『恵那山登山』
第2編:園原IC〜広河原登山口〜恵那山山頂〜
避難小屋〜恵那山山頂

登山年月日 平成19年07月31日 (月) 晴
登山メンバー 殿川紘史 <単独行>
主要ルート 【07/31】園原IC(5:00)〜(5:30)臨時駐車場(5:40)〜(6:20)広河原登山口(6:25)〜(7:25)第一標識〜(8:25)第二標識(8:30)〜(8:55)恵那山山頂(10:05)〜(10:15)避難小屋(10:50)〜山頂(11:00)〜(12:25)第一標識(12:35)〜(12:40)広河原登山口(12:50)〜(12:55)駐車場(13:00)〜(13:15)民宿(13:55)〜(14:15)園原IC〜(15:40)中仙道中間地点(16:00)〜(18:10)栃尾の湯(18:35)〜(18:40)道の駅「奥飛騨温泉郷」(車中泊)
所要時間 【登山】7時間15分 <AM5:40-PM0:55>
【全体】13時間40分 <AM5:00-PM6:40>

  恵那山・山頂避難小屋

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【恵那山登山ルート図】  【園原・万葉の里周辺概念図】 【恵那山山頂周辺概念図】

【恵那山情報】

恵那山(えなさん)は長野県岐阜県にまたがる標高2,189.8mので、木曽山脈(中央アルプス)の最南端である。日本百名山の一つ。山頂は阿智村中津川市の境界にある。
天照大神が生まれた時に胞衣(えな)を納めたことから胞山の名がある。山頂付近には恵那神社奥宮がある。北東側には恵那山トンネルが通っている。 角度により見え方が違い、別名「舟伏山(ふなふせやま)」とも呼ばれる。中津川市落合から見る恵那山は壮大である。


【園原IC〜広河原登山口】 【スライドショー】

前日(30日)夕方、園原ICから高速道路を出て、時間が有るので「神坂神社」や「信濃比叡」等をたずね、恵那山登山口である「広河原登山口」への道は閉鎖中で約、2kmの歩行が必要・・・等を確認した。 園花IC傍の駐車場で車中泊。 
4時45分起床・・・・昨日確認した「極正院」まで運転して、朝の用を足して再度下って、5時に広河原登山口方面へ向かう。 5時30分に閉鎖地点横の「臨時駐車場」へ入れて朝食開始<オニギリ2個・バナナ・コーヒー>。
6時歩行開始し、登山口へ向かう。 車道は諸所が傷み崩れ、水が流れる状況。 
園原IC入口 園原IC出口の国道 広河原登山口へ
通行禁止中
園原・万葉の里周辺図 広河原登山口道路閉鎖中

車道閉鎖地点両側からロープが張られ、下記の注意書が在った。 車道を歩きながら、白い「アジサイ」の花を撮影しながら登山口へ緩い登りを歩く。 上空は晴れる気配が強いが、はっきりしない天気模様が多少心配・・・・。
通行禁止の為の臨時駐車場 広河原登山道への道路傍に咲く「アジサイ」 霧が漂う稜線付近 「ヤマアジサイ」

道端で目立花は「ホタリブクロ」と「ヤマアジサイ」類・「ヒヨドリソウ」だった。 
広河原登山口まで「2km」の場所に「臨時駐車場」があり、車は此処に駐車して歩行で此処まで来る筈だが,後ろからの車の音で道の端に寄ったら、二人連れの登山者が乗って下さい・・・と停車して声を掛けた。  折角の誘いを辞退せず、乗せて貰って、登山口で下車。 6時20分。 15分程度の時間短縮。
登山路脇の「ホタルブクロ」 登山路脇の「ヤマアジサイ」 ヒヨドリソウ

2人と同行しよう思い少し彼らの準備を待ったが、「どうぞ先に!!」と言われて直ぐに追い抜かれる事を前提に記念写真を撮って貰い、単独で先行した。 
広河原登山口の佇まい:両方の標識の間を通過して河原を横切る



【登山口〜恵那山山頂】 【スライドショー】

6時25分、2人に先行して、登山口を出発。 標識の横から直接河原方向へ降りると直ぐに「川」を跨ぐ「簡易木製橋」を渡り、河原の中央に出た。 50m程度下流方向に別の「簡易木製橋」があり、渡ると直ぐに樹林帯の仲を分け入る細い登山路らしい道だった。 
昨日の雨か今朝の朝露の為か、濡れたクマザサにズボンを濡らしながら、緩い傾斜の川に沿って進む。 暫くジグザグの急坂を登り、約20分後の6時45分で、5分間の第1回目の休憩を取る。 如何しても早朝の一人旅はペースが上がりすぎる。 第一標識(1720m)を通過して出発後1時間経過した稜線上で第二回目の5分間休憩。 
河原を渡る木製橋 河原を歩き次の木製橋へ クマザサ茂る稜線の道 アザミの新芽 「センジュガンピ」

