北アルプス縦走：第１日
新穂高温泉～鏡平小屋：第５編

＜鏡池畔：槍・穂高稜線撮影-②＞

登山年月日 ： 平成１８年７月３１日　晴～曇
登山メンバー ： 殿川紘史　＜単独＞
主要ルート ： 道の駅「奥飛騨温泉郷・上宝」（4:50）－＞（5:00）駐車場（5:35）ー＞（5:45）登山口（5:55）ー＞（7:20）わさび平小屋（7:35）ー＞（9:30）ちぼ岩（9:40）－＞（10:45）シシウドヶ原（10:55）－＞（11:50）鏡池畔（12:20）－＞（12:25）鏡平小屋（17:30）ー＞（17:40）鏡池（18:55）－＞（19:00）鏡平小屋
所要時間 ： 登山：６時間３０分＜AM5:55-PM0:25＞
総合：１４時間１０分＜AM4:50-PM7:00＞

　　　　　　　　鏡池に映る槍ヶ岳・北穂高連峰稜線
　　　　　　　　　＜鏡池畔の展望：１８時１５分＞
写真上をクリックすれば画像を拡大出来ます

　【登山ルート図】　【登山ルート概念図】　 スライドショー：【第１部】　【第２部】　【第３部】

【鏡平小屋情報①】　　【周辺山小屋情報】　【北アルプス縦走ルート全体図】

【夕陽に焼ける槍・穂高岳連峰】

「１８時０９分から１８時２９分間」の槍・穂高岳連峰稜線の変化。　約２０分間であるが、夕陽と日没時間帯、且つ天候の変化も加わり、刻々と変化する光景に見蕩れながら、このチャンスは逃すまいとシャッターを押していたら、この間で６０枚前後撮影して、写真の取捨選択で苦労する羽目になった。　撮影は至極簡単、でも写真の整理＝取捨選択に苦労は何時もの通りでした。

これ等の光景に特に関心が深いのは、今日からスタートした『６日間の北アルプス縦走』計画で、第４日目から第６日目に掛けて、＜　双六小屋（泊）ー＞槍ヶ岳ー＞南岳山荘（泊）ー＞大キレットー＞北穂高岳ー＞穂高岳山荘（泊）ー＞奥穂高岳ー＞白沢出合ー＞新穂高温泉　＞のコースを辿る事が大いに関係している。

スライドショー：【第１部】
【１８時０９分～１８時１４分：５分間の変化】　

夕陽は刻々と変化し、太陽の位置はドンドン下がり、槍ヶ岳・穂高連峰稜線を見ていると非常に早い変化をする。　アングルを変えると全く１分前と異なる様相に時を忘れて・・・。

鏡池の存在もその撮影意欲に拍車を掛ける。　この池に映り込んだ見事な大自然の写真を幾度も眺め、何時かは自分の目で確かめながら撮影したいと考えていた。　その光景が現実に眼前に広がる変化を見る興奮は自分だけでしか判らないだろう。　只、只、その時の感動は撮影した枚数で現れていた。

【　樹林帯・谷間の雲・西鎌尾根等の日陰の黒・輝く山肌・青空・雲　】

鏡池畔と左股谷の間の「シラビソ樹林の影」、左股谷から沸く白い雲、西鎌尾根稜線に並ぶ日没の為の日陰の黒色、その背後の槍ヶ岳～南岳～大キレット～北穂高岳に至る夕陽で赤茶色に輝く荒々しい岩肌、その稜線を浮き立たせる青空、上空の夕焼け雲・・・の組合せの妙に只只感動した。　それらが個別に刻々と変化する様子は何枚の写真を撮っても表現出来なかった。　
虚像：鏡池への映りこみ 実像：槍・大喰岳・中岳 槍ヶ岳・大喰岳・中岳・南岳・キレット・北穂高岳 大キレット・北穂高岳
鏡池の虚像：槍ヶ岳～中岳～南岳まで続き樹林帯・影・山肌・空・雲 左風景の実像：白い雲だけが池に映らない
手前の樹林・西鎌尾根稜線の日陰・槍ヶ岳～南岳への稜線・北穂高岳 槍ヶ岳の実像と虚像（鏡池水面の槍ヶ岳）
樹林帯・谷間の雲・西鎌尾根等の日陰の黒・輝く山肌・青空・雲 槍・穂高連峰稜線と上空の夕焼け雲


スライドショー：【第２部】
【１８時１４分～１８時１８分：４分間の変化】

日没前約２０分間は主として「鏡池に映る槍ヶ岳～穂高連峰」の稜線にポイントを置いて眺めてみた。
夕日に照らされる荒々しい岩肌の面積が徐々に狭まり、日陰の面積が増えていく。　上空の夕焼け雲も其の下部の方から明るさを失い暗くなる。　鏡池畔のシラビソ樹林帯の黒いシルエットが全体を引き締める。　
鏡池に映る槍ヶ岳・大喰岳・中岳・南岳・大キレツト・北穂高岳と繋がる稜線は目立たず、上空の夕焼け雲が主役
上空の夕焼け雲が主役になる 実像 虚像 鏡池も暗くなる
北穂高岳も煙る 上空の雲も下がり山並みを飲み込みそう 北穂高岳の中腹から頂上部に夕陽が当たる


スライドショー：【第３部】
【１８時１９分～１８時２９分：１０分間の変化】

左股谷から沸き上がった雲も夕陽の光を失い、全体的に分散し始めて槍～穂高連峰の稜線が序所に鮮明さを失い始めた。　太陽も高度を更に下げ、槍ヶ岳や穂高連峰のピークしか照らさず、それらの先端だけが異様に赤茶色を増して来た。　鏡池に映る山並みも全体に明るさを失い始めた。
北穂・涸沢・奥穂・ジャンダルムの稜線 奥穂・ジャンダルム 北穂～奥穂～ジャンダルム稜線の映りこみ
稜線全体 北穂・涸沢・奥穂 上空の雲とガスの合体 キレット・北穂高岳・涸沢岳・奥穂高岳の稜線
北穂・涸沢・奥穂 東俣谷のガスと上空の雲の空間が狭まる 愈々最後に近づいた夕焼けの景色

『北アルプス縦走・第１日：第６編＜鏡池畔周辺-③＞』へリンク