戸隠山(1904m):第2編 <戸隠山山頂〜九頭竜山〜一不動避難小屋〜神隋門〜登山口>
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![]() 屏風岩の南面 <縦走路から撮影> |
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【戸隠山登山ルートマップ】 【八方睨コース核心部ルート図】 |
スライドショー:【第2編・@:戸隠山山頂〜九頭竜山】 【第2編・A:九頭竜山山頂〜一不動〜登山口】 |
【戸隠山概要】:200名山 北信濃の名山である「戸隠山(1904m)」は、上信越高原国立公園・戸隠高原に位置し、北信五岳(飯綱山・黒姫山・斑尾山・妙高山)の一つで、神話と信仰の山でもある。 蟻の塔渡り、八方睨みなど岩塊を連ねた稜線が続く。 戸隠山の最高峰「西岳(2063m)」は戸隠山の西部にあり、このルートは荒れた岩稜の連続で「熟練者コース」である。 険しい岩峰が続く「戸隠連峰」として有名である。 |
【登山の背景】 戸隠山(1904m)への登山は登山仲間から誘われて百名山の「高妻山(2363m)」への登山がその切欠である。 梅雨期直前の6月4日夜の天気予報で、6月5日(土)快晴、6日からは梅雨前線の北上で午後から崩れる。 「5日の快晴の一日を有効に使いましょう」との放送を聴いて、一日早めて戸隠高原に行くことを決心。 夕食後、午後8時直前に自宅を出発。 足利市・太田市・高崎市経由で一般国道をドライブして長野市内から「旧道:バードライン」の曲がりくねる暗黒の道を辿り、戸隠山登山口駐車場に到着したのが午前2時直前。 何時もの車中泊で翌日の「戸隠山」登山に備えた。 |
戸隠山登山記録:第2編 <戸隠山山頂部〜九頭竜山〜一不動避難小屋〜牧場出口〜隋神門〜戸隠山登山口> |
「八方睨・西岳分岐点」に45分間滞在した後、10時30分に「戸隠山山頂」を目指し出発。 標識側の小道をk北西に向かって急降下。 ルート側の熊笹や木陰に沢山の「シラネアオイ」の花があり、当初「天狗の露路」付近の登山ルートで一輪を見出して感激したのが嘘の様に、次から次への現れる。 振り返れば、「45mのナイフリッジ」を真横から展望可能で、其処には通過中の登山者が小さく見える。 東側の切れ込んだ崖が見え深さに驚いた。 転落したら即死は免れにだろう。 |
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西岳分岐〜戸隠山稜線のシラネアオイの花 | 45mのナイフリッジの稜線(東方向より) |
10時50分に、「戸隠山山頂」部に到着。 最高高度:1904mの標識があり、此処からの展望は「八方睨・西岳分岐」に比べ「北アルプス北部〜南部」が殆ど一望出来る。 西岳頂上部に隠れた部分は「北アルプス中央部」のにだった。 丹念に「北西部」「西部」「東北部」「南部」の順に眺める事にしよう。 |
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ナイフリッジ | ムシカリ 戸隠山から高妻山・乙妻山 | 白馬岳・小蓮華岳・乗鞍岳方面 |
「西岳」東北部稜線から右には「鐘ヶ岳」「杓子岳」「白馬岳」「小蓮華岳」「乗鞍岳」が見え、更に右に低い山々が続く。 流石に北アルプス連峰は高度もあるために残雪量が多い。 写真左下の大雪渓は「白馬雪渓」だろうか? |
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白馬岳と雪渓? | 小蓮華岳? | 小蓮華岳と乗鞍岳 | 乗鞍岳? | 横前倉岳方面 |
西岳の低い稜線上部に右に伸びる三角形の尖った山は「唐松岳」の様だ。 西岳の左側(南側)には多くの山々の峰が連続している。 |
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杓子岳? | 鎧ヶ岳 唐松岳 ? |
