残雪期の白山登山(2702m)
    第1日目:第1/4編
市ノ瀬駐車場ー>別当出合登山口ー>
<砂防新道>ー>甚之助避難小屋ー>
室堂山荘>

登山年月日 平成17年5月3−4日 快晴
登山メンバー 羽田氏(リーダー)・殿川紘史・松倉氏・田村氏・中島氏
主要ルート 【5/2】埼玉:神川町(17時)−>(19:20)松本(19:55)−>富山ー>金沢ー>(1:00AM)道の駅(車中泊)
【5/3】道の駅(5:50)−>(6:05)市ノ瀬(6:45)−>(8:35)別当出合(8:50)ー>(9:45)中飯場(9:50)−>(11:35)甚之助避難小屋(12:15)ー>(14:20)室堂付近ー>室堂山荘(14:50)
所要時間 【登山】:8時間05分<6:45AM-2:50PM> 

         別当出合登山口出発   
 <左:田村氏・中島氏・羽田氏(リーダー)・松倉氏>
 白山主要登山道案内図   白山登山ルート図<砂防新道中心>   <略図> 

【白山情報】     【白山ウエブ情報全般】     白山スーパー林道情報

『日本人は大ていふるさとの山を持っている・・・』で始まる白山(2702m)についての深田久弥の記述で、彼の故郷は「白山」で生家から何時も白山を見ながら小学校から育った。 真正面に気高く見えた。 其れは名の通り一年の半分は白い山であった。 純白の白山が春の更けるに連れて斑になり、其の残雪があらかた消えるのは6月中旬からで、秋の末から再び白くなり始める。 最初は冬の先触れとして峰のあたりに僅かの雪を置く。其れが段々と拡がって12月の中旬にはもう1点の染みもなく真白になってしまう。其れが翌年の四月まで続くのであった。 −−−
『白山の開基』は養老元年(717年)僧泰澄(たいちょう)によってなされたと言うから、わが国最も早く開けた山の一つでる。 万葉集にも詠まれている・・・と「白山」の暦史的意味も大きい事を書いてある。

【登山ルート】
白山は独立峰である為と昔からの信仰の山であった為か登山ルートの数が多い事に驚く。 昭文堂の登山地図から拾うとカウント豊富にもよるが、合計=9本にも及ぶ。
<北ー>山頂>:最も多い4本で登山口は「白川郷」「中宮温泉」「新岩間温泉」「白山一里野温泉」で全部が白山スパー林道沿いからのルートであるが、全て非常に長い登山路で一般的なるーとではない。最も近いと思われる「中宮温泉」からでも<17時間40分>にも及ぶ。
<南ー>山頂>:2本ある。「鳩ヶ湯」と「石徹白」だが此れも驚くほど長時間掛かる。
<南西ー>山頂>:4本ありこのルートが最も一般ルートで「釈迦新道(白山温泉)」、「白山禅定道(白山温泉)」、「砂防新道(別当出合)」、「観光新道(別当出合)」後者の2本が最も利用者が多い。 
<東ー>山頂>:1本で「平瀬温泉ー>大白川」は大白川から登山すれば約4時間半で短いルートである。
<西ー>山頂>:実質的には登山ルートは無く、白峰温泉ー>長倉山(1660m)経由で縦走すれば可能なルートらしいが勿論熟練者向けの縦走路経由となる。
今回は一番良く知られた『砂防新道』を利用した。
画像をクリックすると拡大出来ます  【スライドショー:『第1部』 『第2部』 『第3部』】 

【白山登山の背景】
高山植物で有名な百名山として夏季に何れは登山する計画だったが何時との具体的な計画でなかった。 一昨年の11月初旬、「聖岳」登山に誘ってもらった大ベテランの羽田氏から「白山登山計画」が在るとの通知があり、即、「OK」して4名のパーティに加えて貰うことになった。 仔細な計画書をもらい準備完了してその時:5月2−5日<1泊2日>を待った。 計画書によると、2700m峰・豪雪の山・独立峰・日本海に近い等の条件から「完全冬山装備」を求められた。
去年8月以来、厳しい登山から離れていた関係で、そんな装備を担いで雪山登山が出来るか??多少の不安が在ったが少々トレーニングして出来そうな感触になった。 広島への同窓会出席ー>愛知万博ー>裏妙義山縦走を済ませて「白山登山」と続いた。 5月1日の「表妙義山縦走」はパートナーの体調で短縮したので疲労は無かった。 登山パーティと合流の為に、そのまま埼玉県神川町に向かい一泊。 5月2日午後5時全員揃って、小生の小型キャンピングカーに同乗して出発。 「上信越自動車道:吉井IC」ー>「松本IC」ー>「安房峠道路」ー>「神岡町」−>「北陸自動車道:富山IC」ー>「金沢西IC」ー>白峰村に午前1時頃着き、道の駅「市ノ瀬」で全員詰め込んで午前1時半頃から車中泊した。 松本市内で夕食の為の休憩した以外は短時間のトイレ休憩のみで連続運転。 合計:8時間。 

