【鳳凰三山縦走登山】・第1日目
<青木鉱泉P〜鳳凰小屋〜地蔵岳>
第5編:地蔵岳周辺〜鳳凰小屋(泊)
登山年月日 平成19年8月24−25日 快晴 
登山者 殿川紘史単独行KN氏合流
登山ルート 【8/24:第1日目】
青木鉱泉P(5:35)〜(7:25)南精進滝入口(7:45)〜(8:25)鳳凰の滝(9:05)〜(9:50)白糸の滝()〜(10:35)五色滝(11:15)〜(12:05)鳳凰小屋(12:50)〜(13:35)地蔵岳(15:10)〜(15:40)鳳凰山荘(宿泊)
所要時間 【登山時間】10時間05分<5:35AM-3:40PM>
【総合時間】10時間05分<5:35AM-3:40PM>

     オベリスク:地蔵岳山頂岩塔

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【鳳凰三山縦走全体図】 【三山山頂部詳細地図】  【鳳凰三山概念図】


【地蔵岳・オベリスク〜賽ノ河原】 【スライドショー】

14時25分頃、オベリスク直下に着き、KNさんが岩塔への登坂を下から撮影して呉れるとの申し出に感謝して、登り下りを適宜撮影を依頼した。 下2段の合計:8枚はKNさんが岩塔直下から見上げながら撮影した画像である。
結構手掛かり、足掛かりは存在し、岩の割れ目を探しながら登坂・・・・
「タカネビランジ」等 「地蔵岳岩塔:オベリスク」先端へ登る為に巨岩の隙間を頼りに這い上る<同行の登山者KN氏の撮影>

14時35分頃、岩塔先端の直ぐ下に届くが、ここには岩の割れ目に沿って「ロープ」が吊り下げてあるが、約3m程度は懸垂で登る必要があり、下りは足元が見づらく自信が無く、無理に岩塔先端まで登る事は断念した。 下部写真(左端)の地点が最高到達点で、そこからは上記の如く技術的にも体力的にも無理と判断し、KNさんへ大声で呼び掛けて、降下開始。 その段階も撮影して貰っていた・・・感謝・感謝の画像である。 カメラをKNさんから受取り、賽ノ河原を俯瞰した画像が右下端の写真である。
最高部直下の岩の間にロープが下がっていたが、約3−4mが難しいと判断して退却して降りる 最上部からの俯瞰

「賽ノ河原」を見下ろしつつ、先行するKNさんが岩間を慎重に下る様子を時々撮影しながら、賽ノ河原へ降下した。 オベリスクからの斜面は、結構急にザレ場となり、南東方向斜面(鳳凰小屋方面)に連なる。 「賽の河原」まで下り、先程挑戦したオベリスク先端部を仰視した時には、背後には晴れ間も見えた。
岩塔からの俯瞰:賽ノ河原 同行登山者が先行してオベリスクから賽ノ河原へ岩場伝いに降りる
地蔵岳:オベリスクから降りる急斜面のザレ場 オベリスク等の岩塔 地蔵岳西斜面岩場 「白色タカネビランジ」


【賽ノ河原周辺】 【スライドショー】

14時55分頃、賽ノ河原から見上げると晴れ間はドンドン拡大した。 花崗岩?の岩肌は適宜にザラザラして手掛かり、足掛かりも良く、危険は少ない。 オベリスクの岩間に「石仏像」を発見。 賽ノ河原の「石仏群」は参列に整然と安置されている。 
花崗岩隙間の小木 地蔵岳:オベリスク全貌とクローズアップ オベリスク岩間の石仏像 賽ノ河原の石仏群

オベリスク側の背後は早く天気が回復してガスはなくなり、晴れ間も拡がる・・・・一方、「観音岳山頂と稜線」側は霧の消滅は少し遅れる。 オベリスクの特異な姿は何度みても不思議・・・・
ガスで見え隠れする観音岳 石仏と花 ガスが晴れ始め青空が現れる 幾多の祈願の代石物

