩して下山開始。 雨は「八丁ダルミ」通過以降全く落ちてこなかった。 17時牧場出口到着。 売店に立ち寄り記念バッジを購入する人も居た。 その売店裏で自生の「花を付けたクリンソウ」を見つけた。 再度小雨が落ちだした。 17時30分駐車到着。 出発から合計:12時間15分の登山だった。 近くに「日帰り湯」が在ると判り移動する頃から小雨が振り出す。 約30分入浴。 長野方面へ帰る鈴木さんは食事前に帰途に着いた。 埼玉組と同じく「レストラン」の「ソバ」を夫々注文。 「コシアブラ」のてんぷらの風味のよさに驚く。 山菜の王様「タラの芽」と同等とか言われるのが初めて理解できた。 40分間夕食事に掛けて、19時45分岐路に着く。 軽井沢町の「碓氷バイパス」手前で眠気がとれず「仮眠」。 雨は本降りになった。 結局4時間ご目覚めて、1時40分再スタートして、宇都宮自宅到着は、略明るくなった午前5時だった。

高妻山登山:第1編に戻る