『大日岳・奥大日岳縦走』
第5編:奥大日岳山頂〜七福園
登山年月日 平成19年08月02日(金) 晴〜快晴
登山メンバー 殿川紘史・石井宏氏 
主要ルート 雷鳥沢ヒュッテ(6:40)〜(6:50)雄山分岐〜(7:20)新室堂乗越〜室堂乗越〜2511mピーク〜(9:15)奥大日岳山頂(9:35)〜(11:15)七福園〜(11:20)中大日岳〜(11:30)大日小屋(12:00)〜(12:15)大日岳(12:25)〜(12:35)大日小屋(12:40)〜(13:00)七福園(13:05)〜(14:20)奥大日岳〜(15:50)新室堂乗越〜(16:20)雷鳥沢ヒュッテ(宿泊)
所要時間 登山:9時間40分<AM6:40-PM4:20>

大日岳(右)・中大日岳(左)・右奥:富山湾
<奥大日岳・西急斜面付近>

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【大日岳・奥大日岳縦走ルート図】  【雷鳥沢キャンプ場周辺】


【奥大日岳山頂付近稜線】  【スライドショー】

午前9時15分〜35分までの20分間、360度の展望が利く「奥大日岳」でそれらの展望を満喫した。 我々が山頂に届いて5分前後で、称名滝方面から登山して来た中高年女性グループが山頂に来て、俄かに賑やかになった。 
全ての登山者が好む司会に入る山々の同定が始まった。 その話に耳を傾けると、そのグループの登山経験やスタイルが想像出来た。 中々のグループに見える。

山頂へ何時までも居たい気持ちを抑えて、9時35分に山頂を後にして、「大日岳」方面への標識に従う。 その途中に多くの高山植物を見つけて、撮影した。 「ミヤマゼンコウ」、「ヨツバシオガマ」、「ミヤマダイコンソウ」、「ハクサンフウロ」、「クルマユリ」、「ヤマブキショウマ」、「エゾシオガマ」、「シナノキンバイ」、「カラマツソウ」、「バイケイソウ」、「ハクサンボウフウ」、「キヌガサソウ」等で、この稜線では最も種類が豊富な地域だった。
特に「キヌガワソウ」は木陰に咲き揃い、キリリとして美しい。
奥大日岳からの山の同定? 「ミヤマゼンコウ」 「ヨツバシオガマ」 「ミヤマダイコンソウ」 「ハクサンフウロ」
「クルマユリ」 「ヤマブキショウマ」 「ハクサンフウロ」クローズアップ 「奥大日岳」山頂
「エゾシオガマ」 「シナノキンバイ」 「剣御前〜立山連峰〜浄土山〜薬師岳」に囲まれる「阿弥陀が原」
「カラマツソウ」 「バイケイソウ」 「ハクサンボウフウ」 「大日岳」方面へ 「キヌガサソウ」 称名・大日岳方面


【奥大日岳〜梯子付近の岩場】  【スライドショー】

午前10時に「奥大日岳」下部を通過中に「キヌガサソウ」が十数輪咲く木陰で花を見ながら一服。 鞍部の岩のガレ場には一部残雪もあり、水溜りが出来ていた。 
「キヌガサソウ」とクローズアップ 奥大日岳ー>梯子間の鞍部ガレ場 「○○イチゴ?」

間もなく、急傾斜の岩場が始まった。 大きい岩がしっかりとしているがステップ幅が極端に狭い部分もあり、予想外の危険箇所だ。 所々にには「クルマユリ」「タテヤマリンドウ」の花を横目で見ながら、緊張を維持して急傾斜の岩場を降りる。
急峻な岩場と大日岳望遠 「クルマユリ」 「タテヤマリンドウ」 山頂直下の急峻な岩場

10時10分過ぎに約10m程度のアルミ製の梯子が70度程度の角度で設置されていたが、この梯子が無ければ相当に危険な垂直にも感じる岩場であった。  急峻な岩場の正面には目指す「大日岳」が見え、手前のピークは「中大日岳」の様だ。 急峻な岩場を下りた地点には「マルバタケブキ」が咲き雰囲気を和らげた。
急峻な岩場と大日岳望遠 急峻なガレ場 草叢に生える「マルバタケブキ」

10時20分過ぎに、これも「マルバタケブキ?」と思いきや、葉の状況から、「アキノキリンソウ」だろう。 殆ど水平な稜線側にその「キリンソウ」が咲き、遠方には白い雲の散らばる青空を背に「立山連峰」が幅広く展開し、残雪が稜線から谷間へ筋を引いて緑とのコントラストが美しい。
キリンソウ 立山連峰望遠 称名川と「阿弥陀が原」・「立山連峰」「浄土山」 奥大日岳稜線と立山


【七福園手前鞍部〜七福園付近】 【スライドショー】

10時30分頃、稜線上に「チングルマ」の花から実毛に変化した株があった。 純白の可憐な花の群生も見事だが、花が散り、種子への変化の過程である薄茶色の「実毛」も大好きである。
10時35分、丁度よい場所を見つけて、給水を兼ねて休憩。 振返ると、厳しい岩場があった「奥大日岳」が遥か後方に見えその右手奥には屏風の様な「立山連峰」が連なる素晴らしい景色が拡がる。
称名川方向の斜面には大規模な「コバイケイソウ」の群落が見える。
マルバタケブキ チングルマの実毛 奥大日岳山頂を振り返る 称名川を隔てた立山連峰
「奥大日岳」山頂 「ツバクロ滝」と「阿弥陀が原」と立山連峰 「コバイケイソウ」群落 浄土山望遠

約5分間休憩して、再出発。 「別山乗越と剣御前小舎」も真砂岳の手前に確認できた。 眼下の称名川にある滝は「ツバクロ滝」だろうか?「ソーメン滝」だろうか?
10時40分から、岩場の急な上りに差し掛かった。 頭上には若緑色豊かな「ダケカンバ」が茂り、そよ風に揺らぎ、薄い雲と青空が若葉の間から見える。 上りの為のあるが、汗が湧き出る。 
別山乗越と剣御前小舎 「立山連峰」:真砂岳〜雄山〜浄土山 「ツバクロ滝」? 草叢の道標
「奥大日岳山頂」望遠 岩陰から立山連峰望遠 「七福園」への最後の岩場


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