鳴虫山(1104m)登山:第1編


登山口〜神主山〜山頂
    独標〜含満渕〜駐車場>



年月日 平成17年02月21日  快晴
登山メンバー 殿川 紘史 ・福川 正勝 
主要ルート 自宅(7:35)−>(8:20)日光中央公民館駐車場(8:50)ー>(9:05)天王山(9:10)−>(9:35)日光市内分岐(9:45)−>(10:00)神主山(10:10)ー>(11:25)鳴虫山山頂(12
:40)
−>(13:05)合峰(13:10)−>(13:35)独標(13:45)ー>(14:50)ストーンパーク(15:00)−>(15:15)神橋ー>(15:25)駐車場(15:35)−>(16:20)自宅
所要時間 登山:6時間35分  全体:9時間45分

 日光連山(左):男体山・大真名子山・小真名子山
     <鳴虫山登山ルート:神主山からの展望>

  日光連山(右):女鋒山・帝釈山・赤薙山・丸山
   <鳴虫山登山ルート:神主山からの展望>

写真をクリックすれば拡大出来ます   鳴虫山登山ルート概念図   鳴虫山登山ルート地図 

【鳴虫山概要】
日光市街地の南に位置し、日光駅から直接に取り付き、頂上を回遊して市街地に下山出来るので、都心からの日帰り登山も可能である。 残雪の日光連山を目前に眺め、アカヤシオが咲き乱れる4月下旬から5月上旬が最高である。 標高は1104mで山頂からの展望は左から「男体山」「大真名子」「小真名子」「帝釈山」「女峰山」「赤薙山」が正面に見える。 頂上から少し南に行けば「鶏鳴山」が楯のように見え、禅頂行者道散策で訪れた「薬師岳」「夕日岳」「地蔵岳」の展望もできるとガイドブック(栃木の山120)にある。

去年2月8日に登山仲間に誘われて鳴虫山に登山して、山頂で「ぜんざいパーティ」をした事を思い出す。 体力回復トレーニングを兼ねて福川氏と二人での登山となる。 真冬の為に登山ルートも前年同様を計画。 
【登山ルート】
<日光市中央公民館・駐車場>ー>登山口ー>天王山神社ー>日光市内分岐ー>神主山ー>鳴虫山ー>合峰ー>独標ー>憾満ヶ渕ー>神橋ー>日光中央公民館・駐車場


全年同様に快晴の天気でやや遅い時間に同じ駐車場を出発。 今朝の最低気温がー5度と低く登山口からルートの雪は凍結状態で一度溶けた雪面は非常に滑り易かった。 約5ヶ月間振りの2回目の登山で急がず、慎重に歩き始めた。

