浅草岳(1586m)登山:第1編【日本300名山】 <六十里越〜鬼が面山〜前岳〜山頂:往復> |
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浅草岳登山ルートマップ:鬼が面山経由 |
スライドショウ:【第1編 @】 【第1編 A】 |
【浅草岳関連情報】 日本300名山 新潟県との県境に接する浅草岳は標高1,586mで日本300名山である。 この山に対峠する様に北西に聳える「守門岳」と共に、越後を代表する山である。鬼が面山の豪快な岩場や神秘的な沼の平、そして山頂付近には
高山植物の群落などがある変化に富んだ山で、毎年たくさんの登山者が訪れ、また、夏でも雪が残る大雪渓の山としても人気がある。 初夏の「ヒメサユリ」、秋の紅葉の綺麗な山として有名である。
@ 五味沢登山口ー>三合目ー>桜ゾネー>嘉平与ポッチー>前岳ー>山頂 :所要時間 (4時間10分)<登山ルート> A ネズモチ平ー>前岳ー>山頂 :所要時間 (2時間10分) B 叶津登山口ー>山神の杉ー>沼の平分岐ー>避難小屋ー>山頂 :所要時間 (3時間30分) C 六十里越登山口ー>南岳ー>鬼が面山ー>北岳ー>前岳ー>山頂 :所要時間 (4時間5分) D 田子倉駅ー>大久保沢の水場ー>足止平ー>山頂 :所要時間 (3時間40分) 今回はヒメサユリが最も豊富な「六十里越ー>鬼が面山」から山頂を目指すことに決めた。 |
【浅草岳登山の背景】 6月13日(日)に埼玉の登山同好会例会で「守門岳」への登山に参加させて貰った序に、快晴が予想されたし、宇都宮からの距離を考え、翌日14日(月)に登山すことにした。 初夏の「ヒメサユリ」の花が綺麗だと聞いていたので、最も多いとされる「六十里越登山口ー>鬼が面山」のコースに決めた。 前日、守門岳:猿倉橋に下山後、県道#347号ー>#290号ー>#252号で、午後5時半過ぎに目的地の「六十里越登山口」に駐車して車中泊。 「登山カード箱」側の駐車スパースは3台分。混雑を心配したが、誰も駐車する者はなかった。 守門岳山頂で昼食の時の姿勢のためか「腰の違和感」を気にしながら、運転して登山口に着いたが、ある姿勢で非常に痛みを感じて車内でうつ伏せになり、回復を待った。 1時間程度の休養で殆ど意識しない程度になったが、もし明日の朝に「腰の違和感」が取れなければ登山を中止する積もりで、明日のルートを何度も確認した。 夜は「満天の星とはこんな夜を言う」と言わんばかりの眩いばかりの星空だった。 天気予報・観点望気でも「100%の快晴」を確信して登山準備後、就寝した。 |
浅草岳登山:第1編<六十里越登山口〜鬼が面山・山頂> |
腰の違和感もなく、午前4時50分起床。 既に登山する山並みには朝日が当たり始めていた。申し分ない天気だ。 朝食をシッカリ摂って、5時45分登山届けをポストに入れてた単独登山開始。 駐車スペースから直ぐの急坂が始まる。 25分で「六十里峠」を左折して本格的な樹林帯の登坂道を辿る。 パラボラアンテナのポイント直下で給水・休憩。 田子倉湖や周囲の峰々の展望が少し可能だった。 平坦地になったアンテナ管理棟の横を抜けると前方に残雪を頂く稜線が見え、幅広い元車道?の両脇には「タニウツギ」らしき花が無数にある。 更に前進して7時5分に「大白川分岐」標識点で、右折して「鬼が面山」への狭い登山道に入った。 |
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田子倉湖上空の雲 | 猿倉山と朝日岳(田子倉湖南側) | タニウツギ 毛猛山・大鳥岳・鼓ヶ倉山 |
樹林帯の合間に出た地点で、数株の「イワウチワの花」を見つけて撮影。 三脚・100mmマクロレンズも持参したが、ザックを下ろしてレンズ交換するユトリがなく、29−300mmズームの300mm(35mm換算:480mm)のまま、ISO感度を上げ、しゃがみ込んで、5−6枚撮影。 低い樹林帯の緩い勾配の登山道の両側には「ツバメオモト」「イワナシ」「マイズルラン」「ヒロハユキザサ」「ミドリユキザサ」「チゴユリ」「ゴゼンタチバナ」「赤い実のアオキ」等々が敷き詰めた様に繁茂していた。 種類と量の多さに驚いた。 撮影条件は暗く最悪だったが「ISO:1600」にして「最大焦点距離」「シャッター速度:1/250以下」の条件でブレ覚悟の撮影だった。 (案じた通り、画像品質は最低レベル:ピントハズレ、手ブレが原因) |
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タニウツギ イワウチワ 猿倉山・朝日岳・丸山岳・坪入山 | 綺麗なヒウチ岳 | 猿倉山・朝日岳 |
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ツバメオモト | マイズルソウ | ヒロハユキザサ | ミドリユキザサ |
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アオイ | 日陰に咲くチゴユリ:四態 |
8時頃、「田子倉湖」の展望が利く地点に到達。 背丈の低い樹林帯も此れで終了だが、桁外れに強い太陽光線との戦いが始まった。 当初は此処が「南岳」と思ったが、間違いでまだその手前の稜線だった。 南方向には「田子倉湖」、南東の遥か彼方には「日光連山?」「塩原方面」「那須連峰」まで見通せた。 田子倉湖の形がなんとも表現し難い人造湖をなし、朝日で湖面に周辺の山の陰が映る。 足元は「熊笹」を越えると雪の壁があり、その先は見えないが、多分「鬼が面山」から連なる絶壁になっているらしい。 余りの高山植物の花が多いので撮影に夢中で、標準時間を大幅に遅れてしまった。 |
