女峰山(2,382m)登山-A

第2編:女峰山頂上〜帝釈山頂上〜
  富士見峠〜馬立〜林道ゲイト


登山年月日 平成13年11月25日(日)  快晴
登山メンバー 殿川紘史・由紀子
主要ルート 宇都宮・自宅(6:40)ー>(8:10)志津林道:ゲイト(8:30)ー>(9:00)馬立登山口ー>(9:30)休憩@・朝食(9:40)−>(10:50)唐沢小屋(10:55)−>(11:45)女峰山(12:40)ー>(13:20)帝釈山山頂(13:30)ー>(14:10)富士見峠(14:15)ー>(15:10)馬立ー>(15:45)林道ゲイト(16:00)ー>(18:15)宇都宮・自宅
所要時間 登山時間:7時間35分 <AM8:10-PM3:45> 総合:11時間25分

  帝釈山への尾根から女峰山
写真をクリックすれば拡大出来ます 登山ルート地図@ 登山地図概念図A

【女峰山関連情報】
標高2,483mの女峰山は其の大きさ、高山植物の豊富さ、登山道の整備など、どれをとっても表日光連山を代表する山である。 その山容は変化に富み、何度登っても新鮮な感動を与えてくれる <「栃木の山120」より転載>
【主要登山ルート】
@ 志津林道ー>馬立ー>唐沢小屋ー>女峰山ー>帝釈山ー>富士見峠ー>馬立ー>志津林道<6時間15分>
A 霧降高原ー>小丸山ー>赤薙山ー>赤薙奥社跡ー>独標ー>女峰山=>下山ルート <5時間40分>
B 西参道ー>滝尾神社ー>稚児ヶ墓ー>遥拝石ー>唐沢小屋ー>女峰山=>下山ルート <6時間40分>
C 田茂沢ー>若子神社ー>裏見滝寂光滝分岐ー>唐沢小屋ー>女峰山=>下山ルート <7時間05分>

第2編:女峰山山頂〜大釈山〜富士見峠〜馬立登山口分岐〜志津林道ゲイト

スライドショー:『第1部』 『第2部』
赤薙山とガレバ 女峰山祠と赤薙山 太郎山と奥白根山 燧ヶ岳と景鶴山? 帝釈山方面と高原山
昼食後もまた360度の展望を貪る。 北東部に見えるはずの那須連山は霞ではっきりしないが北西部の展望は凄い。 昼食時間を含めて55分間、山頂に滞在して下山ルートとして登山ルートに戻らず「帝釈山」まで縦走して「富士見峠」へ下山して、長い「志津林道」を経由して「馬立登山口」で往路と合流するルートを選択した。
帝釈山への痩せ尾根 帝釈山・小真名子山 痩せて聳える女j峰山 見事な女峰山を背景に記念写真
真西方向の痩せ尾根の先に「帝釈山」があり、余り遠くない様に見えたが歩き始めると意外に「狭い尾根にアップダウン」が結構きつい道のりだ。 稜線の景色が素晴らしく立ち止まって写真を撮る機会が多く前進速度が遅く、女房の無言の催促が聞こえる。
痩せた帝釈山への尾根道 背景:女峰山のピーク 背景:小真名子山・大真名子山・男体山 帝釈への険しい尾根:北面の日陰には新残雪
宥めながら、時々女峰山等を背景にした記念写真兼点景として女房の歩行速度を落として時間を稼ぐ作戦も直ぐのばれてしまう。 
険しい地形・気候で枯れかけた木々 何度も振り返りたい三角形に見える女峰山 目指す帝釈山も遠い
帝釈山への尾根から見て初めて「天に突き上げる女峰山の三角錐形」が認識出来て、厳しかった登山路に納得する。 女峰山ー>唐沢小屋への同じルートを辿っていれば楽だが、この絶景には出会えない。 
直線上に並ぶ「帝釈山」「小真名子山」「大真名子山」「男体山」 女峰山〜帝釈山稜線は見た目より険しい凹凸が多い
帝釈山への尾根筋の各所に新雪が溶けないで残る。 高度2300−2400mの尾根は日中の気温も上がらないからだろう。 尾根ルートの左右には「hサクナゲ」「コケモモ」の高山植物が多い。
帝釈山側から振り返って見える凹凸と女峰山 後ろに女峰山・前に男体山・大小間名子山    帝釈山頂から見える太郎山
初夏〜真夏に掛けてこのルートに来れば高山植物が沢山見られることだろう。 日光連山でも「太郎山(2368m)」は中々見ある地点は多くないが、このルートでは戦場ヶ原の北東部にデンと座る「太郎山」が眼前に常に見える。 寧ろ主役的だ。 その左上に、同じく見るチャンスの少ない三角形の「奥白根山(2578m)」が小さく見える。 
遂に帝釈山着。 帝釈山の展望は女峰に次いで素晴らしい:小真名子山・太郎山・奥白根山の絶景が眼前に広がる。
戦場ヶ原にも近く其の一部が見下ろせる。 この山に居れば「日光連山」の位置関係が明瞭に判る。 女峰山山頂で長く居すぎた為、帝釈山頂上では10分間で下山開始。 間もなくコメツガ樹林帯の急な抉れた歩き難い下山路を辿る。
小真名子山・太郎山も直ぐ視界外の下山路 薄暗い富士見峠 富士見峠ー>志津林道歩き開始
雪交じりの酷い下山道からヤット視界が開けて帝釈山・小真名子山の鞍部の「富士見峠」に到着。 山が両側から迫り既に夕陽も届かず薄暗い肌寒い峠である。 林道だが車は何時頃まで来たのだろうか? と思う位林道は荒れて、「川俣」への標識はあるがとても車は通行出来ない程の荒廃だ。 建設費用を思うと何たる無駄遣いだろう。 2時15分から面白くない「志津林道」歩きを開始。
正面に夕陽を受けた「赤薙山ー>女峰山」稜線 ミズナラの巨木 コメツガ・ダケカンバ疎林が両側に展開
林道には既に陽は届かず、秋の短い日を感じる。 下山して来た「赤薙山〜女峰山」稜線には強い夕陽が当たり手前は完全なシルエットに見える。 約30分くらいの林道は殆ど車は通行出来ない酷い凹凸だ。 両側には大きいコメツガ・ダケカンバ・ミズナラが混じる疎林帯で、その林間に野草が咲く箇所もあった。
ミズナラとダケカンバ 車道も夕闇が迫る 馬立登山口分岐点 疲れた足には志津林道歩きは長く辛い
途中に林道改修工事の管理事務所があり、其の周辺は広い道路となる。 正規には入れない林道に「中高年者」が自家用車から降りて散策している。 何かのコネで「林道ゲイトの鍵」を持っているのだろう。 疲れた足にはある不公平感が・・・富士見峠から1時で「馬立登山口」標識点を通過。 未だ30分間は駐車した地点まであるだろう。
赤薙山稜線 最後の残照 志津林道ゲイトと車 赤く焼ける大真名子山(左)と太郎山(右)
午後3時45分、1時間30分歩いて林道ゲイトに到着。 装備を解くと疲労感が迫る。 其れのしても女房の脚力に感心した。 午後4時にゲイトを出発。 悪路での底突きに最新の注意を払いながら極低速で走る。 既に助手席の女房は熟睡状態で自宅到着はとっぷりと日が暮れた午後6時過ぎだった。 夕食は外食だったか、自宅だったかは思い出せない。 3年半近い過去だが、素晴らしい『女峰山〜帝釈山縦走』は鮮明に記憶しており、今後も忘れないだろう。

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