『天狗岳(東峰・西峰)』

<第2日>
第1編:しらびそ小屋〜天狗岳(東峰)登山路@


登山年月日 平成19年02月26日 (月) 快晴
メンバー 高橋氏(リーダー)・殿川紘史 他7名
主要ルート 【2/26】しらびそ小屋(7:50)〜(9:15)中山峠(9:20)〜(10:15)天狗・東岳(10:25)〜(11:-05)天狗・西岳(11:15)〜(12:05)中山峠〜(12:10)黒百合ヒュッテ(12:40)〜中山峠(12:45)〜(13:30)しらびそ小屋(14:20)〜(15:10)登山口駐車場(15:30)〜(15:50)松原湖ドライブイン(16:30)〜(21:50)宇都宮
所要時間 【登山】5時間40分 <AM7:50-PM1:30>
【総合】14時間00分 <AM7:50-PM9:50>

朝日で焼ける「天狗岳・東峰」
<しらびそ小屋窓辺から:6時25分>


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【八ヶ岳周辺地図】  【八ヶ岳:松原湖〜しらびそ小屋地図】  【八ヶ岳:天狗岳登山ルート図】

【八ヶ岳情報】

「八ヶ岳」は南北に伸びる稜線にある沢山の山々からなるか、総称して「南八ヶ岳」と「北八ヶ岳」に分けられる。「南八ヶ岳」には主峰:赤岳・横岳・阿弥陀岳等の険しい山々がある。 一方、今日登山する「天狗岳」は「北八ヶ岳」に属する。 「北八ヶ岳」については、<WIKIPEDIA>から下記に転載する。

北八ヶ岳(きたやつがたけ)は、八ヶ岳連峰の北部、フォッサマグナの中央部を占める大規模複成火山体である八ヶ岳火山列のうちの、北側を指す。「きたやつ」と略される。全域が長野県に属する。 蓼科山横岳などの溶岩ドーム成層火山からなる 北八ヶ岳火山列は初期にソレアイト系の玄武岩を噴出し、その後安山岩質の成層火山を形成し更新世後期に蓼科溶岩円頂を形成した。 最新のマグマ活動は800年前の八丁平溶岩流で888年6月20日には水蒸気爆発による岩宵なだれ(大月川岩宵なだれ)が発生した。  2000m台の山々で構成され、ハイキングから本格登山まで楽しめる。 南八ヶ岳に比べ、斜面がなだらかで岩場が少なく森も多いので、山スキーの適地となっている。

「北八ヶ岳」にある山々: 「南八ヶ岳」にある山々:


【しらびそ小屋の朝】   スライドショー

6時15分頃、真っ暗い2階の床から這い出し、洗面所へ駆け込み、用をたして、そのままカメラを持って1階へ降りる。 6時25分頃、ストーブのある小屋の窓辺から真っ赤に焼けた「天狗岳:東岳」が見え、窓ガラスを開けて数枚手早に撮影。 早起きした数人はこの景色に見入っていた。 岩井さんは寒さを堪えて外へ出て、「みどり池」上部まで歩きアングルを探していた。
午前6時25分頃、小屋窓辺から窓を開けて赤く染まる「天狗岳:東峰斜面」を撮影 窓ガラスを開けて撮影

7時05分、再度窓辺で屋外の景色を撮影。 20分先程まで真っ赤に染まった天狗岳雪面は純白に変わり、朝日を真正面に受けて、純白に輝き、正視すると眩しくて目を開け難い程だった。 徐々に朝日が上昇して、「みどり池」右手部分に朝日が当たり始め、7時30分には手前の松の幹も朝日が当たった。 
小屋窓ガラスを開けて撮影(7時05分):予想以上の快晴で気温は低いが風も弱い 7時25分頃

空は青色でなく、黒味がかった青色で、稜線以下の純白色とは良きコントラストをなす。 窓ガラスを開けると外気の冷たさが身にしみる。 カメラ本体を冷やし過ぎると内部結露が起こりやすい。 
みどり池の雪面の朝日 天狗岳東斜面全面に日が当たる:凄い快晴 みどり池雪面にも朝日が射してきた

朝食は6時40分開始。 昨夜の満腹から覚めて、又即欲が沸き、ご飯のお替りもした。 今朝のご飯は美味い=体調良好だった。 7時40分、全員屋外の「みどり池縁」付近へ並んで記念撮影。 5名の「天狗岳登山組」と残る5名のトレッキング組に別れるが、午後2時に再度この山小屋へ集合して下山する。 

川崎さんと清野さんは夕方の仕事の為に登山をせず、午前中に下山するらしい。 山田さん、塩入氏、ヒロ君はこの周辺でトレッキングし、登山する我々と合流して下山する。 
悪天候の時を予想して持参した「ジュラルミン製ワカン」を塩色氏へ貸した。 

