荒沢岳登山①（１９６９ｍ）
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 荒沢岳山頂：中岳（背景の山） |
荒沢岳登山①（１９６９ｍ）
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荒沢岳山頂：中岳（背景の山） |
| 荒沢岳登山ルートマップ |
| スライドショー①：【第１/２編】荒沢岳登山道 |
| 【荒沢岳概要】 荒沢岳（１９６９ｍ）は「日本二百名山」にリストアップされ、福島県奥只見湖の西側、日本百名山「越後駒ヶ岳」（２１０３ｍ）の南側に位置する。 昨年（Ｈ１４年）に「越後駒ヶ岳」に登山した時に「三角形」に見える鋭い稜線が際立ち、登山したいとの気持ちを斯き立てられた。 自宅からは車で、会津西街道＃１２１を北上し、田島を過ぎて＃２８９を通り「田子倉ダムの北岸を抜けて只見町ー＞＃２５２で小出町を経由して「奥只見湖畔」の登山口に行く【ルート＃１】と田島の直前で＃３５２を取り、桧枝岐村を通過して奥只見湖の南岸沿いから登山口の「船着場」に行く【ルート＃２】の２つがあるが、「往路」では「ルート＃１」を選択し、復路に「ルート＃２」を試して見た。 所要時間＝約約４－４：３０分。 |
| 前日の夜宇都宮の自宅を出て、船着場の駐車場に２２時３０分到着して、遅い夕食を終え、１２時過ぎに就寝。 ５－６台の車が駐車中だが登山者の車か否か不明。 天気予報でも明日は間違いなく良さそうで、満天の星に近かった。 ５時目覚め、１０分に起床。定番の朝食（釜飯＋味噌汁＋コーヒ）。 誰も登山する様な気配無く、一人で５時５０分駐車場をでて西方に向かって車道を進む。 ガイドブックでは約１０分で左手に登山口の標識があると記載されていた。 途中車道左の草むらに「花をつけた植物」を見ては止まって、日の出前の暗い条件下で「最高感度＝１６００」で如何にか撮影可能？？だった。 こんなことで時間ロスの意識無く、１５分経過して漸く「入口らしい小道」が車道から左の山に通じるのを見つけた。「標識のない」不自然さは気に止めず、迂闊にも登山開始した。 入口から３０分前進した頃から「ルート」が不明朗になって、沢筋に出た。 約１０分間上下左右を探したが「妖しい」と感じて、「退却」を決断し、元の車道に戻りつき、車道を更に西に進み、約５分で正規の登山口と「標識：荒沢岳登山口」を見つけた。 ７時０５分だった。 |
| 登山届をポストに入れて、７時１０分に再スタート。 約９０分間の時間ロスだったが、厳しい登坂路を意識して早出した意味が無くなり、ガッカリして２時間以上の歩行に相当する疲労感を感じた。 登山口の看板の時間では「登山：４時間」・「下山：３時間１０分」だった。 山頂到達予定時間を「１１時４５分ー１２時」と予想した。 ４５分後の８時ジャストに「前山」（1091m）：三角点に到着した。 この地点からは「荒沢岳」と「甲斐駒ヶ岳」の展望が出来、「奥只見湖」も見える。 １０分休憩して出発。 ルートの左右の木々には紅葉が始まったものもあった。 ブナ林中心の緩い登りを過ぎて、９時５０分に【ここより岩場注意】の標識点前の「大木」の側で休憩と軽食。 |
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| 登山口のルート所要時間 | 伝之助小屋の水場 | 荒沢岳～花降岳稜線・越後駒ヶ岳・荒沢岳山頂部の各展望 | ||
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| 荒沢岳頂上へのルート ハゼの紅葉 | 奥只見湖 | 荒沢岳・前嵓の望遠 | ハゼの紅葉と実 | |