スライドショー・第1編: 『第1部』 『第2部』
中央公民館駐車場を8:50出発。 家並みを過ぎると直ぐに登山口があるが二人でおしゃべりと路面の凍結で滑りやすいので下ばかり見て標識を見逃した。 100m前進して気付いて引き返す。 9:05に「天王山」の鳥居で今日の登山の安全を願う。 此処から日光連山の中、左から「女峰山」「赤薙山」「丸山」が展望できた。 
林間に入りルート上には雪は少ないが、路面は完全に凍結。 9:35に「日光市内分岐」の鞍部に到着し、アイゼンを履く。 格段に歩き易い。 左手の樹林が一部切り開かれた地点で今市方面を展望すると有名な「日光杉並木」が写真(中央・上)に黒く見える細長い筋として見えた。 10:00に息が少し乱れながらも快調に「神ノ主山(842m)」に到着。 此処からは右手の視界が完全で「日光連山」全部が一枚の写真として超広角レンズで綺麗に収まる。
男体山(2484m) 大真名子山(2375m)・小真名子山(2323m) 女峰山・赤薙山 女峰山(2483m) 赤薙山(2010m)
神ノ主山(842m)付近は積雪(40cm)程度。 日光市街の真上に全部の日光連山が一望出来、超広角レンズで一枚の写真に収めることが出来た。 快晴だが雲も適当に青空に漂う。 色んな所から眺められる日光連山であるが、一つ一つの稜線・谷筋が克明に見られる凄い迫力。
丸山(1689m) 高原山:鶏頂山(1765m)・御岳山(?)・釈迦ヶ岳(1795m)・中岳(1730m)・西平岳(1712m)  大山(手前:1158m) 明神ヶ岳(1596m)・荒海山(1561m)・七ッ岳(1636m)方面?
派手な日光連山から右に視線を移すと丸い「丸山(1689m)」更に右に移すと「大山」と高原山の間に白く雪を被った山並みが望遠できる。 那須連山だろうと思ったが、那須は「高原山」の北東だから、右手の筈だ。 地図で確認数と何と「明神岳」更に福島県境の「荒海山」と福島県の「七ヶ岳」ではないか!! 数日前に宇都宮・長岡公園から見えたのも上記3山だったのだ。 那須連山と錯覚していた。 10分間がアット言う間に過ぎた。 出発前にもう一度全貌を撮影。
山頂の全展望 日光市街・霧降高原 右:杉人工林
日光連山の真下には「日光市街」も殆ど明瞭に見える。 今日車を駐車した中央公民館も見える。 山頂を出ると雪の急坂が続くが、右側は「ミズナラ」主体の自然林、左手は「杉林」と狭い稜線で区切られている。 右の斜面には雪が地面を覆うが、杉林では一部地面も見えるコントラストだ。 広葉樹の美しさが際立つ。
登山ルート撮影時のスケール感を出すのに登山者が入ると好都合の為、福川氏に先行してもらう。 此処から狭い稜線の急坂は半端ではない。 ジグザグを切ながら登るが、雪は凍結でアイゼンが良く効くのでスリップの心配は皆無だった。 全部落葉した林の中に1本だけ「茶色の葉」を付けた木が目立った。 
南斜面の土面 輝く雪の斜面 福川氏 1053mピーク標識と樹幹からの展望 女峰山の左奥に帝釈山
1−2回の鞍部・登坂の後に「1053mピーク」を通過。 そのピークには「距離標識(写真上・中央)」がある。 「含満ヶ渕」まで3・7キロ、「御幸町(登山口)」まで3.2キロとある。 合計:約7キロで、「含満ヶ渕〜御幸町」までの2キロを足すと約9キロの全コース距離と成る勘定だ。 またこのピークの樹幹からは「女峰山と帝釈山(左奥)」も見える。 
最後の稜線の急坂?  斜面の輝き 鳴虫山頂上直下から山頂を見上げる           山頂標識(1104m)
頂上は其処だと思ってから2−3回小さいピークを越してヤット本当の鳴虫山の山頂に11:25に到着。 30−40歳台の登山者一人が山頂の木製デッキで休憩していた。 我々よりも早く出発して登山していた様だ。 12時前に「含満ヶ渕」への下山ルートを下って行った。 
日光連山を眺める福川氏   山頂の記念写真  大真名子〜赤薙山の全貌   男体山 山頂と男体山
山頂の展望のよさは去年2月8日の登山<ぜんざいパーティー>で承知しているが、何度見ても再確認したい衝動が・・
鳴虫山頂上からの展望では「日光連山」を一枚の写真に収められない。 大真名子山と男体山の間に広葉樹が入り遮るが、超広角レンズ(17mm)でも入らない。 「男体山」と「大真名子山」と「女峰山」までは丁度「10キロ」で同じ距離だ。
大真名子・小真名子〜女峰山女峰山〜赤薙山 県境の山並み 夫婦山・月山らしい 夕陽岳(1526m)
上・中央の写真では栃木県ー福島県県境の山の「荒海山」や更に遠い「七っ岳」まで見えるとは驚きである。 又栃木の山:120に記載されている「夫婦山」「月山」もその右側に綺麗に見える。 背後には中禅寺湖から鹿沼に至る「禅頂行者道」の主峰である「薬師岳()」〜「夕日岳()」「地蔵岳()」が南西方向に展開するのが樹林の間から近くに見える。
背景:女峰山 背景:女峰山・赤薙山 背景:男体山〜女峰山 地図を広げて景色同定   西北西方向の展望
上記「禅頂行者道」峰嶺の右手=北側には中禅寺湖の南に位置する「半月山」も見えるが「社山」は半月山の後だろう。
     男体山    大真名子山・小真名子山 小真名子山・女峰山 帝釈山・女峰山 女峰山に続く赤薙山
一応展望を満喫後、12時前から山頂で昼食開始。 「手作りのオニギリ」+「カップラーメン」が冬山の昼食の定番になって来た。 @「カップラーメン」はお湯さえ沸かせば直ぐ食べられ冷えた体にベスト。 A塩分が多く山では塩分補給上好都合  Bオニギリの「オカズ」に丁度良い。 福川氏にもサービスした。 「デザート」はミカン・コ−ヒー・干柿等だ。 動かないと登山中の服装では肌寒く感じる。 風の少し出てきた様だ。 
赤薙山に右手:丸山 背景:薬師岳・夕陽岳 背景:高原山方面
1時間15分後の12:25に下山開始。 去年の時間と殆ど同じ時間だ。

『鳴虫山:第2編』へリンク