赤岩山(535m)〜御岳(546m):往復
<西稜登山口〜赤岩山〜御岳〜赤岩山〜
 西稜登山口>

登山年月日 平成16年1月27日 晴
メンバー 殿川紘史 福川正勝
主要ルート 宇都宮自宅(9:30)−>(10:10)西稜ルート登山口(10:20)−>(10:55)パラグライダーデッキ(11:05)−>(11:15)稜線ー>(12:05)三本松ピーク(12:20)−>(12:40)御岳山頂(13:20)−>(14:05)パラグライダーデッキ(14:10)−>(14:30)西稜コース登山口(14:40)ー>(15:10)自宅
所要時間 登山・縦走=4時間20分 <AM10:10-PM2:30>  総合=5時間40分 <AM9:30-PM3:10>



三本松:546mピークと赤岩山の展望
   <御岳山頂から撮影>
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登山ルートマップ:<西稜登山口〜赤岩山〜御岳:往復>
スライドショー:赤岩山〜御岳〜赤岩山縦走

【赤岩山・御岳概要】
「栃木の山120」(宇都宮ハイキングクラブ編)に記述されたコースである。 宇都宮市内西北部に位置する「古賀志山主稜線」の西方に位置する赤岩山(535m)は余り知られていない。 岩場の登り降りや垂直下降などがあり、岩登りの初心者向けコースといえよう。 また、岩稜を辿れば古賀志連山縦走するバラエティに富んだワンデリングが楽しめる。 御岳は古賀志山の西方、赤岩山の東(赤岩山と古賀志山の間で古賀志山に近い)に位置して、奥白根山・日光連山・高原山・那須連峰まで展望出来る素晴らしい所で、古賀志山に登山する人の大部分が近いし、展望を求めてこの御岳に立ち寄る。 古賀志山の「西稜ルート」に当り,直接「赤岩山」に登るコースと「赤岩山〜御岳への縦走」も出来る。

先週の1月20日に「古賀志山」へ登山して御岳に来た時に、赤岩山方面の岩稜の変化に富んだコースを見て行きたくなったのが理由。 フクチャンが自宅に9時過ぎに到着。 車を入れ替えて、9時30分に出発。 古賀志山登山コースの西稜コース登山口が目的地。 パラグライダー訓練場の先に「西稜コース登山口」の標識周辺に駐車スペースが無く、先の林道の脇の杉林に交通障害にならぬ地点を見つけて駐車。 此処のコースを利用する人は多くないようだ。 

 10時20分、神社鳥居をくぐって茅野の踏み後を進むと、荒れたダートの林道に出た。 道の中央に大きい窪みが出来てブルドーザー以外は通過出来るような道ではない。 林道が左右にありどの分岐が正しいのか迷う地点が多かったが、杉林の急坂が直ぐ始まり、殆ど直登に近い。 30分余で「パラグライダーデッキ」に到着。 一人のパラグライダーが飛行準備中だった。 幾つかの質問でそのパラグライダーの計画が判った。 眼前に一人のパラグライダーが気持ちよく飛んでいるのが見え、このデッキ近くに飛来したので興味半分で撮影。 何時か上空から景色を眺め、撮影してみたい気分に一瞬なってしまった。 15分待ったが、飛行チャンスが出来ず、縦走コースに戻った。

人工芝を敷いた「パラグライダーデッキ」には飛行開始準備中の一人がいて、我々の質問に答えてくれた。 下の管制係からの指示がないとスタート出来ないので、無線でその指示待ちだと言う。 その間に先に飛行中の別もパラグライダーが視野に入り、望遠レンズでその飛行状況を追いかけて、数枚撮影した。 デッキ先端には「風向確認用」の旗がある。 飛行開始を待ったが、指示が出ず、撮影を諦めた。

