天城山(1406m)縦走:第1編

天城高原〜万次郎岳〜万三郎岳
戸塚峠〜白田峠〜八丁池〜天城峠


年月日 平成17年3月21日 (月) 快晴
メンバー 殿川紘史・川村氏・浅見氏・平居氏・山崎氏・前田氏:6名
主要ルート 【3/20】函南町(10:00)−>(11:50)小室公園:椿園(15:10)−>(15:25)JR伊東駅(16:30)−>(18:00)天城峠(18:10)−>(20:00)函南町マンション(泊)
【3/21】函南町(5:00)−>(6:20)天城高原ゴルフ登山口(6:40)−>(7:45)万次郎岳(7:55)−>(9:15)万三郎岳(9:40)−>(10:40)戸塚峠ー>(11:25)白田峠ー>(12:05)八丁池(12:55)ー>(14:30)水生地駐車場(14:40)−>(14:55)浄蓮の滝(15:20)−>(16:25)天城高原ゴルフ登山口(16:45)−>(18:15)函南町マンション(泊)
所要時間 トレッキング時間:7時間50分 <AM6:40-PM2:30>  総合:13時間15分

   天城山中のブナの巨木
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【天城山関連情報】
天城縦走は自然林の尾根につけられた全長約17kmの健脚向きハイキングコース。枝道も多いが案内標や縦走路標識もあります。登山入口は東は天城高原ゴルフ場、西は天城峠となります。伊東方面 の天城高原よりの登山は最初は山の上り下りが激しく八丁池付近よりなだらかな下りになりるので、どちらかといえば、天城高原ゴルフ場口よりの登山おすすめ。5月〜7月頃の季節がハイカー向き、5月中旬からのシャクナゲ・ミツバツツジ・ブナ林が見ごろを迎える。歩程約6時間30分です。また八丁池「天城の瞳」が目的の場合は天城峠コースがおすすめ。
【登山ルート<天城高原ー>天城峠>】
 天城高原ゴルフ場側ー>万二郎登山口ー>万二郎岳ー>万三郎岳ー>片瀬峠ー>白田峠ー>八丁池ー>水生地ー>水生地駐車場  『所要時間:5時間55分』
天城山縦走路概念図  第1編縦走ルート概念図   第2編縦走ルート概念図

【前日の準備事項】
3月21日に「天城山縦走」の計画について情報を得て、参加させてもらう交渉でOKを得た。 3年前に女房と「天城高原<ー>白田峠」の往復をしたが、車1台の為に「天城峠」までの縦走をカバーしていなかった。 前々日の19日夕方に宇都宮ー>伊豆:函南町(南箱根ダイヤランド)のマンションに宿泊。 20日の午後3−4時頃、「JR伊東駅」で平居・山崎・前田さんらと待ち合わせ、小生の車を下山口に今夜に配置して、他の2台で函南町のマンションで宿泊し翌朝早く登山口に向かい、「縦走」して下山口の車を回収。 また全員で登山口へ戻る計画である。 約1時間の距離ではあるが、函南町のマンションで全員ごろ寝する案だ。 
21日の午前10時にマンションを出て、待ち合わせまでの5時間をJR伊東駅近くの「小室公園内:椿園」で椿の花の撮影でタップリ、3時間を過ごして待ち合わせ場所の「JR伊東駅」に向かった。 連休で伊豆のあらゆる道路は渋滞しており、千葉から見えた初対面の「川村・浅見氏」の合計:6名がJR:伊東駅で集合して午後4時半頃、伊東駅ー>下山口となる「天城峠」に向かう。のパーティである。 日が暮れた午後6時頃、天城峠近くの国道横の「水生地駐車場」にハイエースを配置して宿舎に向かう途中の修善寺付近で夕食を終えて、午後8時頃、南箱根ダイヤランド内のマンションに入る。 約2−3時間、明日の縦走計画等で歓談して11時頃、全員就寝。
【22日の行動予定】
全員午前4時半起床。 まだ暗い5時に2台の車に6名が分乗して出発。 午前6時20分登山口の「天城高原登山口」に到着。 道中で夜が明けて好天間違いなしの天気だ。 6時40分、「万二郎岳」を目指して歩き始めた。