| 「鎖場」が始まる地点で、休憩中の７０才位の老人ハイカー（自分もこの定義に入る年代になりこの言葉は使いにくい・・・笑い）に会う。 ４時前の早朝に登山して今下山中という。 この山隗に詳しい。 「田子倉ダム」の北に位置する「浅草岳（1586m）」はこの近辺では「展望と紅葉の名所」だと教えてもらった。 １０時５分、老人と別れて、本格的な鎖場を登り始めた。 左手に見える「村杉沢」へ切り立った急斜面が落ち込み谷間には秋口にももかかわらず、残雪が見える。 ５月に登山した日本百名山：両神山（1724m）」には鎖の本数では敵わないが、ルートの整備状況やその危険度を素人で判断すると、この「荒沢岳」の方が厳しさを感じる。 両神山ならちゃんと「鎖」が有る様な崖でも鎖が無く、岩を頼りに登坂する所が多かった。 絶壁のように聳える「３－４つのピーク」は通過せずに、一旦崖を急降下後、同様な崖を登坂することで不可能に見えた場所を通過したが、３０分以上を要して、かなり疲労して、やっと「前嵓（マエグラ）」（1536m）に到達した。 3回目の休憩を１０分間取る。 荒沢岳の東方向に伸る稜線は「花降岳（1891m）」「本城山（1758m）」等に続き狭い稜線のように見える。 |
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| 越後駒ヶ岳（魚沼駒ヶ岳） 聳える独立木 | 鎖場開始登坂点 | 花降岳（左）と荒沢岳 | 急峻な村杉沢と残雪 | |
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| 七折れ峠：越後駒ヶ岳登山口方向 | 急峻な岩山 | 越後駒ヶ岳 | 前嵓手前の急峻な岩 | 岩登り地点 | |
| この「前嵓」（1536m）からの「荒沢岳」の展望は素晴らしいが、此処からの細い稜線の登板勾配も生易しくない。 高度差は400m以上が残っている。 １０分間の休憩がアットいうまに過ぎて、１１時２０分、重い腰を上げて歩行開始。 ３０分経過して４回目の休憩で２人の下山者とすれ違う。 高度が１７００ｍになり、奥只見湖の船着場、更に東方の湖水面が広く見え出した。 登ってきた「前嵓」までの稜線が下に長く見える。 １１時５０分、５分間、５回目の休憩。 今日は予想よりも疲労を感じるし、休憩しても疲労回復が遅いと感じた。 |
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| 前嵓の岩と頂上望遠 | 前嵓付近の展望 | 前嵓から荒沢岳稜線・山頂の展望 | 奥只見湖方向のルート | |
| たった１５分登って、１２時１０分に６回目の休憩時、約１０名のパーティーが下山して行った。 １２時２５分、７回目の休憩。 山頂の前に聳えるピークを左に巻く地点直前だが、その前でストップした。 １２時３０分に「９合目標識」（1915m）通過。 この稜線に出て「燧ヶ岳」、「奥白根山」、「日光連山」の展望が開けた。 ９０度右に回りこんで、小さいピークの南サイドを横切るように登る。 頂上にあと少し！！ 「二人連れの女性」が山頂に見えた。 どうも下山準備している様だ。 記念写真をお願いしたい気分で、山頂へ全速力で最後の高度差：約５０ｍを頑張った。１２時５０分、ヤツト頂上到着。 先方二人も登山者が来るから、到着してから下り始めようと話したそうだ。 「以心伝心」！！。 所要時間は表準より１時間３０分も遅い「５時間４０分」。 写真撮影時間が在るにせよ今日の体調？？。 |
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| 前山からの展望 頂上付近からの奥只見湖の望遠 | ||||
| 早速、ザックを下ろして、自己紹介も後回しで「頂上標識と越後駒ヶ岳」を入れて記念写真を頼んだ。 その前に二人の写真を「越後駒ヶ岳」背景で撮影。 とても気持ちよく引き受けてもらい、１枚でなく先方の好意で「背景」を変えながら、更に数枚を撮影してもらった。 凄く要領がよく写真心も旺盛に感じた。 普通なら、要求された「１枚」のみで終了だが，「荒沢岳山頂」だけは例外で５－６枚になった。 感謝・感激してお礼を言う。 登山経験等を聞かれ、２０分位お互いの山に対する意気込みを話した。 最後に「ＨＰの話題」になって、閲覧・今後のメール交換・・・として「メールアドレス」を交換した。 |
