My Diary 2004年12月度

 12月23日  海鵜:志賀島 

【志賀島情報】
上記「志賀島情報」をクリックすれば、この島の概要が詳しく記載されていますが、福岡市の北東に位置する周囲11キロの島で、干潮時には砂嘴によって陸続きとなる。 其の砂嘴は「海の中道」と呼ばれ、福岡市からも近い為に自然味豊かな観光地になっている。 故郷から40キロの位置にあるこの島は以前から知ってはいたが一度も訪れた事が無かった。 実弟の長男の結婚式で九州に来た折に、1日早く到着出来たので、12月22日の夕方急に企ててこの島に立ち寄った。 12月22日夕方に島の北端にある海水浴場の側の「国民休暇村」駐車場で車中泊。 夜は故郷に続く玄海灘から砂浜に打ち寄せる波の音を聞きながら久し振りに熟睡。 島内を車で一周したしながらこの島の自然と歴史を堪能した。 此処では島の西海岸の「二見台」周辺の荒波に洗われる「二見台の岩に集まった海鵜」の写真を中心に記載する。 この海岸からは福岡市郊外の高層建築や対岸の砂浜・山並みも望遠出来た。 
 写真上でクリックすれば拡大出来ます  スライドショー:自動 
昨夜車中泊した島の北端部:国民休暇村から時計回りで島を一周する道路を進み地図上の「二見台」で大きな岩の上に百羽を超えそうな海鵜がいるのを見て停車して観察を始めた。
朝10時頃だが、風がやや強く寒いのか殆どの海鵜は岩の上から動かず、海面には殆ど降りない。 如何して上空を見ている海鵜が多いのかと不思議に思ってると「2羽のトビ」は其の岩の上空を舞いながら時々急降下して岩の海鵜を攻撃する。
50−80m離れた岩の海鵜を75−300mmの望遠ズームで撮影。 35mm換算で480mmに相当する。 三脚を建てて見たが機動性が悪く、ISO感度:400程度に上げて、全部手持ち撮影した。
更に右手の小さい・低い岩にも6羽の海鵜がいる。 押し寄せる波に隠れそうになる。  又「トビ」が飛来して脅かした。
全部の海鵜が右上空を一斉に見上げた。 又「トビ」が2羽飛来して旋回を始めた。 急降下して岩の角の数羽を掠めるように飛んで、怯えた海鵜は数羽転げるように海に落ちた。 
「2羽のトビ」の行動は如何しても理解し難かった。 この岩の一角に営巣していて「卵」でも有るのかもしれない。 撮影出来なかったが「2羽のカラス」が山側の電線から飛来して、頂上部付近に舞い降りて何か加えて飛び去った。 
多分海鵜は営巣中だろう。 自然界の天敵の動きが手に取るように判った。 これ程多数の海鵜が営巣出来るこの岩は陸からの攻撃は無い。 餌もこの海域の魚類は豊富なのだろう。
中央の写真の2羽は羽ばたき始め、岩から離れた海水に着水した。 餌を捕ろうとするのだろう。
一回り大きい色が茶色の鳥が海鵜の中に混じっている。 足が長く明らかに海鵜とは捕食方法が違う水鳥であろう。
其の上空を「2羽のトビ」が旋回を始め、大半の海鵜の落ち着きが失われるが、この水鳥は一向に気にかけない。
まだ「1羽のトビ」は海鵜の上空を旋回していたが、今度は攻撃せずに山側の電線に飛び去った。 雲の間から薄日が漏れ始め少し暖かくなった。 
岩の色・海鵜の背中と胸の色の違いが見える様になった。 以前海鵜の動きは代わりそうに無かった。