写真下2枚目(左)は「剣岳」で、其処からの位置関係から、剣岳の奥には「奥大日岳」、左には「立山連峰」もある筈だ。 「剣岳」全面の低い山塊は「八方尾根」「遠見尾根」かも知れない。その左:南側には「五竜岳」「鹿島槍ヶ岳」「翁岳」等考えられる。 更に南には霞でハッキリしない峯峰が連なる見事な展望だ。 八方睨のような「方位盤」刻んだ山の名前があれば好都合だが此処には「木製の山頂名」のポールだけだった。 |
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五竜岳? | 剣岳・奥大日岳? | 立山連峰? | 鳴沢岳・針ノ木岳? | 乙妻山・高妻山 |
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乙妻山 | 高妻山 | ムシカリ 槍ヶ岳と八方睨のケルン 戸隠山南断崖を見下ろす |
九頭竜岳直前の登山ルートにピンク色の「ウサギギク」「苔」「ミツバオーレン」「シラネアオイ」それに南岸壁側に「ハクサンイチゲ」の白い花が写真で確認出来た。 同じ所に咲く「ピンク色の花」が写っているが、名前は確認できない。 |
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ミヤマアズマギギク | ? | タイトゴメ | ミツバオオレン | ハクサンイチゲ |
「屏風岩」に近づき、登山道からも「薄い岩」が幾重のも深い亀裂を見せている。 南岸壁の下の方まで続いているのだろうか? 28mmレンズ一杯でも全貌が捕らえられない。 南側は数百メートルの崖で、登山口に近い高度一帯は高密度の樹林帯となって、鬱蒼とした緑の中に「登山口駐車場」の白いスペースが見え、「ハイエースのキャンピングカー」も確認出来る。 「戸隠奥社」の社務所と本殿も緑の中に見え、駐車場=奥社入口の県道から一直線状に「杉林」が「戸隠神社・奥社」まで伸びているのがはっきり見える。 |
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ハクサンイチゲの花 屏風岩 | 戸隠山登山口駐車場 | ナイフリッジとアルプス |
振りければ、「ナイフリッジの絶壁」と「北アルプス連峰」が重なって見え、戸隠山の険しさが際立って見える地点だ。 11時45分に九頭竜岳(1883m)を離れ「1888mピーク」に向かう。 道中、下山口となる「戸隠牧場」や「キャンプ場」の道路・赤い建物等がはっきりと見えた。 |
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戸隠神社・奥社 | 北部北アルプス | 牧場・キャンプ場 | アカヤシオツツジ |
「1888m」ピークへの登りはきつく、クサリ場もあった。 途中で見える「北アルプス」は何度見ても見飽きず、何度も写真撮影した。 雲がアルプス北部に出始めて、風景に花を添え始めた。 12時40分に「1888mピーク」の三角点着くも視界は良くない。 約20分間第2回目の昼食中に「ナイフリッジ通過中の写真撮影した中高年夫妻」が追い付いて、同様に「ラーメン」の昼食を始めた。 「高妻山」は殆ど正三角形の形に見えて来た。 |
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高妻山 | キャンプ場望遠 | 北アルプス北部 | 三角形の高妻山 | 雲が出た北アルプス |
13時にピークを離れて、「一不動避難小屋」への下りに架かる。 正面の「高妻山」の登山ルートがハッキリしてきた。 日陰に本日最初の「サンカヨウ」の花を見つけた。 13時25分に大きな木の陰に佇む「一不動避難小屋」が見え、側には「青いテント」一張見える。 丸い屋根だが、「コンクリートブロック構造」の小屋で内部は少し整理不足で汚れて見えるが今夜(土曜)は15名定員一杯だろう。 此処から直進すると、明日登山する「高妻山」へのルートだ。 「八方睨(120分)」「高妻山(150分)」「戸隠牧場(90分)」の表示が分岐点に建っていた。 小休止せずに、右折して「牧場」方面に下る。 |
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高妻山・東稜線 | サンカヨウ | 一不動避難小屋 | ヤグルマソウ・花 |