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ミドリユキザサ | マイズルソウ | 残雪と田子倉湖 | 南西方向:那須連峰 | 那須連峰?望遠 |
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塩原方面:高原山? 塩原〜那須方面 | 田子倉湖ダム堤防 | 会津駒ヶ岳方面 | 満水の田子倉湖 |
此れで終了したと思った樹林帯はまた暫く続き、坂道も多少勾配が増した。 その木々の陰に「ツバメオモト」「エンレイソウ「シダの若芽」「イワナシ」「カタクリ」が新たに見つかった。 |
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エンレイソウ 朝日に輝くシダの若芽 | ツバメオモト | イワナシ | カタクリ |
待望の「南岳」に8時15分に到着。 此処からの展望は270度を欲しいままに眺められる。(例外は北西部の守門岳方面は見えなかった。) 目的の「浅草岳」が頂上まで濃い緑で覆われた姿を見せ、南側は殆ど数百メートルの落差の崖に見える。 谷間には純白の残雪も・・・。 田子倉湖の後には「朝日岳」が迫り、その背後には双耳峰が綺麗な「ヒウチヶ岳」「会津駒ヶ岳」その右手は「平ヶ岳」更に右=南には豊富な残雪の越後三山の「中ノ岳」「越後駒ヶ岳」「八海山」それに「荒沢岳」も直ぐ近くに見える。 勿論、「日光連山」「日光白根山」「那須連峰」までも全部見えた。 遥か彼方の北部に見える雪の多い山の連なりは「飯豊連峰」らしい。 山名同定に十分な地図があれば、まだ沢山見えたはずだ。 |
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小倉山と越後三山 | 浅草岳 | ムシカリの花 | 猿倉山・朝日岳 双耳峰:ヒウチ岳 |
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北岳〜前岳への細い稜線 浅草岳南岸壁 鬼が面山岸壁 | 飯豊連峰 | 那須連峰 |
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北岳? | 北岳〜前岳〜浅草山頂への稜線ルート | 新緑・青い空・白い雲 | ムシカリ田子倉湖 |
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浅草岳山頂 毛猛山・大鳥岳・未丈が岳 荒沢岳 中の岳 越後駒ヶ岳 |
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稜線の険しい八海山 | 猿倉山・越後朝日岳 背後はヒウチ岳 | 平ヶ岳方面 | 平ヶ岳? |
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ゴゼンタチバナ | 田子倉湖方面 | 浅草岳望遠:南側谷間 |
気がつくと、南岳頂上部に20分も居て周囲の展望と撮影に終始したらしい。 此処からは南側=右手は切り落ちた絶壁の連続で「鬼が面山」〜「北岳」〜「前岳」〜「浅草岳山頂」まで続く要注意の稜線ルートがあ始まった。 日当たりも良いが、「ブヨの大群」には閉口し始めた。 小道の両側は「お花畑」連続となる。 「ゴゼンタチバナ」は群落をなし、「アカモノ」の純白な可憐な花も混在する。 絶壁に這い蹲るように「ヨウラクツツジ」のピンク色の花が目立つ。此処の「イワカガミ」は守門岳の其れよりも色が濃い。 気がつくとユリに似た「赤い蕾」が見えた。 これが「ヒメサユリ」だ。 昨日の「守門岳」でも散見されたが、評判通りこの稜線に在るヒメサユリの数は凄い。 残念だが、殆どが蕾で、「1個〜3個」の花を付ける様だ。 歩く時に、傷めないような配慮が必要な位、小道に迫り出し、ある1本は真ん中に堂々と生えていた。 無事、登山者からの難を逃れて開花して欲しい。 |
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ヒメサユリの蕾 『ヒメサユリ街道』名前に相応しい登山ルート |
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ヨウラクツツジ ヒメサユリ・ツバメオモト イワハゼ(別名:アカモノ) ゴゼンタチバナ |
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ゴゼンタチバナ | イワカガミ ゴゼンタチバナ 鬼が面山から南岳の展望 |
南岳の稜線沿いのルートは狭く危険度は高いが、周辺の展望と道の両側のお花には満足の連続。 歩いて止まり目につく見事な花を撮影する連続で、同じ花や風景を何枚重複撮影ししれない。 標準時間(南岳〜鬼が面山):40分をとうとう「65分」もかかって、中間のピークの「鬼が面山山頂」に近づいた。 誰か若者らしき登山者が見え、更に驚いたことに昨日「守門岳」山頂での昼食時に側で「美味そうなバーベキュー料理」をしていた本人だった。 先方も奇遇に驚く。 彼は北側の最短ルートの「ネズモチ平」に駐車した車から来たようだった。 前岳から直接「鬼が面山」まで来て、これから浅草岳山頂に向かうらしい。 相互に「山頂の記念写真」を撮り合って、彼は山頂に向かって歩き始めた。 |
【浅草岳登山:第2編】に続く |