大雪山縦走(第1/9編):第1日目
<層雲狭ロープウエイ登山口〜黒岳〜黒岳石室>

                      (1,984m)

登山年月日 平成13年7月15日(日) 曇〜雨〜強風・雨
メンバー 殿川紘史  (単独行)
主要コース 望岳台(十勝岳登山口)(10:00)−>(13:30)大雪山層雲峡ロープウェイ駅(16:10)ー>(16:20)黒岳ペアリフト駅(17:10)ー>(17:45)八合目(17:50)ー>(18:35)黒岳山頂(1,984M)ーー>(18:50)黒岳石室(泊)
所要時間 全体=8時間50分 <AM10時ーPM6時50分> 登山=2時間40分 <PM4:10−PM6:50>


  <ルート:層雲峡〜黒岳石室>

ルートマップ・写真は拡大出来ます

大雪山縦走:第2日目・第3日目・第4日目・第5日目

移動:十勝岳登山口〜層雲峡ロープウエイ駅

2日連続の好天に恵まれ、富良野岳・十勝岳・美瑛岳の縦走を終えて疲労回復のため、6時過ぎの起床・朝食後、車内清掃、大雪山縦走計画の見直しをして、以下の確認事項を整理。 @層雲峡ロープウエイ時間(観光協会) A黒岳石室宿泊 B白雲岳避難小屋宿泊 Cヒサゴ沼避難小屋宿泊 D東大雪国民宿舎宿泊 E電子メール送受信。 出発直前に大阪在住の学生時代の親友の急逝(約2週間前)の電話を彼の奥さんから受けて仰天。 返す言葉も無く、現状と今後の計画を簡潔に伝えて「お悔やみの気持」を伝えたて出発。  運転しながら最近の音信不通との関連を思い出す。 あれほど元気であったのに・・・・。 お母さんの看病で岡山の故郷の家での出来事らしい。 今秋に諸条件を兼ねて大阪に行く案が最も現実的か・・・。 4泊5日の大雪山縦走で安全第一の行動を誓う。 美瑛町の出て国道#273−>旭川ー>#39で、13時30分、予定の層雲峡ロープウエイ駅駐車場到着。  


層雲峡ロープウエイ駅〜リフト〜八合目〜黒岳山頂

 昼食と果物・フランスパンをコンビニで購入。  16時10分のロープウエイ乗車までの2時間余で縦走の最終装備の確認・パッキング・ビジターセンターでの天候・縦走ルート全般の情報入手で忙しい時間を過ごす。 7月20日に下山後、JRを乗り継ぎこの層雲峡駐車場に戻り、キャンピングカーを回収して、知床方面に回るプランである。 小屋の宿泊で満員になりやすい白雲避難小屋のためにはテント持参がk好ましいが、>25キロのザックには不可能に近く、持参せず最悪(満員)の場合は小屋の軒下で「ツエルト利用」を決めて、約2キロを減量。 計画は、黒岳石室・白雲岳避難小屋・ヒサゴ沼避難小屋での宿泊の「3泊4日」だが最悪では「5ー6泊」も可能な食料を担ぐ為に多分25キロ・プラスの重量のザックとなった。 大雪縦走は各小屋で良質の水が得られるから心配が少ない。 天気は時間とともに雲が低くなり天気予報よりも早い悪化傾向を示していた。 16時車をロックして、ロープウエイ駅に向かう。 定員の半分くらいの観光客の殆どは黒岳リフトまでの往復のようだ。 黒岳リフト駅では終に小雨が降り始めた。 雨に濡れながらの15分間は下山者から大きい荷物を見てか励まされた。 登山届を提出して、ゴアー雨具を取り出し、パッンキングの修正(カメラはザック内に収納)。 ロープウエイ(片道):¥900、リフト:¥400。  17時10分出発。 >25キロのザックで雨の中の出発は、とても気が重い。  2−3組の登山者はもう先に出発した。 どうも小生が最後の登山者のようだった。 不規則な大きい石の階段状の登り道は厳しく、北海道に入って最初の宿泊・縦走登山で荷物の重さは予想以上に足にきた。  幾ら頑張っても、15分毎に5分休憩が最速のペースになった。 途中で追い越した中高年の夫婦にも先行を勧めた。 17時45分八合目到着。 雨は徐々に強くなるようだし、暗くなる前に石室到着の心配も現実味を帯びてきた。 左手方面に、ローソク状のとがった岩を探すも確認出来なかった。  18時35分、小雨降る黒岳山頂に到着してほっとした。

黒岳山頂〜黒岳石室(泊)

黒岳山頂から黒岳石室方面を望む 桂月岳から黒岳石室を望む
<H12年9月>何れの写真も当日の撮影でない<7月16日>

展望はあまり良くないが、残る行程は下りの10分間の辛抱だ。 5分休憩して気合を入れて濡れたカバーのザックを担ぎ挙げた。 少し気持ちのゆとりが出て、ガレ下り道脇に2−3種類の「高山植物」がガス越しに見えた。 18時50分に黒岳石室到着。 管理人に宿泊を告げて重く傾いた「木製扉」を押し開く。  既に内部は暗く、「イビキ」さえ聞こえた。  今夜の宿泊料¥1,500を支払い2段ベット構造の上部にスペースを確保。 ほぼ20−25名位の宿泊者数だ。 登山道中に全く写真撮影をしなったのは初めて・・・。 そんな余裕は全く無かった。 上記2枚の写真は、今日の撮影でないが左の写真は山頂からのお鉢平や黒岳石室方面の展望であり、右のは桂月岳から石室を見下ろした展望だ。 左手、上方に黒岳が位置する。 写真ゼロではさびしいので2枚掲載した。 直ぐ夕食用食材・ヘッドランプ・バーナー・コッヘル等を取り出し、夕食準備を急ぐ。 定番メニュー+コーヒー+果物(プラム)。 20時15分夕食終了。 外の雨は更に強く風の混じってきた。 間違いなく明日の天気は良くない。  >25キロのザックで疲労困憊して、20時30分までしか記憶が無く直ぐ熟睡に入ったらしい。 


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