『残雪期の白山登山・第1日ー@:市ノ瀬駐車場ー>別当出合』

道の駅で割りに熟睡出来た車中泊から午前5時起床。 全員朝食・トイレを済ませて午前50分に道の駅を出発して登山口に向かう。 事前情報で今年の豪雪の為に「市ノ瀬」駐車場止まりで、駐車場に午前6時05分着。 登山装備を全部整え、午前6時40分出発して、別当出合までの舗道歩きを開始。 
市ノ瀬駐車場から侵入禁止(別当出合まで舗道歩き)  赤い鉄橋から撮影:堰堤を流れる雪解け水は冷たそう
赤兎山方面(白山と反対側)  「白山山系緑の回廊」説明看板     背後の雪は「赤兎山(1629m)」その右は大長山
白山と反対側(南)には残雪豊富な「赤兎山(1629m)」・「刈安山」・それに去年初冬に金沢大学生の遭難がニュースとなった「大長山(1671m)」が右手に連なる。 此処から見ると何でもない平凡な山に見えるが、豪雪地帯の冬山の厳しさは格別のものらしい。 
此処でも残雪あり 釈迦新道・白山禅定道看板 道脇の山野草花
山頂の雪は凄く多い 白山からの雪解け水 左奥に僅かに見える白山 フキノトウが辺りに多い 白山方面(南縦走路)
時間経過と共に陽光が上がり、日陰の多かった車道にもカンカンと照りつける朝日は肌を刺す程に感じ始める。 暑いから半袖になったが、日陰のないこれからの雪渓歩きが思いやられる。 車道両脇の新緑が唯一慰めてくれる。 沢に出来た数多くの堰堤の雪解け水の落水が白く光り新緑の緑・樹間の残雪とそれらのコントラストは際立っている。
牛首川支流の「柳谷」の右岸に沿って面白くない車道歩きも右下の沢・両岸の残雪と新緑が其れも労ってくれた
白山(左奥)と別山(右奥)  手前:ダケカンバ 別山(左奥)遠景 フキノトウ 沢対岸の残雪と新緑
歩く方向真上には「雪を戴いた山並み」が空に続く。 右手で高い山は別山()らしい。 右手に白山からの稜線がその別山方向に延びる。 
別山に続く山並みか? 白山へ別山経由の石徹白道の稜線? 少しずつ登山口:別当出合に近づいてきた
左手:白山稜線 白山右稜線 <左:別山と白山の中間稜線><中:別山山頂><右:別山に続く稜線>
ドンドン山並みが近くに見え始め、ヤット登山口の「別当出合」が見えてきた。 現在見える稜線の高度は精々2000mだろうから白山山荘の2500mには更に高度を稼がねばならない。 この荷物で連続する急傾斜の雪渓歩きに耐え切れるだろうかと少々不安も在る。 豊富な残雪の山並みの美しさが大丈夫だと元気付けてくれる様だった。 午前8時35分別当出合登山口到着。 休憩しながら装備を整え、水分・スナックで補給した。
新芽も緑と赤色が在る。 残雪とのコントラスト 1時間50分の舗道歩きでヤット「別当出合」に到着・休憩・撮影
登山口には二つの登山ルート「砂防新道」と「観光新道」が標示されて反対方向に道がある。 我々は「砂防新道」を辿る。 休憩中にも建物裏から別当山から南に伸びる稜線の景色・新緑の写真を撮る。
別当出合登山口標識 別当出合登山口周辺の展望:唐松林と残雪     別山〜白山稜線   登山口左手の新緑
別当出合登山口:砂防新道・観光新道標識 4月下旬開通したばかりの吊橋を渡り「砂防新道」へ   赤兎山方面

愈々、右手の吊橋を渡る「砂防新道」に向けて出発時間だ。 大理石をはめ込んだ「別当出合登山口」標識前で記念写真を撮って前進開始。 立派な釣り橋も4月下旬に羽目板を取り付けて開通したばかりだった。 橋の中央から「白山方面」も反対側の「赤兎山」方面の展望も障害物が無く綺麗に見通せた。 8時50分の出発で、次の目標は「中飯場」だ。

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