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| 荒沢岳頂上：奥白根方面 最後の９合目付近のピーク | 山頂（背景：越後駒ヶ岳）：親切な二人 | |||
| １３時１０分、二人は安全下山を口にして、下山開始。 二人共に「首筋まで隠れる帽子」を被り、女性の日焼け対策は万全だ。 これからは３６０度の展望を独り占めすることになった。 南方は「平ヶ岳」・「奥只見湖」、南東方向には、日光白根山の特徴的な溶岩ドーム、双耳峰が美しい「燧ヶ岳」、背後に重なるように「男体山」、大真名子・小真名子、太郎山、女峰山、少し離れて「帝釈山」などがはっきり見えていたが、少しずつ「雲に隠れ始めた。北方向は「浅草岳」「守門岳」、西方には最も近く見える「越後駒ヶ岳」「八海山」「中ノ岳」や「谷川岳方面の山々」・・・・。 |
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| 山頂からの奥只見湖の展望 | 平居・山崎さんの下山風景 | |||
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| 日光方面の展望（左から）：帝釈山・太郎山・大真名子・小真名子・男体山・燧ヶ岳 | ||||
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| 燧ヶ岳・奥白根山 | 中ノ岳（左）・八海山（中央：小さく上部のみ）・越後駒ヶ岳（右） | |||
| １３時３０分から落ち付いて３６０度の景色を楽しみながら、昼食（おにぎり＋果物）。 先程先行下山した二人の女性は「前嵓」に通じる稜線を下る姿が小さく見えた。 丁度山頂で１時間経過した１３時５０分下山開始。 １４時ジャストに「９合目」通過。 此処からは滑りやすい急坂が始まった。 １４時３５分「前嵓：標識」到着で１０分休憩。 登山口まで「３・５Ｋ」とある。 １５時１０分に５分間の第２回目の休憩。 此処から急な崖が始まり緊張して下る。 １５時３０分に「連続する鎖場の標示点」通過。 その後で「ブナ林」で先行した「二人の女性（平居・山崎）」に追いついた。 下山口までに追い付きたいとの目標を達成して急に疲労を足に感じた。 １６時５０分「水場」で給水・・・その美味しさにコップ１杯では不足した。 １６時５５分登山口到着。 下山時間記入・提出して、右折して車道に出て駐車した「船着場」に向かう。 二人は登山口から５分程度の所に駐車中の車へ。 またどこかの山での再会を約して別れた。 下山時間は「３時間５分」で標準と略同じ。 殆ど休憩せず、フルスピードの下山に近いので、この看板の所要時間は相当に健脚の所要時間のようだ。 道中で「サラシナショウマ」等数枚花の写真を最高感度＝１６００で撮影しながら、１７時２０分に駐車場へ。 その後で西の空の夕焼けを数枚撮影。 荷解きして「コーヒー」＋「リンゴ」＋「ビスケット」の軽食。 |
| 【船着場～＜桧枝岐村経由＞～宇都宮への岐路】 午後６時すっかり暗闇の中を岐路に着いた。 復路は計画通り「ルート＃２：桧枝岐村経由」にした。 奥只見湖岸を走る車道は狭く・極端な屈曲が非常に多くスピードが出ない。 へッドランプの明かりで「車同志の交差」は昼間よりも夜間が安全だ。 午後７時１０分に「鷹巣：平ヶ岳登山口」を通過。 その駐車場にはまだ２０台程度の車があった。 午後７時半頃、「尾瀬ヶ原入口」の「御池」を通過。 ２２時に宇都宮に自宅到着。 所要時間＝４時間。 このルートの方が３０分早く、しかも安全度は高い。 荷物は車内に残して夕食・入浴してメールチェック。 就寝２時頃。 総歩数＝２９、５００歩。 |
| 荒沢岳登山【第２/２編】：＜登山道の植物＞に続く |
