白山登山・第5日:第4/4編 <馬のタテガミB〜殿池避難小屋 〜別当出合登山口> |
![]() エゾノシモツケソウ <観光新道:別当出合い分岐付近> |
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後ろ髪を引かれながら、真砂坂をくだり、道中で「タテヤマウツボグサ」と「ハクサンタイゲキ」の群生に出会いながら、空模様に押されて下山速度を上げ始めた。 10時30分頃、観光新道中の非難小屋「殿池避難小屋」が濃い霧の中から現れた。 丁度良い場所の為か、屋外のベンチに大勢が休憩・何かを食べていた。 なぜ立派な非難小屋内部で休憩しないのか不思議に思いながら小屋に入ってすぐに疑問が解けた。 小屋入口に近い内部に「トイレ」がある為に、耐え難い臭気が内部に漂う。 外に出て昼食の「パン+コーヒー+ミソ汁」を・・・と思って広げた時に雨が降り始めた。 仕方なく小屋内部に戻る。 EK氏は如何しても耐え難く、再度外に出てしまった。 慣れると人間の鼻はすぐ鈍感になって大丈夫と信じて雨を避ける為に、内部で食事を済ませたが、最後まで駄目だった。 どんな理由かは不明だが、明らかに設計上の問題点だった。 外部にトイレ入口を作ると余程強風・降雪で機能麻痺が起こるのだろう??? 早々に昼食を終えて、外に出て、10時50分に非難小屋ー>別当出合登山口を目指した。 「観光新道」別当坂分岐直後から、凄い雷雨になり、鉄砲水が洗う沢を2度も渡渉する事になるとは予想出来なかった。 |
白山登山口スライドショー | 【第1部】 【第2部】 【第3部】 |
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ミヤマシシウド | タカネナデシコ | タテヤマウツボグサ | ハクサンタイゲキ | 種々の高山植物 |
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観光新道:真砂坂のお花畑 | ハクサンシャジン | タテヤマザミ | ハクサンシャジン |
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ハクサンシャジン | 殿池非難小屋 | タテヤマアザミ | イトギシスゲ | 真砂坂稜線 |
殿池非難小屋を出てまもなく登山路の両側に「エゾシモツケソウ」が背の低い熊笹や雑草の中から蕾が至る所から生えていた。 色も「濃いピンク色」〜「ピンク色」〜「淡いピンク色」の花が混在していた。 霧の中から鋭いエッジ状の稜線が見えてきた。 これからの下山道は相当に勾配がきつくなる事が予想された。 |
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エゾノシモツケソウ | 観光新道稜線の岩場 | ニッコウキスゲの種子 | ||
「エゾノシモツケソウ」に良く似た「ピンク色の花<右下と2段下の写真>」が見られたが、多年草らしく、「エゾノシモツケソウ」とは明らかに違うが名前が判らない。 又花の形状から同じ花の様に見えるが「色」が「白とピンク」に分かれている。之も良く見たが、図鑑からは名前を特定出来なかった。 |
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タテヤマアザミ | オヤマリンドウ | ヨツバヒヨドリ | タテヤマアザミ | シモツケ |
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真砂坂の岩 | シモツケ | ヨツバヒヨドリ | オニシモツケソウ | |
「真砂坂」に所々に奇岩が現れ始めた。 白山噴火による火山特有の質感だった。 そんな岩にも色んな植物が生えており、植物の生命力の凄さを知る。 |
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ハリブキの実 | ナナカマドの色変わり | オオヨモギ | ミヤマホツツジ | コメススキ |
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ヨツバヒヨドリ | 真砂坂の稜線下山路 | ミヤアマアキノキリンソウ | ゴゼンタチバナ | |
かなり馬のタテガミからは高度が下がり、周囲の植物相が変わってきた。 「ミヤマアキノキリンソウ」や笹の影に「黄色のホトトギス」が開花していた。 12時直前に、「観光新道」が左に折れて別等出合登山口に通じる道と「白山(旧越前)禅定道」が別れるポイント「別当坂分岐」点に来た。 |
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クガイソウ | ダケカンバ樹林 | 「柳谷の濁流」:一ノ瀬<約2時間の豪雨> |
心配した通り、最後の渡渉地点が「別当出合登山口」側の吊橋の真上に在った。 「渡渉幅は約2−3m」。 今回はEK氏に十分説明して先行。 ストックでの探りでは深さは予想外に浅いが、水流は早い。 3点伝いで巧く渡渉出来そうである事を確認して先行した。 「ストック2本」をEK氏に投げて、同様のルートを辿る事を安全の為に強要した。 吊橋の側からは「砂防新道」経由の登山者数人が心配そうに二人の渡渉を凝視していた。 無事わたり終えて振り返ると、渡渉点からすぐ流れ落ちる水量の勢いに驚いた。 無事通過できた事は幸運??だったろうか・・ ずぶ濡れの姿で、別当出合登山口休憩所内に到着。 丁度13時ジャストだった。 カメラを取り出し水分をタオルでふき取りザックに収納。 小休止中の登山者は約100名位雨を避けて、バスを待つていた。 皆無事に下山出来た安堵感が顔前面に現れていた。 我々二人も同様だった。 15分休憩して、約400m下の駐車場に向かう。 雨の勢いは変わり弱くなっていた。 水の流れる駐車場までの道を急ぐ。 13時30分頃、駐車場着。 濡れたザック、靴、帽子、ジャケット等を脱いで、防水シートに包んで、キャンピングカー後部に置き、市ノ瀬下流の「白峰温泉センター」の道を急いだ。 一之瀬駐車場手前の「柳谷」に掛かる橋から見る濁流<上部写真2枚>は約2時間の豪雨とは言え、谷間に流れる水量の増加速度を目の当たりにした。 「白峰温泉センター」に14時30分到着。 ゆっくり5日間の白山での汗を流した。 約70分後に温泉センターを出発して明日の「荒島岳」登山の為に、約30−40キロ離れた「勝原」へ向かい、予約済みの民宿に入り、女将さんの心こもる手料理を頂く。 天気は好転しそうだ。 |
【荒島岳登山:第1/2編<勝原コース>】へリンク |