斜里岳(1,547M)登山:第2/3編
 <斜里岳山頂の展望>

登山年月日  平成13年7月26日 小雨・曇〜晴 
メンバー 殿川紘史  (単独行)
主要コース 清岳荘・登山口(8:05)−>(8:45)下二股ー><旧道コース>ー>水蓮の滝・羽衣の滝・方丈の滝・見晴の滝・七重の滝・霊華の滝・竜神の滝ー>(10:35)上二股ー>(11:20)馬の脊(11:25)ー>(11:45)斜里岳山頂(12:35)ー>(12:55)馬の背ー>(13:10)小山登山(13:40)ー>(13:50)馬の背ー>(14:15)上二股ー><新道コース>ー>竜神の池ー>(15:00)熊見峠ー>(15:50)下二股(16:05)ー>(16:30)清岳荘登山口(16:50)ー>(17:10)清里町営ヘルスセンター・入浴(17:30)・写真撮影(17:45)ー>(19:00)道の駅(摩周湖:泊)
所要時間 登山=8時間25分 <AM8:05−PM4:30>  合計=10時間55分

   夕日を浴びる斜里岳

  斜里平野のモザイク模様

参考登山地図:【斜里岳登山道地図】

斜里岳登山路が、沢から急坂のガレ場登ること40分で展望が開けた「馬の背」に11時20分に到着した。 ガスが「斜里岳」の山頂部にあって、ピークは見えない。 下山路に通過する「熊見峠」のピークは僅かにガスが掛っている程度だった。  馬の背から左のピークを超えて二つ目が「斜里岳頂上」の様だ。 急なガレたせまいルートを登りきると、思ったよりも広い鞍部に出た。

