北アルプス下山:第2編
有峰湖周辺

太郎平小屋〜五光岩ベンチ〜三角点
〜折立峠
有峰湖周辺〜宇都宮>


下山年月日 平成17年10月13日 快晴
メンバー 殿川紘史 <単独行>
主要ルート 太郎平小屋(6:45)−>()五光岩ベンチ()ー>(8:20)三角点−>(9:30)折立峠(10:45)−>(11:00)有峰湖(12:30)ー>(14:45)魚津−>(17:00)直江津ー>(19:00)沼田ー>(22:30)宇都宮自宅
所要時間 下山:2時間45分 <AM6:45-AM9:30>
総合時間:15時間45分 <AM6:45-PM10:30>

     有峰湖ダム堰堤と取水塔

画像をクリックすれば拡大出来ます  【有峰湖周辺地図】  【薬師岳登山ルート】

スライドショー  【第1部】 【第2部】 【第3部】

【有峰湖情報】
全国水源の森百選に選ばれた山峡のダム湖
常願寺川の支流のひとつ、和田川の上流に、まんまんと水をたたえた有峰湖があります。この有峰湖は、発電用の貯水池として昭和35年(1960)に完成した人造湖です。  高さ140mの有峰ダムでせき止められた水の量は、東京ドーム178はい分。ダムのそばには湖にしずんだ有峰の村のくらしなどを展示した有峰記念館があります。 有峰ダムの水を利用する発電所は、合わせて9ヶ所あります。 周辺はうっそうとした原生林で、キャンプ場・有峰ハウス・有峰記念館などがあります。冬期間を除いて岐阜県へ通じる飛越高原天の夕顔の道が完成し、観光ルートとして多くの人が訪れています。全国水源の森百選としても知られています。
林道開通期間/6月1日〜11月中旬
有峰林道/普通車1800円、大型車4300円

【有峰湖と水力発電】
有峰ダムは大正13年、発電用県営ダムとして計画されました。
その後、大洪水をきっかけに、高さ110m、堤体積70万立方メートル、有効貯水容量9千万立方メートルの規模で 昭和11年10月に測量開始、昭和12年に運搬用軌道敷設、昭和13年に工事を開始しました。 また、和田川、有峰、大品山、真川第二の4発電所により最大出力約5万8千キロワットを発電する予定でした。  その後、政治情勢により国策として発足した日本発送電へと昭和17年に引き継がれましたが 戦局の拡大による資材不足により昭和18年9月、基礎部分の掘削20万立方メートルの内16万3千立方メートル、 堤体コンクリート70万立方メートルの内13万8千立方メートルを打設した所で工事が中止されました。 また、発電所も4箇所中2箇所は半分近くの工事を完了、水車、発電機も購入済でした。
 
第二次世界大戦が終わり、9電力体制としてスタートした際、 水力発電所はその水系を最初に開発した会社に所属するという「一河川一社主義」が採用されたため 戦前の日本電力によって開発されていた黒部川水系、庄川水力によって開発されていた庄川水系が 関西電力の管轄になったため北陸地方は深刻な電力不足に見舞われました。  (神通川水系も日本電力により開発されていますが支流の宮川のみ関西電力管轄になっています)
 
そのため、北陸電力は神通川水系の再開発を進め、神通川第一、第二、第三発電所を建設すると共に 昭和31年2月、常願寺川有峰発電計画(JAP)を策定しました。 これは、工事が中止された有峰ダムの打設していた分の堤体を利用して規模を2倍以上大きくし、 和田川第一、和田川第二、新中地山、小俣ダム、小俣、常願寺川第一、折立の7発電所を建設し 連係して運用することにより、最大出力26万7600キロワットを発電しようというものです。
 
当時の北陸電力の資本金50億円に対して総工事費用は実に372億円、 巨額の資金を調達するため当時の北陸電力副社長、金井久兵衛氏が渡米、 2ヶ月に渡る交渉の末、世界銀行より90億円(2500万ドル)の借款協定を締結することに成功しました。
 
昭和31年9月に13万8千立方メートル打設済みの堤体を利用し着工、 米ユークリッド社製22トン積ダンプカーなど大型重機が導入されました。 当時としては世界的にも類を見ない工事のため世界大ダム会議の視察団も訪れるほどでした。 昭和35年8月、高さ140m、有効貯水量2億立方メートル、堤体積157万立方メートルの有峰ダムが完成しました。  同貯水池の集水面積が貯水量に比して小さいので水資源を有効利用するため 導水路トンネルを設け、同じ常願寺川水系の真川、神通川水系の双六川上流の金木戸川より導水し 年間5億立方メートルの水を確保しており、その総延長は27kmにも及びます。
 
