北アルプス縦走:第6日

第2編<穂高岳小屋〜奥穂高岳・山頂-@>


登山年月日 平成18年8月5日 快晴
登山メンバー 殿川紘史 <単独行>
主要コース 穂高岳小屋(6:05)−>(6:50)奥穂高岳(7:40)ー>(8:20)穂高岳小屋(8:35)ー>(9:30)雪渓ポイント(9:45)ー(10:10)雪渓終点(10:20)−>(10:35)樹林帯入口(10:45)−>(11:30)重太郎橋(12:05)−>(12:50)白出沢出合(13:00)−>(14:25)新穂高岳温泉(14:45)−>(14:55)深山荘(16:50)ー>(17:15)道の駅「奥飛騨温泉郷・上宝」
所要時間 登山時間:8時間20分<AM6:05-PM2:25>
総合時間:11時間10分<AM6:05-PM5:15>

         奥穂高岳登山路からの北部展望
    
<涸沢岳(左)・槍ヶ岳(中奥)・北穂高岳(右)等>

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【奥穂高岳周辺ルート図】 【奥穂高岳〜白出沢ルート図】

スライドショー
【第1部】 【第2部】 【第3部】  【穂高岳小屋】

【本日の登山予定】

穂高岳小屋−>奥穂高岳ー>穂高岳小屋ー>雪渓開始ポイントー雪渓終点−>樹林帯入口−>木橋−>林道入口−>新穂高岳温泉−>深山荘・露天風呂ー>道の駅「奥飛騨温泉郷・上宝」(車中泊)


スライドショー【第1部】
日の出から10分後の5時05分になると、奥穂高岳登山ポイントの「穂高岳小屋」南側の岩壁を小屋裏手から見ると丁度日影になった部分に張り付く様に登る登山者、十数名が岩の一つ一つを掴みながら梯子に辿り、視界から消える様子が見える。 奥穂高岳の山頂は距離が在るらしく此処からは見えなかった。 
笠ヶ岳山頂と側の小ピークも朝日に照らされ、遥か離れた雲海の彼方には「白山山系」にも日が当り始めた。 槍ヶ岳・中岳・南岳・北穂高岳・涸沢岳・奥穂高岳の南北に走る稜線で隠される為に、笠ヶ岳〜双六岳稜線には、2800m以下は朝日の影である。 
朝日が昇ってから20分には、穂高岳小屋前で日の出を待っていた登山者の群れは数を減らし、登山開始組、朝食事組等に別れた。
奥穂高岳登山壁 雲海に浮かぶ白山山系 穂高岳小屋裏手より山頂に朝日が当る笠ヶ岳を望む:5時06分頃
穂高岳小屋裏手から「白山山系」を望遠 奥穂高岳山頂方面 穂高岳小屋裏手から「白山山系」を望遠
朝日を浴びる笠ヶ岳 岩に取り付く登山者:15名 朝日を浴びる白山山系 朝日を浴びる笠ヶ岳山頂部
ジャンダルムの険しい北西稜線 朝日が当る笠ヶ岳山頂:5時12分 穂高岳小屋と奥穂高岳


スライドショー【第2部】
5時15分、撮影を止めて、小屋に戻り、「朝食の列」に並ぶ。 朝食第1班は5時から順次食堂に入り食事開始中だった。 運良く、数名の席が空いていて、其処へ滑り込んだ。 第1班の最後だった。 今日の小屋〜白出沢の下山ルートの特異性から普段通りの朝食を無理に掻きこんだ。 
5時45分朝食終了・洗面を済ませ、ザックへ1000mlの水・500mlのお湯をテルモスに買い入れ収納。 新穂高温泉ー>鏡平小屋への第1日目から運んだ「アイゼン」が役立つ日・・・。 ザック外部に結わえて準備を整える。 今朝登る奥穂高岳へはサブザック・・・。 
水:500ml、間食少々、カメラ機材、果物、防寒用長袖シャツだけ入れて、6時に二つのザックを外部のベンチへ運び出す。 6時05分、サブザック(約5キロ?)を背に小屋南側へ・・・・この時間帯は一番多くの登山者がこの取付きポイントで列を成し始めた。 動かないと寒く感じる直下部の日陰で順番を辛抱強く待つ。 10分程度後に、数人ずつゆっくりと前進・・・。 直ぐ、垂直に近い急峻な岩場を30−40m登り、梯子地点で、登山・下山客の交差で時間が掛かっていた。
下部写真(右)の様に、連続的に登山者が押し寄せる。 皆全身をヤッケで覆い寒さを避ける服装だ。 