そのデッキから杉林を直登して、縦走の狭い稜線に出た。 木越しに「日光連山」が見えた。 其処を左折して前進すると、「433m」の四等三角点の手前の「篭岩」に着き見晴らしが良いらしいが、少し西に進んで偵察したが、その気配が感じられず引き返す。 其のまま前進すると今は使用されている様子のない「パラグライダーデッキ」に出た。 赤岩山頂上(535m)の標識付近は少し広い稜線で写真撮影。 デッキが縦走路を閉止する様な位置関係だったが、その最上部から縦走路が見つかった。 いきなり急な降下りとなり、急峻な岩稜帯の縦走路の輪郭が現れた。 狭い岩稜を伝い辿ると、急降下地点を最深の注意を払い時間を掛けた。 さらに急上昇して12時05分に「三本松:546mピーク」に到着。 此処からの展望は素晴らしかった。 此処は縦走コースの中間地点に相当するようだ。 頻繁に来ると言う経験豊富そうなハイカーが休憩中だった。 前後左右の展望を確認。 15分間休憩しながら色々の情報を得て12時20分にその人の後を追って、御岳方面に向かう。 非常に早い歩行ですぐさま、視界から消えてしまった。

2基目のデッキから見た三本松:546mピーク 初めて見た紅葉したシャクナゲの木 やや広くなった赤岩山山頂(535m)で相互に記念写真を撮る 三本松:546mピークまでは急激な上下行が繰り返され、相棒も岩場の中に消える。

 アップダウンを繰り返して、最後の急坂を登る途中に声が聞こえるので迂回すると、先程「三本松ピーク」で話したハイカー氏とその友人らしい人が居た。 其処は南方向(宇都宮市街)にオーバーハングした岩の先端部分だつた。 勿論、赤岩山までのルートの全貌がよく把握できた。 12時40分に目的地「御岳」山頂に到着。 数人が展望しながら、山の同定に余念がない。 それ程沢山の山々が見える地点だが、今日は少し霞んでいた。 日光連山は見えるが、奥白根山は雲に隠れている。 右に目を移すと正面に「高原山」で代表される「鶏頂山」「御岳山」「釈迦ガ岳」、さらに奥には「塩原山系」や「那須山系」が霞んでいた。
昼食しながら、あたりのハイカーと爽快な気分を分かち合う。 徐々に雲が下がり、女峰山、大真名子・小真名子の頂上部が見えなくなった。 予定した岐路は御岳と古賀志山の鞍部を下り、舗装林道に出て、1時間余林道歩きして「西稜登山口」に戻るつもりだったが、御岳から見える「赤岩山」はそれ程遠くないこと、今朝の縦走路の面白さ等から、往路を戻るルートを考え始めた。 其処へ先程の経験豊富なハイカー氏が来て、「御岳〜赤岩山縦走ルート」が時間的にも。約半分だとの情報を呉れた。 多少渋る「フクチャン」もこのアドバイスを聞いて、「元のルートを戻る案」に合意して呉れた。 

三本松:546mピーク前後がこの縦走路の最難間地域でガイドブックにはザイル使用とあるが、無くても通過可能な様に、クサリ・ロープが設置されていた。 御岳直下部のオーバーハングした岩の先端部で先程のハイカー氏と出会う。 御岳頂上部で休憩しながら昼食

13時20分に赤岩山への逆縦走を開始。 急坂を登って中間地点の「三本松ピーク」に着き小休止。 パラグライダーデッキ方面を見ていた時に「ハップニング」発生。 13時55分頃、「バサバサ」の物音と共に、一人のパラグライダーが飛行に失敗して、樹林帯に落下しながら消えた。 カラフルなウイングが消えたので、地面へ無事着地出来た様だった。 もし途中の木にぶら下がったらどうなるのだろう。。。と話しながらその「パラグライダーデッキ」下に到着。 辺りには人影無し。 縦走路に戻り、「赤岩山頂上」を通過して、狭い稜線を左折して杉林を急降下。 14時05分に最初の「パラグライダーデッキ」に到着。 3人が大きな荷物を背負って現れた。 今、下から専用モノレールで登って来たのだという。 数日も訓練すると直ぐに飛行可能になるらしい。 大きいザックについて聞くと「着地の際のクッション材」だと言う。 見かけよりも軽いのだろう。 見物したい気分を振り切って、14時10分登山口に向けて、杉林を下山開始。 登りよりも急勾配に感じた。 14時30分に登山口到着。 御岳〜登山口まで1時間10分だった。 往路は2度目の通過でもあり気分的な余裕も出来て、恐怖間は無かった。 復路の選択は正解であった。


駐車場を出て県道への岐路に着き、途中で「赤岩山」方面を振り返ると、赤岩山の「パラグライダーデッキ」2箇所が見えたし、御岳への縦走した稜線、更に「古賀志山頂」までが連なる古賀志山隗が横長く伸びている様が良くわかった。 15時10分、自宅帰着。