浮石がゴロゴロした歩きにくい下り坂の両側は主として熊笹などに覆われ、「サンカヨウ」「シラネアオイ」「マイズルソウ」「エンレイソウ」が咲き乱れ、その中でも「サンカヨウ」は際立って大きな群落があった。 一不動避難小屋から約10分の位置に「氷清水」(昭文堂の地図では「一杯清水」)が湧き出していた。 5分間休憩しながら「2杯」をガブ飲みした。 空いた「500ml」のペットボトル3本に充填して下る。 間もなく左手に小さい「滝」が現れ、3mをクサリで下ると「帯岩」と命名された一枚岩のトラバース(約20m)が在ったが、諸所に「クサリ」が設置されて危険は感じない。 暫くは荒れた道が続き、沢との区別が付き難い。 日が落ちるにしたがって「ブヨ」の大群が飛来する地点が幾つか在る。 |
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エンレイソウ | マイズルソウの蕾 | サンカヨウの花 | ミドリユキノシタ? |
幾らか凹凸のある約20mの「ナメ滝」を下りきると、石ころと勾配が減り、幾分歩きやすくなる。 十数箇所で沢を横切るが濡れる様な所はなかった。 ルートの両側に「ニリンソウ」の群落が続く。 まだ沢山の花・蕾を残していた。 2種類の白い小さな花の名前を調べるために撮影。 暗いこととサイズが小さいために苦労した。 また「紫色の花」とツリガネソウに似た「黄色い花」も同様の目的で撮影。 |
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ユリワサビ | ニリンソウ | タツナミソウ | ツルカノコソウ | キツリフネ? |
登山道の勾配が少なくなると、地面の「ぬかるみ」が幾つかあったが、間もなく「牧場の柵」に到着。 牧場内には「花を付けた雑草」が在った。 夕日を浴びて今下ってきた「戸隠山」南斜面の濃密な樹林帯全体が霞んだように見えた。 真新しい大型看板には「緑の回廊、雨飾・戸隠」のタイトルで「動物の生息範囲」を確保する努力が明記されている。 |
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? | ズミ? | ミヤマキンポウゲ | 牧場周辺 | 緑の回廊の看板 |
15時に牧場入口着。 この付近から「戸隠山登山口」に通じる「隋神門」への小道が在るはずで、牧場建物内の女性に尋ねると「キャンプ場事務所」出聞くように言われ、2−300県道に向かって疲れた脚を運ぶ。 結局は「この牧場事務所」横まで重い脚を運んで、再度逆戻り。 途中の林内に咲く一株の「クリンソウ」を発見。 非常に判難い「表示板」は存在したが誰も見落としてしまうだろう。 「ささやきの小路」と呼ばれ、「牧場と戸隠神社参道」を結ぶ遊歩道だった。 45分の歩行距離にガッカリしながら、15時25分から、「トチノキ」「ハリキリ」「ミズナラ」「シラナンバ」「シナノキ」等が4階建てで冷温帯に生育する「夏緑広葉樹林帯」をなす鬱蒼とした中を歩き始めた。 「ブヨ」避けの防虫網を被り、「クマに注意」の看板で、「ザック」にカウベルを取り付けた。 逆方向に歩く数人とすれ違う以外は恐ろしい位の薄暗い静寂さが支配的・・・。 目的の「隋神門」に16時5分到着。 此処で90度左折して、「戸隠神社参道」を出口に向かって急ぐがピッチが上がらない。 奥社本殿を訪ねる大勢の観光客とすれ違いながら、16時20分にヤットの思いで駐車場到着。 |
登山装備を解いて「トイレの水」で顔・腕・上半身を拭いた。 気分爽快となる。休日と好天の為か観光客の数は多い。車内清掃後、17時に明日の登山口となる「キャンプ場入口駐車場」に移動。 今夜待ち合わせる登山仲間(北埼玉)と連絡の電話。 18時からゆっくり夕食・休憩。 10時過ぎに到着した二人の就寝スペース確保の為にキャンピングカーのアッパーベツトを作り仮眠。 10時半過ぎに「4人」が到着。 11時前に就寝。 「エキサイティング」な一日だった。 |
スライドショー:【第2編・@:戸隠山山頂〜九頭竜山頂】 【第2編・A:九頭竜山山頂〜一不動〜登山口】 |
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