スライドショー:『第1部』 『第2部』 『第3部』
登山口で記念写真を撮って出発。 「シャクナゲコース」との分岐点には「ロープと標識」でコースの閉鎖である事を知る。
分岐点から直ぐに登山道・斜面には予想外の残雪。 日陰の急坂ではカチカチでスリップし易い。 体が温まり始めた午前7時45分に「万二郎岳」に到着。 記念写真と給水程度で出発。 間々も無く「万三郎岳」と「富士山」の展望が出来る地点で急坂を下る。
アセビの木々が多くなり多少のアップダウンのある稜線を過ぎると「アセビのトンネル」に来たが未だ花芽は硬い。
暫くは「アセビのトンネル」が続くが、一段低い縦走ルートには10cm程度の雪が凍結状態で残る。花の時期は見ごたえがありそうだ。 3年前の3月下旬でアセビの花は見られなかった。
「石楠立(はなたて)」の標識を過ぎるとブナ林が始まり、陽光がサンサンと照りつける。 ブナの林の足元は「ブナの根」が網の目状にあたり一面に露出したが、隠れた場所も地中は同じく根が一面だろう。 
枝ぶりの良い巨木の側で「全員の記念写真」を撮影。 見事な大きさと枝ぶりだった。 標識「この奥にブナの巨木が在ります」に誘われて全員50mルートを右にそれて中に入った。
3年前にも驚いたブナの「巨木群」が在った。 最初の巨木の幹は実に歴史を感じさせる大きな幹の中間には幾つもの巨大な瘤があった。 其の奥にも10本を超える巨木が30−50mの一定間隔で群れを成して残っていた。 
日本の中でも温暖地に属する「伊豆半島の山中」でこんなブナ林があり、こんな巨木が残っている事を不思議に思うは、何時までも成長を続けて欲しい。 
午前9時15分、登山口から95分で「」天城山系最高峰:万三郎岳(1409m)」に到着。 北面のみ展望が利き、「富士山」が意外に近くに見える。 長野からわざわざ来たという夫婦と相互に「記念写真」を撮り合う。 二人はまた登山口の天城高原に戻るという。 今日中に車で「長野」へ帰着する必要があるらしい。 勿体無い話だ!!
山頂の「天城山縦走路」の詳細掲示板のルートマップを確認した。 掲示板の後から「シャクナゲコース」が急坂を降りるのだが、このコース入り口も「ロープと閉鎖掲示板」があった。 理由は「シャクナゲコースの保護」の為らしい。 
25分間休止した間に「記念写真」「小休憩」「軽食」を取り、9時40分に「片瀬峠」へ稜線に沿ってブナ林の綺麗な縦走路
を歩き始めた。
此処のブナ林の木々は全体に若木で幹はスベスベして処々にブナ特有の「綺麗な模様の苔」が着いている樹幹はブナ特有の雰囲気がある。 まだしんには芽早く、陽光が隅々まで届き、下草や種々の幼木は其の前に精一杯の陽光を吸収しようとしている。
若いブナ林に「姫シャラ」が混じり、黒褐色の中で「赤茶色」のツルツルの幹が目立つ。 そんな中を殆どアップダウンも無く歩きやすいルートが「片瀬峠」まで続いた。

予想外に登山口からルート上には雪が残り、日陰の急坂では凍結してスリップしやすかった。 午前7時45分に「万二郎岳」到着。 途中の「ブナの巨木」標識に案内されて「凄いブナの巨木群」に見蕩れた。 午前9時15分に「万三郎岳」に到着。 北側には「富士山」が雪を載せて多少霞んでいたが、はっきりと見えた。 長野から来た夫婦は此処からまた「登山口:天城高原」に戻るという。 25分間、記念写真・軽食・小休止で凄し9時50分に出発して「片瀬峠」に向かう。快晴で暑さを感じる午前10時40分に「片瀬峠」に到着。  

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