参考:有峰記念館
 
有峰記念館にはこの他、当時の写真やビデオ画像なども展示しており必見です。
(11月上旬〜5月下旬は閉鎖、夏期は富山地方鉄道により富山駅より路線バス運行)



スライドショー【第1部:有峰ビジターセンター周辺】
有峰湖湖畔近くにある『有峰森林文化村公園』には「有峰ビジターセンター」「有峰記念館」「有峰ハウス」の3施設がある。 此処のビジターセンターは生憎の休館日だったので、有峰記念館内部に入り、電源開発の歴史を見学した。
「有峰ビジターセンター」:有峰湖周辺の自然と歴史を紹介。有峰地域の総合案内
「有峰記念館」:北陸電力が建設した電源開発事業のアーカイブスが展示されている
「有峰ハウス」:青少年の為の宿泊施設
有峰文化村公園案内 ビジターセンター建物 有峰ハウス 有峰会館側の展望台:有峰湖とダム取水口
有峰湖展望 有峰水系の発電所所在地と発電能力 有峰湖周辺案内図
有峰記念館 有峰記念館周辺庭内の植物と紅葉



スライドショー【第2部:有峰記念館展示品】
『北陸電力が建設した電源開発事業のアーカイブスが展示されている』
北陸電力初代社長:山田昌作の有峰水系の中心となる「常願寺川」の電源開発への苦闘の歴史等を展示
水力発電所内部構造 松永安左衛門の視察 山田昌作履歴書 常願寺川有峰発電計画 富山地区へ進出の企業
北陸電力誕生の歴史的背景・有峰電源開発計画・山田昌作の計画実行までの努力・有峰水位系電源開発と発電所配置図・「日本の電気翁:松永安左衛門の現地視察」・北陸電力の果たした役割=電気多消費企業の進出名等如何に水力発電が「この地方の発展に寄与しているかの様子を判り易く解説した記念館<北陸電力KK所有>
常願寺川有峰発電計画概要と発電所 電源開発工事概要 有峰発電所:#1〜#3 常願寺川有峰パノラマ図
北陸地方の電源開発のパノラマ図:ダム湖・発電所・関連施設・進出企業(電気利用)を示す
北陸地方の電源開発のパノラマ図:ダム湖・発電所・関連施設・進出企業(電気利用)を示す
有峰地方の今昔物語 有峰水系発電所 有峰ダム概要 黒部川と黒部ダム 記念館屋上:薬師岳方面



スライドショー【第3部:有峰湖】
『有峰記念館』屋上からの展望風景は「薬師岳」・「有峰文化村公園」・「有峰湖全貌」「有峰湖ダム堰堤・取水塔」等が一望出来る。 この周辺の木々にはまだ紅葉の波は押し寄せていなかった。 11時に入館して12時10分まで館内の展示品をジュックリ鑑賞。 特に「有峰湖周辺の歴史・自然・地形」と「北アルプスの四季」の写真をスライドショーで鑑賞。
「有峰記念館屋上からの展望」:薬師岳方面 有峰文化村公園 有峰湖
有峰湖ダム堰堤・取水塔   有峰湖を囲む林 有峰文化村公園の紅葉 ダム湖百選:有峰湖と選定理由
「有峰文化村公園」を12時15分に出て、有峰湖ダム堰堤が見下ろせる位置に「駐車場」があり、其処へ駐車してダムについての説明を読む。 ダムの最下部=基礎部は幅:150mで貯水されたダムの水圧に耐える構造である。 
『ダム構造』は幅:600m、高さ:140m、基礎:153m・・・・ 下の写真はウエブから転載した「有峰ダム」俯瞰写真。
ダム堰堤写真 有峰ダム概要:ダムの構造図<平面図><立面図> ダム堰堤の俯瞰写真 有峰湖周辺図

12時30分に「有峰湖ダム」駐車場を出発して、カーナビへ直接『自宅』をインプットして検索したら、北陸経由ルートを推奨したので往路とは反対の北路を走る事になった。 凡そのルートと時間は以下の通りで、宇都宮自宅には、22時30分に帰着した。

【岐路のルートと時間】 
 (11:30)有峰湖(12:30)ー>(14:45)魚津−>(17:00)直江津ー>(19:00)沼田ー>(22:30)宇都宮自宅

『那須岳紅葉トレッキング:第1編』へリンク