登山地点から約30分まで登ると、急傾斜から緩やかな登山路が山頂の南方面へ延びる・・・。 振り返ると絶景が広がる。 眼下に「赤い屋根の穂高岳小屋」、「涸沢岳」が日陰の西斜面の斜面を延ばし中央に座り、その右奥に「槍ヶ岳」、
手前に「北穂高岳:北峰・南峰」等が、険しい谷を隠して山頂部を見せる。 

左手に視野を向けると、「笠ヶ岳」、遥か遠方に「白山山系」、その南に一際険しい岩肌剥き出しの「ジャンダルム」の丸いピークと其れを囲む小石が重なる様に見える稜線・・・・右手の谷間は大雪渓が東斜面を覆い、涸沢ヒュッテの赤い屋根まで続く。 
涸沢ヒュッテ(左下)と雪渓 奥穂高岳前峰登山ルート 常念岳方面と浅間山 前穂高岳稜線と雲海 登山中の登山者
穂高岳小屋の発電装置 笠ヶ岳望遠 出発20分後地点の「クモマグサ」 涸沢岳・北穂高岳・穂高岳小屋  笠ヶ岳望遠
涸沢岳・北穂高岳 槍ヶ岳望遠 涸沢岳・槍ヶ岳・北穂岳 ジャンダルム頂上部 ジャンダルム稜線
奥穂高岳登山路:槍ヶ岳望遠(左)・北尾根 涸沢ヒュッテと雪渓 涸沢岳・槍ヶ岳・北穂岳 前穂高岳・#2−6峰


スライドショー【第3部】
小屋横から出発後、35分経過した地点から、目指す「奥穂高岳」山頂が見え出した。 数十人の色取り取りの服装の登山者が続く。 常念岳〜蝶ヶ岳を結ぶ稜線の遥か彼方の雲海に浮かぶ中央アルプスの峰々? 噴煙から容易に同定出来る「浅間山」、綺麗な三角形山の名前は判らない・・・ 微かに見える上部が平坦な高い山・・・は「富士山」だろうか?

一番目立つ存在は丸いピークを中心とする「ジャンダルム」を含む西穂高岳の間にあるアルプス中、最も危険な「稜線」の岩肌・・・何時かはこのルートを辿って「西穂高岳」へ縦走したいコースだった。 そのジャンダルムの丸いピークに登山者一人が悠々と立ち誇らしげに周囲の景色を眺めている。 羨ましい!! 

6時50分に登山者で込み合う「奥穂高岳」山頂に到着。  
涸沢岳・槍ヶ岳・北穂岳  奥穂高岳山頂僅か 「常念岳〜蝶ヶ岳」越しの中央アルプスの山々:浅間山等・・・
「常念岳〜蝶ヶ岳」越しの中央アルプスの山々 間も無く「奥穂高岳」山頂部:6時50分 奥穂高岳ー>ジャンダルムの稜線
奥穂高岳山頂ー>ジャンダルム稜線へ 稜線のクローズアップ ジャンダルム山頂も登山者
ジャンダルムへの稜線クローズアップ 奥穂高岳山頂の祠(左)と標識(右) 奥穂ー>西穂高岳

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