北海道写真撮影旅行:第8日目

【第8−1編:サロベツ原生花園@】

年月日 平成13年7月8日  曇〜晴
メンバー 殿川紘史 (単独行)
主要コース 【7/8】道の駅「マウイの丘」(8:30)−><オロロンライン>ー>(11:30)留萌ー>ー>(13:00)道の駅「富士見」(13:30)−>(14:40)<サロベツ原生花園>ー>(16:20)砂丘の駅(16:40)−>(17:40)稚内市内−>(18:00)稚内ゲリーターミナル(車中泊)
撮影地 サロベツ原生花園@<日本海オロロンライン>
次の撮影地 サロベツ原生花園A<日本海オロロンライン>
所要時間

        サロベツ原野の牧場風景
        
<日本海オロロンライン>
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 日本海オロロンライン概念図     日本海オロロンライン情報 
 サロベツ原野の地図   サロベツ原生花園に咲く花 

【日本海オロロンライン概要】
北海道:小樽市から稚内市までの日本海沿岸沿いの国道#231号・国道#232号を言うが、特に国道#232号:『初山別村〜天塩町』までは牧場の中のドライブコース成っており、サロベツ原生花園の中を貫通した素晴らしい観光ルートである。 詳細は上記「日本海オロロンライン情報」から入り、ウエブで関連情報を得られる。
【サロベツ原生花園概要】
サロベツとは、アイヌ語で「湿地帯を流れる川」の意味である。サロベツ原野は約4000年前、砂丘の発達によって海を隔てられ海跡湖となったのち、葦、潅木などが永い間に推積して泥炭層となり、兜沼、ペンケ沼、パンケ沼などを残して形成されたものである。このサロベツ原野は、日本における最北端に広がり東西約8キロ、南北約27キロ、面積2万3000ヘクタールに及び、やや長方形の大湿原地であり、その大部分は、泥炭層からなっている。最北端という地理的条件から、普通では、高山にしか見られない植物で覆われ、一望果てしなく続く平原と大空は、単調の極限で見事に調和し、大陸的異国ムードは、騒音と高層建築の谷間で生活する都会の人々を、魅了するに充分である。最近、サロベツ原野は、大型酪農を目的に、国が総合的な開発を進めつつある一方、東洋高圧株式会社による泥炭地利用の工業化も進められ、昭和44年に化学工場を施設し事業が実施されている。このようにサロベツ原野の一部は利用されつつあるが、また、この湿原には雪解けと共に咲くミズバショウに始まり、6月下旬から7月上旬にかけてエゾカンゾウ、ワタスゲ、ヒオウギアヤメの大群落など、最盛期を迎える自然の花園の、一望見渡す限りの景観は実にすばらしく、他の地方に類例をみない。なお、春から秋にかけて絶え間なく咲きみだれる高山性湿地性植物が多く、訪れる人の目をひいている。
原生花園に咲く主な花や植物は、次のとおりである。エゾカンゾウ、ワタスゲ、ノハナショウブ、エゾイソツツジ、ミズバショウ、ショウジョウバカマ、クロユリ、ツルコケモモ、ヒメシャクナゲ、ヒオウギアヤメ、アサヒラン、トキソウ、コバイケイソウ、、タケギボウシ、ホロムイツツジ、ホロムイ、リンドウ、ヤナギラン、モウセンゴケ、ガンコウラン、マンネンスギ、ギボシ、エゾリンドウ、アキノキリンソウ、ナカバヤシロワレモユ、クサレダマ、サワキキョウ、ハクサンチドリ、ノビネチドリ

【7/6】
道の駅「サンフラワー北竜」に車中泊し後、向日葵の花を見る積もりで来たが約1ヶ月も早いと聞いて、雨模様の中支笏湖畔「苔の洞門」に向かった。 運が無い時とはこんなものだろう。 3時間半掛けて到着したら駐車場が閉鎖され、「洞門周辺の崩壊により立ち入り禁止」の看板が出ていた。 既に雨が降り出していた。 仕方なく札幌郊外の「羊が丘」を訪れた。 雨の中一部を見学して遅い昼食をした。 3時半に羊が丘を出発しいて札幌市内が一望出来る「藻岩山」を目指した。 有料道路入口で悪天候で視界が悪いことを知らされたが、其れを承知で頂上までのルートを辿ったが、予想以上に風・雨共に強くなり、一歩も車外に出ることなく30分居て退却を決める。 明日の上京(壱岐高校東京同窓会出席の為)中キャンピングカーを駐車させて貰う北広島市内「ダウ化工(株)・札幌工場駐車場」に向かい車中泊。
【7/7】
5時起床・6時20分の北広島駅発列車で千歳空港へ。 7時50分発ANA便で羽田へ。 10時40分、同窓会会場「八芳園」へ。 11:30〜14:00分まで「壱岐高校東京同窓会」出席。 14:30〜16:00まで「黒潮会」。 直後に「八芳園会場」から羽田空港へ。 18:30羽田発便で千歳空港へ。 10:30分JR千歳駅発の列車で北広島駅へ。 駐車中のキャンピングカーで21:20分北広島から、道の駅「マウイの丘」に向かう。 22時頃道の駅到着。 就寝。

【7/8】
道の駅「マウイの丘」を8時30分に日本オロロンライン経由で稚内市に向かう為に、国道#231号を目指した。 午前11時30分に留萌市内通過。 #321号に変えて日本海岸沿いに走行。 14時30分頃、牧草をロール状に巻いた牧草地のパターンの面白さに引かれて道路脇に停車して撮影。 更に北上すると左手の海上彼方に山頂が鋭角的な「利尻岳」を持つ利尻島が青く見え始めた。 初山別村を過ぎて前進。 13時頃、道の駅「富士見」で小休止。 13時半頃スタート。 14時頃から陽光が漏れ始め撮影条件が改善。 再度牧草ロールを撮影。 14時45分頃、「利尻礼文サロベツ国立公園」に差し掛かると海岸線側・山側双方に「エゾカンゾウ」「ハマナス」「ヒオウギアヤメ」「エゾニュウ」の大群落が迫った。 

スライドショー:『第8−1編:原生花園@』 『原生花園A』
オロロンライン所在地 特に景色の良い海岸沿線とサロベツ原野所在地 牧草ロールの遠望
      国道$321号から近い牧草地に収集を待つ「牧草ロール」のパターン     雲から出た利尻島望遠
此処の牧草ロールは全部黒いフイルム包装されている 晴れ始めた利尻岳
未包装の牧草ロールと伸び始めた牧草 茶色の牧草地と黒いロール
「廃屋となった畜舎とサイロ」と対照的な牧草ロール(未包装)
道の駅「富士見」で小休止 陽光が出ると写真の色が左右でこんなに変わる
乾燥後ロール状に巻かれた牧草の束(色温度差) 道路脇のエゾニュウの花 迫って来た利尻島
砂丘原野の花園は満開の花の種類が一杯 砂丘・草原越しの島 大輪のハマナス
此れ程広く一面に咲き揃うエゾカンゾウには圧倒された
サロベツ原野:原生花園には種類も豊富:エゾカンゾウ・ハマナス・ハマヒルガオ・・・・
高密度に咲き競うエゾカンゾウ:特に此処の花は大きく最も綺麗な時期だった

停車しながら撮影を繰り返す為に前進速度が極端に遅くなった。 特に「エゾカンゾウ」の群落は此れほど大きい物を見た事が無かったほどの見事さに圧倒された。 海上の利尻岳もより明瞭に見え始め撮影の興味がドンドン増え始めた。

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