八ヶ岳トレッキング:第1編

第1日:稲子湯〜しらびそ小屋

登山年月日 平成18年01月27-28日 晴
メンバー 高橋氏(リーダー)・斉藤氏・小倉氏・山田氏・大道氏・殿川
主要ルート 宇都宮(6:30)−>(8:00)JR本庄駅(8:45)ー>(9:10)上田SA(9:30)ー>(12:15)稲子湯(12:45)−>(14:05)こまどり沢(14:15)ー>(14:50)しらびそ小屋(宿泊)
所要時間 総時間:13時間15分<AM8:20-PM9:15>
登山時間:7時間20分<AM8:20-PM3:40>

            しらびそ小屋到着
  <左:高橋氏・斉藤氏・小倉氏・大道氏・山田氏>

写真をクリックすれば拡大出来ます  八ヶ岳:しらびそ小屋〜天狗岳

スライドショー  【第1部】 【第2部】 【第3部】

【八ヶ岳情報】
雄々しい山々が連なる大迫力の眺望。四季折々に、様々な表情を見せてくれる素晴らしい自然。八ヶ岳は、日本を代表する人気のアルペンスポットです。その魅力は多彩なルート。ハイキング感覚の山歩きから本格派登山まで、様々な楽しみ方が選択できます。また、白山・白馬とともに高山植物の3大宝庫の一つでもある八ヶ岳連峰は、珍しい花々の楽園として幅広い層のファンを集めています。
冬の八ヶ岳は、年末年始を含め冬期営業の山小屋が多いのが特徴。初心者の冬山体験に始まり、スノーシューやバックカントリースキーでの雪原散策、アイスクライミングや難ルートの登攀、朝夕の荘厳な光景を狙う写真撮影など雪山の多彩な楽しみ方を教えてくれます。美しい冬の八ヶ岳。1日だけでは満足できない至極の楽しみが待っています。

(黒百合ヒュッテ情報)気温−3℃。小屋周辺は100cmくらいの積雪、天狗岳で130cm前後の積雪があります。トレースはしっかりついています。
渋ノ湯の登山道口から積雪がありますが、トレースはしっかりついています。アイゼン着用なら問題なく通行できます。
(しらびそ小屋情報)小屋周辺50〜60cmの積雪。中山峠からみどり池に行く、斜面は注意してください。夏ルートと違う所を下り、滑って降りる登山者がいるので登山道が凍結の時あり。

【しらびそ小屋】
八ヶ岳山塊でも趣のある山小屋として人気のある、みどり池,池畔の「しらびそ小屋」では、周辺に棲息するニホンリスを餌付けしている。小屋前のベンチで小屋主の今井さんの入れてくれる美味しいコーヒーを飲みながら待っていると、餌台のテーブルに樹々を伝ってリスがやってくる。餌台にはリスの他にウソやコガラ等の野鳥もやって来ていた。

【「八ヶ岳:しらびそ小屋」トレッキングの背景】
毎年2月頃、「ゼンザイパーティ登山」でお世話になっている山田さんから「しらびそ小屋経由八ヶ岳(天狗岳)登山」の計画があるが、参加しませんか?・・との連絡があり、経験豊富なリーダーが居ると聞いて、参加する事になった。 前日午後に八ヶ岳・東側の「稲子湯登山口ー>したびそ小屋」に入り宿泊して、翌日に「中山峠ー>天狗岳ー>しらびそ小屋ー>稲子湯登山口」のコースだと言う。 山田さん、大道さん以外の3人は始めて同行する方々だった。
 
1月27日(土曜)の早朝、宇都宮自宅を出て、午前8時半にJR本庄駅到着の為に、「東北自動車道:鹿沼IC」に入り、佐野ICまで高速道路利用。 国道#50経由で予定の8時半より20分早い時間にJR本庄駅に到着。 国道は朝の時間帯で予想外に混雑した。 大道・山田さんを拾って、関越自動車道に入り、「上田SA」でリーダーの高橋氏と齋藤氏と合流。 桧原湖付近でもう1人(小倉氏)と合流して、合計6名で登山口の「稲子湯」へ向かう。 