熊見峠方面 斜里岳山頂 斜里岳前部のピークと鞍部 斜里岳南西方面
白い屋根の「祠」があり、そこで安全登山と天候回復の願いをこめて賽銭を残した。 上空は完全な青空だが、「オホーツク海」方面は激しく雲が動く。 少し待てば、頂上部では更に視界が改善されそうだ。 「ナガボノシロワレモコウ」を前景にして「馬の背」方面を撮影。  斜里平野方面も山頂の北東部から見え出した。 雲間から見える「畑jのモザイク模様」が美しい。 熊見峠方面の右手(オホーツク海側)からガスが湧きあがり、その稜線で消える境界線が明瞭に見える。 此処の鞍部の淵で「チシマアザミ」に群がる蝶(ヒオドシタテハ)を暫く撮影した。 この周辺の高山植物の花は美しく、種類も多い。 
馬の背とその上の小ピーク(下山前に登山した) 鞍部の祠 馬の背と熊見峠方面
斜里平野とオホーツク海方面
斜里平野 斜里岳北部裾野
11時45分に最後の急坂を登り、1545mの「斜里岳頂上」に到着。 既に、4人の登山者が、昼食中だった。  350度の展望が可能だが、斜里平野方面は、雲がひっきりなしに行き交い、完全には海岸が見えない。 天候は明らかに回復基調なので、昼食しながら、天候待ちを決めた。 風も強くなく、陽光を浴びて暖かく、半袖シャツでも寒くない。 百名山でありながら、10名にも満たない登山者で静かな山頂を堪能できた。 下記の写真のように「稜線を超えるガスの動き」は見応えがある。 
山頂からみえる「馬の背」方面の山と雲の動き 斜里岳頂上標石
予想通り、「オホーツク海」方面の山頂からの展望は改善された。 山すそからモザイク模様の畑や樹林帯の先には、海岸線があり、その先の海まできっかり見え出した。 そのモザイク模様の上を「雲」がダイナミックに動く。 
斜里岳からの斜里平野を見下ろす
ダイナミックな雲の動きと斜里平野のモザイク模様
見事な造型模様の畑・樹林帯と無形の雲の組み合わせ
登山者の記念写真を撮った序に「自分の証拠写真」をお願いした。 書面は月並みだから、「山頂標識にもたれる様」を横から撮影してもらった。 50分間山頂に留まり、12時35分に下山開始。 山頂から下った鞍部周辺で「ミヤマアキノキリンソウ」に群がる「ヒオドシイタテハ」や、高山植物の「マルバノイイチヤクソウ」の群落」を丹念に撮影。 
山頂の記念写真 斜里岳山頂から北部稜線とガスの動き
山頂を見上げる 北東稜線と斜里平野方面 枯れたハイマツの根
エゾカンゾウとナガボノシロワレモウ    鞍部から馬の背を見下ろす 斜里岳山頂(右)
13時直前に「馬の背」に戻る。 先程よりも、知床半島の北東部が、ウトロ方面まで見えた。 更に知床半島の北東部を見るために、約50m位高いピークを上ることにした。 
斜里平野・オホーツク海を望む 馬の背から斜里岳山頂(右)
斜里平野のモザイク模様と手前の高山植物(ミヤマアキノキリンソウ)     斜里岳北東直下部の小山
約15分後、目的のピーク到達した。 このピークからは、斜里岳から知床連山に繋がる山々が見える。 「別海岳(1419m)」、その先に「遠音別岳(1331m)」の先には、昨日雨中で登山した「羅臼岳(1661m)」が見えるはずだが、はっきりしない。 山頂の先端部の岩場で「オゴジョ」を観察し、写真2枚写した時に「巣穴」に隠れてしまった。
別海岳(右端) 知床半島の山々が展望出来た:右端は羅臼岳かも・・・???
南東方向の遠方には「摩周湖」と「カムイヌプリ(855m)」「湖内に浮かぶ小島」モ明瞭に見えるた。 眼前には「上二股」から【新道コース】の「熊見岳」に通じる下山ルートがはっきりと見えた。 再び「馬の背」に13時50分に戻り、急坂を「上二股」に向い下山開始。 
右端から摩周湖の「カムイヌプリ」(855m)と摩周湖と 摩周湖の中の小島が見える
「上二股」に14時15分に到着。 此処で新道に入り「熊見峠」に向けて坂道を登り始めた。 斜里岳方面を振り返ると、すっきりと晴れ渡った「斜里岳山頂」が展望出来た。 こちらから見る「斜里岳」は「3つのピークの山」に見えた。
3つのピークの斜里岳山頂部 中央の斜里岳山頂クローズアップ   熊見峠への稜線ルートとオホーツク海からのガス
「新道コース」からみる斜里岳山頂部とルート右側の稜線に押し寄せる「オホーツク海」からのダイナミックなガスの動きで常に変化に富んだ景色を見せてくれる。 この地点からの「斜里岳」ノ眺めは、秀逸であると地図に記されている通りだった。 熊見峠まではダラダラしたのぼりが「ハイマツ」の真ん中を通る。 15時に峠を越えた後は、木の根が剥き出しの「滑りやすく、泥んこの急は悪路の連続に悩まされた。 下りの道中で、一度、カメラを登山路を遮る木の幹に当て、木の根に左足をとられて、半ば転倒してしまった。 その弾みで「左ひざの皿」を傷めてしまった。 歩行は出来るが、多少の痛みが残ったまま下山した。 15時50分に「下二股」到着。 元の小屋跡の沢水出「汚れたズボン」「靴」「手」等を洗浄し、10分休憩。 16時30分に清岳荘登山口に帰着。 20分で身支度して、温泉がある清里町営温泉センターに向かった。
熊見峠の稜線下部の雲の動き 斜里岳山頂部と雲の動き
立派な町営温泉センターでゆっくり汗を流した。 駐車場に戻る頃にグラウンドから見上げる「斜里岳」の険しい頂上部が下部の雲から現れ、夕日に照らされ始めた。 写真撮影して、今夜の宿泊予定地の「道の駅:摩周湖」に向かった。 
 
斜里町営温泉センターノグラウンドから眺めた夕日を浴びる「斜里岳」山頂部
日没直前に「道の駅:摩周湖」到着した。 昨日の「羅臼岳の写真」と本日の「斜里岳の写真」をカメラのメモリーからPCに移して、画像をチェックした。 本日は最高に楽しい登山だった。  登山ルートの30−40%が沢登か沢沿いの気持ちよいルートで無数の滝と渓流を満喫し、沢を外れると豊富な「高山植物」に出会い、色鮮やかな蝶「ヒオソリタテハ」と「エゾシロチョウ」を撮影、おまけに「オゴジョ」まで現れた。 「馬の背」や「山頂」からの展望は見事だった。 北海道最後の登山目標の「幌尻岳」についての情報をガイドブックで確認して、22時頃就寝。 

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スライドショー: 【斜里岳山頂部の展望】