立山登山・第2日:第5/5編

<雷鳥沢〜雷鳥坂〜剣御前小屋〜
くろゆりのコル
〜一服剣〜剣山荘


登山年月日 平成17年08月03日  快晴
登山メンバー 殿川紘史  <単独行>
主要登山ルート 雷鳥沢(6:05)−>(7:55)剣御前小屋(8:30)−>(10:30)くろゆりのコル(10:40)ー>(11:50)一服剣(12:20)−>(12:35)剣山荘(宿泊)
所要時間 総時間:6時間30分 <AM6:05-AM12:35>

         剣山荘 <一服剣付近から>

写真をクリックすれば拡大できます  【雷鳥沢〜剣岳:周辺登山地図】 【雷鳥沢〜剣山荘:周辺地図】

【工程】 (10:30)くろゆりのコル(10:40)ー>(11:50)一服剣(12:20)−>(12:35)剣山荘(宿泊)

10時30分に「くろゆりのコル」に到着し、東大谷を覗いたり、初めて見た「トウヤクリンドウ」の撮影で時間をかけて、10時40分ごろ、剣岳登山路の最初のピークポイント「一服剣」に向かった。 稜線左側は急激に切れ落ち、右側も途中から崖になる険しい狭い稜線になった。 ガレ場になると「イワギキョウ」が中心の高山植物でそれに「ヨツバシオガマ」「、イヤマllコウゾリナ」「イワツメグサ」が混じる。 

高度を上げるに従い剣岳の険しいギザギザの岩峰が克明に見え始める。 背後を振り返ると左の「別山」、右の「剣御前」の稜線が長く剣沢に伸びる。 緑と雪渓と黒い岩のコントラストが美しい。 40-50分で「一服剣」に到着。 其処には十名以上の登山者が休憩しながら、下山して来た「剣岳山頂ー>前剣ー>一服剣」までのスリリングな工程について話していた。 眼前には「前剣ー>鞍部」への急斜面を下りる登山者と鞍部から疲れた様子で約50mの「一服剣」への高度差をゆっくり登る登山者、途中の鞍部で、休憩する登山者が、目に留まる。 

明日はこの眼前の急峻な岩登りから本格的な「剣岳登山」が始まる。 剣岳頂上は前剣の為か、ガスの為か良く見えない。 全体の岩登りの状況を把握して、「昼食」にした。 写真撮影しながらの「雷鳥沢ー>剣御前小屋ー>くろゆりのコルー>一服剣」の歩行だったので殆ど疲労感はない。 此処で待機しても「剣岳」に掛かる雲・ガスは晴れそうにない。

12時20分に下山開始。 何も感じなかった「コルー>一服剣」のガレた岩場は下る時は結構緊張感を維持しないと危険な部分が幾つか在った。 下山する正面は「剣沢」や「剣御前」、それに今夜宿泊予定の「剣山荘」の赤い屋根が直下に見える。 剣山荘に近い斜面には左右から「コバイケイソウ」の白い花が群生をなし、濃い緑色の葉と共に目立つ。

12時35分に剣山荘に到着。 予約なしだが問題なく宿泊受付を終了して安心して屋外で暫らく休憩。 昼食のパンにくわえてご飯が食いたくなり、「カレーライス」を注文。 剣岳登山としては至近の山小屋の関係で宿泊者数は50名は居そうだ。 こんなに早く山小屋へ入るのは珍しい。 今日は十分に休養して明日の登山に備えよう。  

スライドショー  【第1部】 【第2部】 【第3部】

「くろゆりのコル〜一服剣」への稜線上の岩場に咲く『イワギキョウ』
ヨツバシオガマ   ハクサンシャクナゲ 崖にへばり付く花:イワギキョウ・ミヤマダイコンソウ ミヤマコウゾリナ
ミヤマコウゾリナ 雲に隠れた剣岳 「東大谷」 剣岳西側稜線 一服剣
剣山荘と剣沢 雲に見え隠れする「剣岳山頂部」と「前剣のピーク」
一服剣から見た剣岳山頂の登山者      剣山荘上部のクルマユリ ガスに迫られる剣山荘
立山別山と剣山荘       ミヤマオトコヨモギ          一服剣稜線のイワツメクサ ハクサンイチゲの種子
剣山荘       剣沢の雪渓と「剣沢と立山:別山・北峰稜線」:剣沢小屋と剣山荘
厳しい環境を好む「イワギキョウ」 ハクサンシャクナゲ 前剣のピーク
クルマユリ 一服剣への急坂岩場の割れ目に生えた「イワギキョウ」 一服剣への急坂
「前剣」ー>「一服剣」間の急斜面のガレ場 前剣の東尾根と武蔵谷の残雪 前剣の岩峰
険しい剣岳北東稜線 一服剣からの下山路から見える「剣山荘」 ミヤマダイコンソウ
「コバイケイソウ」が咲く斜面の下にある剣山荘 剣山荘上の残雪 剣山荘入口

『剣岳登山:第1/5編<剣山荘〜前剣>』へリンク