スライドショー【第1部】
12時15分、登山口の「稲子湯」から少し上の「駐車場」へ到着。 小倉氏へ自己紹介して出発準備。 駐車場周辺は予想よりも積雪量は少なく20cm程度。 高速道路から見る八ヶ岳までの山並みへの雪は少なかった。 信州は例年よりも雪は少ない事と一致する。 低温のよるブレーキ凍結のトラブル防止の為に、「サイドブレーキ:バック」へ入れ、ワイパーを上げる。 風が強い為に、「天狗岳登山」を諦めて、「ピッケル」を車内に残して、「アイゼン+ストック:2本」で出発。 
稲子湯登山口出発前 車道ー>樹林帯へ 第1回休憩地点でスナップ  休憩地点付近の雑草に当る午後の陽光
八ヶ岳方面はいい天気? ト「こまどり沢」:第2回目の休憩ポイン 八ヶ岳:硫黄岳の爆裂火口の望遠と拡大
しらびそ小屋到着 「したびそ小屋とみどり池」前での記念写真 天狗岳望遠 みどり池前の看板
12時45分、稲子湯登山口を出発して、車道途中と「こまどり沢」の2箇所で休憩を入れて、午後14時50分、やや薄暗さを感じる頃に静まり返る「しらびそ小屋」に到着。 薄茶色の犬が我々の到着を歓迎して呉れた。 リーダーのペース配分上手く、殆ど雪面の登坂が連続したが、疲労感は感じず。 小屋前の寒暖計は「マイナス6度」を示す。 
至「中山峠・夏沢峠」   しらびそ小屋入口 天狗岳望遠 天狗岳左肩部分 同左拡大写真


スライドショー【第2部】
ザックを外に放り出したまま「しらびそ小屋」正面から見える「天狗岳」を山の陰に日が傾いて逆光線で撮影。 天狗岳の明るさと正面手前の「みどり池」は明暗差が大きく中々ぴったりの露光が難しい。 「みどり池」と「天狗岳」をリス用の餌台を前景に入れて撮影。 標識の説明がないと池とは判別付かない。 外に出ていた犬より小型の二匹目の犬も外に出たが、様子が少し可笑しい。 尋ねると老齢で視力が殆ど失われていからだと知る。 歩くと何処かに頭をぶっつける。
みどり池の先の樹林帯越しに見える天狗岳稜線 リス用の餌台      小屋側のダケカンバ巨木 気温:−6度
「しらびそ小屋」周辺を見て先ず驚いたのは「薪」が多いこと。 空き地には必ず整然と積み上げられた木があり、全部暖房用の「薪」らしい。 
稜線中央はドーム? 新館側から旧館を見る ダケカンバ 旧館と新館(奥) 旧館に受付と食堂
ダケカンバから此方餌台までリス用の渡り道 山小屋に似合わぬ洒落た門構え 同行の5人:コタツを囲む


スライドショー【第3部】
暫くストーブ横で、ウエルカムティの「笹茶とカリントウ」を頂きながら、団欒後、夕陽の写真を期待して深々と冷え込み始めた屋外に出て、天狗岳方面を眺めて待機。 少しずつ「天狗岳の山肌や稜線」は色付き始まるが、稜線周辺の雲も厚く期待した茜色は出そうにない。 鎖でつながれた犬(柴犬の雑種?)もベンチに座り、夕陽の方向をジッと眺める仕儀さが可愛い。 16時45分から17時05分まで天狗岳方面を写す・・・・
       みどり池越しに、16時45分ー50分頃の天狗岳方面            みどり池の雪面も僅かにピンク色に
芝犬の雑種?だがこの気温でも平気らしい? 天狗岳上空が最も色付いた時間は16時50分頃だった
陽光が弱くなってもジッとベンチ上で天狗岳方面を眺める小屋主人が飼う犬
  最後の夕焼け空と小屋側の巨木の「ダケカンバ」  食事(18時)を待つ同行者:17時40分  夕食メニュー+味噌汁

17時過ぎからお酒の好きな同行者は「ぶどう酒」「ウイスキー」「故郷・壱岐特産の焼酎:壱岐22」等を持参の酒の肴でコタツを囲んで酒宴開始。 18時キッカリに、待望の夕食で中断。 「味噌汁+8種類のオカズ」は山小屋メニューとしてはご馳走だ。 ご飯にはトロロのすりオロシを掛けて・・・この小屋特注の「トロロイモ」を担ぎ上げて・・。 山小屋到着時に頂いた「笹茶」と共に印象に残る夕食となる。 今夜の宿泊者は我々6名+東京から来た約10名の中高年だけ。 

照明は100%「ソーラーエネルギー」らしい。 その薄暗さが山小屋の雰囲気を強調する。 小屋の主人も登山客への心遣いが暖かく、「アルプスの山小屋」の様な「宿泊させている」的雰囲気は皆無だった。 素晴らしい接待精神に感謝。 コタツを囲んで7時から9時まで6人で団欒。 東京組は湯食後全員、「別館」の寝室へ・・・。 消灯時間:9時に団欒室真上の旧館2階へ・・・。 リーダーの高橋氏の注文で6名は全員、暖炉の暖かさが残る2階で睡眠。 

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