クマザサに触れて、ズボン半分をずぶ濡れにしながら前進。 8時25分、第二標識(2070m)で第3回目の休憩。 樹間から漏れる強い陽光で熱くなり、帽子に遮光布を着ける。 
8時53分、出発から2時間半で恵那山山頂到着。 前方から殆ど同時に40歳代?の登山者が到着・・・・何時もの様に自己紹介をして会話開始・・・・・。 奈良県生駒郡から来た「桂氏」で、「神坂峠」から登り、日本百名山を登山中だと話してくれた。 同類人種だ。 
「カラマツ」の標識 カラマツ樹林帯と苔 「恵那山山頂(2190m)」 緑青葺きの「恵那神社本社」の祠

珍しく、木製の展望台がある。 普通の百名山山頂の雰囲気は全く無く、此処へ登れば視界が有ろうと約6mの展望台へ駆け上がる・・・・。 どの方向を向いても欲しい視界は無かった。 見える周囲は全て常緑樹の先端だけ・・・・・。
周囲を撮影して数分間で降りた。 
奈良県の桂氏 「恵那神社本社」祠 恵那山展望台 「恵那山山頂標識」脇での記念写真

3人目の登山者が来たので、恵那山山頂標識を入れて記念写真を相互に撮り合う。 桂氏が展望台へ向かう。 
記念写真を撮ってくれた約30歳代の体格の良い登山者との会話開始・・・・・。 今朝、民宿「山なか」を出て、車で登山口まで送って貰い、広河原登山口から山頂に8時半頃到着して、先程、避難小屋まで足を伸ばし、恵那山の景色を撮影したと言う。 カメラを見て、私にも「避難小屋」へいく事を勧めて呉れた。 
彼は横浜市内から態々登山の為に数日間の休暇を作り電車で恵那山へ来たらしい。 天気に無ぐまれず、今日中に帰途に着く予定という。 此処で昼食・休憩後に、広河原コースを下る計画だった。 
意気投合して記念撮影 奈良県から来た桂氏 桂氏も展望台上で残念そう・・・・ 展望台周囲は全部樹林帯


【恵那山山頂〜避難小屋】 【スライドショー】

「恵那山山頂」展望台から周囲を展望しても全く視界がなく、カラマツ類の常緑樹で囲まれている。 もし深田久弥氏がこの山を「日本百名山」に指定しなかったら、殆どの人達は登らないだろう・・・・と山頂の視界から確信した。 違うルートから登山して来た奈良県の桂氏や、宇都宮市内から来た中高年登山者も『百名山挑戦者』だった。 
「恵那山山頂展望台の眺望」:360度が樹林帯に囲まれ、視界は100%ゼロ 「恵那神社本社」祠

下の左二枚は夫々、奈良県生駒郡と栃木県宇都宮市から来た2人共に、日本百名山を登山中・・・と宣言し、2人共に視界や登山路の変化の少なさ・・・視界の無さに落胆したそうだ。 同感・同感!!
百名山山頂に立った時の感動は殆どなく、只、百名山「恵那山」の山頂到達・・・・の記録が残る。

「山頂」の変化の無さにガッカリして少し北西部にある山頂避難小屋へ向かった。 約10分以内で到着・・・・山頂に比べて周囲が広々しており、新しくて立派な水洗トイレと避難小屋が50m程度離れて建っている。 避難小屋背後の岩に登ると東部の山並が展望出来る・・・と聞いて確認するも、上空は晴れているが、視界は極めて限られて殆ど何も見えなかった。 
奈良県の登山者 宇都宮市内から来た登山者 「五乃宮社・富士社」祠 バイケイソウの実 新式バイオトイレ棟

避難小屋の付近の頂の高度は「2191m」であり、一等三角点がある「恵那山山頂」展望台は2189.9mとあり、この山への登山路:3本<黒井沢コース>・<前宮コース>・<広河原コース>は避難小屋付近で合流する様だ。 この避難小屋周辺は草原となっていた。  下の「恵那山山頂地図」を参照されたい。 
小屋入口では50歳代??のご夫婦??が仲むつましく昼食しながら、午後のコース予定を打合せしていた。
黒井沢ルートへ 水洗式トイレ 恵那山の歴史 恵那山山頂付近案内図 立派な避難小屋

避難小屋背後の岩がより高く視界が利きそうだ・・・と思い登ったが恵那山周囲を囲むガスに阻まれて何も見えなかった。 仕方なく、興味本位で避難小屋内部を覗いたら、今朝、臨時駐車場ー>広河原登山口までの「2km」を歩行中に車に乗せてくれた2人の中高年登山者が昼食・酒盛中・・・で眼を合わせて、中に入って一緒に飲もう・・・と誘われたが、飲酒出来ませんから・・・・と丁重に誘いを辞退して小屋を出た。 他に見栄えありそうな場所は無いと判断して、再度、恵那山山頂へ引き返した。 
神坂峠へのルートへ 酒盛中の2人連中高年 避難小屋俯瞰:背後の岩から撮影 「六乃宮社・葛城社」祠:一言主大神

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