7時40分に登山組5名は出発・・・・・
6時40分:朝食開始・窓の外も明るくなる 出発前の記念写真・(左:登山組):天狗岳を背にみどり池上にて


【中山峠からの展望】   スライドショー

7時40分に登山組5名は出発し、日陰が多い「中山峠」までの雪道を休憩なしで、「9時15分」快晴の中山峠到着。 手先は悴んで気温は結構低く感じるが、去年との違いは日照と風の有無であり、日陰から出て日光に当たると暖かい。 中山峠からの展望は東側方向で、太陽光線で霞んだ景色ながら、「金峰山」だと同定出来たポイントは山頂の岩山「ボベリスク」が見えたから・・・・。 
中山峠到着:9時15分 中山峠からの展望:東方の金峰山・瑞垣山〜東北方向

この金峰山にも雪が見え、露地と樹木部分は雪の有無でわかる。 東側が急激に切れ落ちている「稲子岳」後方に見えるのは「浅間山」らしい。 微かだが煙が棚引いているから・・・・。 中山峠標識地点から20m程度天狗岳方向へ移動すると「大きい岩」がある。 この大岩に乗って右手方向を見れば、目指す「天狗岳:東峰」の頂上部ドームと雪斜面は綺麗に見える。 
金峰山:オベリスク 朝日が強く眩しい峠 方向行先表示塔 樹間から見える「天狗岳」 東側が切れ落ちる「稲子岳」

「9時20分」:に中山峠出発して「天狗岳(東峰)」を目指す。 樹林帯を少し登ると視界が大きく開け、360度の展望が可能な「天狗の奥庭」?と言われる平坦地に出る。 
「進行方向左手」:東方向には金峰山・瑞垣山・国師・甲武師岳・大菩薩等が霞んで見える。 「後方・北北東」:浅間山・妙義山・荒船山等・・・。 北西方向:北アルプス連峰・・・。 右手方向(西方):乗鞍岳・焼岳・御嶽山・・・・ 
稲子岳上部の雪面 「中山峠」の大岩からの展望:雲一つない凄い快晴・・・今日の登山の爽快さを保障!!

目指す「天狗岳」は去年は強風で巻き上がる雪煙と雪雲で視界が悪かったが、今日は正反対の絶好の登山日和に恵めれた。 当然、去年叶わなかった「天狗岳」を目指す。 望遠レンズで覗くと西北斜面は雪が締まっているのか、凍結したのか朝日に当たりテカテカと光る部分がある。 アイゼンなた大丈夫だろう・・・・。
「大岩」から「天狗岳(東峰・ドーム)山頂」と北斜面を展望 この大岩が撮影台 北アルプス方向


【中山峠上部〜天狗奥庭周辺】   スライドショー

9時40分に南部方面以外は展望出来る丘へ出た。 平坦地が続くが地図に因れば「天狗の奥庭」と記載され、成る程、雪面に程よい間隔で姿良く剪定された沢山の庭木が生え、その奥には「御嶽山・乗鞍岳〜焼岳〜奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳・大キレット・南岳・槍ヶ岳〜常念岳〜北部北アルプス連峰」が連なり、北西部にはこの八ヶ岳に属する「蓼科山等」・・・・更に北東方向には「浅間山に代表される山々」が展望可能の展望台・・・・
「峠上部」:北アルプス 「中山峠」上部から「天狗岳(左:東峰)と(右:西峰)」が綺麗に見える 峠上部:稲子岳

「稲子岳」の右方向には「国師岳」「瑞垣山」「金峰山」「甲武師山」があり、 左後方には煙棚引く「浅間山」と「荒船山」「妙義山」等。 「蓼科山」の左奥方向には「北アルプス連峰」は横一線に並ぶ光景は素晴らしい・・・・。
稲子岳と後方の山並 中山峠付近「天狗の奥庭」背後には一直線状に北アルプスの霊峰 「天狗の奥庭雪原」の後方の御嶽山

左手から奥方向へ向かって連なる山々を姿と地図から同定すれば、「御嶽山」から離れて、乗鞍岳と連なる様に「焼岳」・・「前穂高岳・奥穂高岳・涸沢岳・北穂高岳・大キレット・南岳・大喰岳に続く槍ヶ岳・・・常念岳・・・・」と北へ連なり、同定は難しいが、白馬岳・朝日岳・・・へ。  「天狗の奥庭」の先には山頂に純白の雪が目立つ「蓼科山」・・・。 西前方には平坦地が続く「美ヶ原高原」や「霧ヶ峰」や「白樺湖」まで見える。
「御嶽山」が近くに見える 乗鞍岳方面 奥穂高岳・前穂高岳 奥穂高岳〜槍ヶ岳連峰 北アルプス・北部の山並

天狗岳・西峰前方の緩い斜面はパウダースノウ・・・に見え、奥には「東峰と西峰」が秀麗な形を見せる。 この方向から見える双耳峰の天狗岳の山頂は非常に異なる形状に見える。 東峰は三角形の頂きには乳首状のドームが、西峰は女性的な丸い優しい山頂である。 
天狗岳北東斜面:天狗の奥庭 秀麗な「天狗岳・西峰」 対照的な山頂形状の天狗岳:東峰(左)と西峰(右) 天狗の奥庭斜面:右奥には「御嶽山」がクッキリ


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