賽ノ河原で行き交った登山者に依頼して、「オベリスク」を背景にKN氏と記念写真を残す。 観音岳山頂もハッキリ観えて来た。 観音岳側に回り込み、花畑・枯れ掛けたダケカンバ群を入れて「オベリスク」を複数の角度から撮影。 
どの岩も丸味を帯びて先端は尖っていた 同行登山した婦人KN氏と写真 ガスが晴れて鳳凰三山の「観音岳」方面を展望
観音岳山頂部クローズアップ オベリスクを背景に記念写真 オベリスク南斜面のザレ場と立ち枯れしたダケカンバ 「観音岳」山頂

一旦、晴れた霧も再度濃くなり、岩塔先端がグレーとなり視界から遠くなった。 15時10分、地蔵岳へ登山して約1時間20分経過して、天候もスッキリしないし、夕食の時間前に少し余裕もっ欲しい為に、鳳凰l小屋へ下山することにした。
地蔵岳南東部急斜面のザレ場を下る右手には草原(御花畑)には沢山の高山植物の花と風に耐える曲がりくねった幹のダケカンバの木々が草原に生えていた。
再度ガスが辺りを包み始めた 地蔵岳南西部斜面のザレ場に多い立ち枯れのダケカンバ 「トリカブツト」



【地蔵岳南東斜面ザレ場周辺】 【スライドショー】

このザレ場は見て目よりも、登山の時よりも、下山では滑り易く、爪先へ可なりの力を入れていないとスリップしてしまう。 一歩で一歩半位進む・・・。 絶え間なく流れる急斜面の土壌の為に、ダケカンバの根元から徐々に土壌が失われ、立ち枯れて最後は倒壊する過程が想像できる。
地蔵岳南西部ザレ場に多いダケカンバの立ち枯れ:原因は土壌の流出だろうか? 原因か不明?

左背後を振り返ると、地蔵岳:オベリスクに極似した様な尖岩塔が幾つも束になった塊が幾つもあり、その先端は必ず尖っている・・・花崗岩でなく、石灰岩なら雨水で少しづつ溶解して上部が遂には尖ることは想像できる。 右手のお花畑には「キオン」の群生が見事である。 
海底から隆起した花崗岩の水浸食の歴史? 地表の植物を失うとドンドン浸食が進行して立ち枯れ? 「キオン」群生地

同行している東京のKNさんに頼んで、キオンのお花畑の中に入って貰い記念撮影。 何度もオベリスクを見返しながら急斜面を注意深く下る。 岩隗の前に写る濃い緑色の木は「唐松」らしい。 何時も風が強い為に、上に伸びる余裕なく、風の方向へ枝を射しながら横に成長しているらしい。 
右手のお花畑の上部のダケカンバや唐松の上部に「観音岳」の頂きが霧に見え隠れする。 空身の為に両手でバランスをとりながらガレ場を下り続ける。
地蔵岳南東斜面に群生する「キオン」「トリカブト」等 地蔵岳岩峰:オベリスク東斜面は急斜面のザレ場で登山路となる
「キオン」と「観音岳」 オベリスク南東斜面のザレ場の急斜面を滑りながら下って鳳凰小屋のルートを辿る

左手のオベリスクのある稜線は花崗岩の山肌と僅かの表面の土壌に張り付く樹木が、左手に連なり、その先には平野た川が見える・・・「白洲町〜甲州街道」方面が見えているらしい。 100m以上の高度差を下っても上部には地蔵岳の象徴の岩塔<オベリスク>が見える。 急斜面には「ヤマハハコ」の白い花が群生していた。 約1時間半、ゆっくりと夕食までの時間を堪能しながら今夜宿泊する「鳳凰小屋」へ樹林帯の中を進む。
白洲町〜甲州街道方面?の展望 地蔵岳から続く花崗岩の山肌と張り付く樹木 「ヤマハハコ」
午後3時40分、鳳凰小屋帰着。 山荘の周りには今夜宿泊する多くの登山者がベンチに座り、テント泊の登山者は夕食の準備を、小屋に宿泊する登山者達は夕食を待ちながら、思い思いに団欒中だった。 小屋周辺に植え込まれた「高山植物」の花を鑑賞した。 午後5時半から「カレー」の夕食開始。 終日歩き回って蓄積した疲労回復の為に、御代りを注文・・・。 食欲十分・・・明日は大丈夫だ!!
指定された二階の一角に順序良く布団代わりの「シュラフ」の中に入り、6時30分から早〃に就寝した。 明日は5時半から朝食・・・。 6時目標に出発したい。 

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