北アルプス縦走・第3日

<笠ヶ岳〜双六小屋>


第4編<花見平(雪田)〜双六小屋>

登山年月日 平成18年8月02日 快晴
登山メンバー 殿川紘史 <単独行>
主要ルート 笠ヶ岳山荘(5:40)−>(5:55)笠ヶ岳山頂(6:05)−>(6:15)笠ヶ岳山荘(6:25)−>(7:30)笠新道分岐(7:35)ー(8:15)抜戸岳−>(8:35)秩父平(8:40)−>(9:55)大ノマ乗越(10:15)−>(10:40)弓折岳(10:45)−>(10:55)弓折岳分岐(11:00)−>(11:40)花見平(11:50)−>(12:30)双六小屋
所要時間 総合:6時間50分 <AM5:40-PM0:30>

   花見平の花:ホソバトリカブト・マルバタケブキ
         <折弓岳分岐〜双六小屋稜線>

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【登山路概念図】 【登山ルート図】 【鏡平小屋〜双六小屋ルート図】

スライドショー:【第1部】 【第2部】 【第3部】

【双六小屋関連情報】

スライドショー【第1部】
11時40分、お花畑と周辺展望で有名な「花見平」到着。 約10分間留まり、周囲の展望と高山植物を鑑賞・撮影した。
双六小屋に近づくに連れて、天気がおかしくなり、全体が雲に覆われ、視界も落ちて来た。 弓折岳までは晴天だったのに・・・・。 雨の心配はないが、完全に陽光は雲に隠された。 「北鎌尾根」「槍ヶ岳」・・それに続く「穂高連峰・・」の稜線も不明瞭になった。 地図には花見平は「展望抜群!」と記載されているが残念な状況。 11時50分、雪渓が少し残る「花見平」を後にして、緩い勾配の稜線を前進しながら、両側で見られる「クルマユリ」、余り見掛けることのない「ハクサンイチゲの実」、「コイワガガミ」、「ヨツバシオガマ」、「オンタデ」、白い花の「エゾシオガマ」、「エゾノシシウド」「テガタチドリ」「ミヤマトリカブト」等を撮影した。 
花見平お花畑:ミヤマキンポウゲ・ハクサンイチゲ群落 花見平:北鎌尾根〜槍ヶ岳・穂高連峰稜線
<花見平〜くろゆりベンチ>稜線の高山植物:クルマユリ ハクサンイチゲの実
水晶岳・鷲羽岳(中央) コイワカガミ ハクサンイチゲ ヨツバシオガマ オンタデ
エゾシオガマ ハクサンイチゲ エゾノシシウド トリカブト テガタチドリ


スライドショー【第2部】
通過するだけでこれ以上の高山植物が咲く、お花畑の連続する稜線だった。 上の欄掲載の高山植物と略同じ場所に、以下の如き花が連続して現れた。 正面に今日の宿泊小屋となる「双六小屋」全体が視野に入った。 双六岳と樅沢岳に挟まれた鞍部に在る事が良く判る。
「ミヤマオトコヨモギ」「ミヤマトリカブト」「マルバタケブキ」、色の違う「オンタデ」、「ハクサンフウロ」、「コイワカガミ」群落、派手な「オタカラコウ」、「ミツバオウレン、「キヌガサソウ」・・・と続き、殆ど「双六小屋」と高度差はない地点まで来た。

双六小屋手前左手には「双六池」があり、「双六岳」の映りこみが見える。
花見平〜くろゆりベンチ間の樹林内で咲く「クルマユリ」 ミヤマオトコヨモギ ミヤマトリカブト・マルバタケブキ オンタデ
オンタデ 鷲羽岳と双六小屋 双六池と双六小屋 花見平ー>双六小屋へ下るルート
ハクサンフウロ オタカラコウ 花見平ー>双六小屋へ下るルート コイワカガミ
ミツバオウレン キヌガサソウ 双六池:池に映る双六岳


スライドショー【第3部】
 池と双六小屋の間の平坦地は良く整備された「双六キャンプサイト」がある。 約10貼り程度の色とりどりのテントがあった。 12時30分、双六小屋に到着。 この小屋に寄り添う様に「富山大学:双六小屋診療所」の看板を掲げた「医療施設」まで完備した山小屋だ。 小屋全体は新しく、内部の凄く洗練された自然木材100%の内装がされ、最も綺麗な山小屋と感じた。 小屋横には大勢の登山者がベンチで休憩中で、小屋正面の石のベンチ?にも数十人が群がっていた。 成る程、この山小屋は非常に便利な場所にあり、北アルプス主要な山々への玄関口でもあるからだ。

同行した二人の内、一人は此処から約2時間20分離れた「三俣小屋」まで行くと言う。 暫く休憩・記念写真を撮って、12時50分頃、小屋左手の双六岳稜線の急勾配を登っていった。

山口県から来た40歳代の登山者は、明日から「槍ヶ岳〜穂高連峰縦走」計画の為に、この小屋に宿泊するそうだ。
双六小屋キャンプサイト 富山大学
双六小屋診療所
双六小屋建物東側 双六小屋:正面(北側) 交通の要衝
正面:鷲羽岳(2924m) 三俣山荘望遠:双六小屋から2時間20分 双六小屋玄関 レストランメニュー
双六小屋:周辺地理 双六小屋:植物分布 休憩ベンチ:50名 此処にも登山者が溢れる 双六小屋全貌(正面)
小屋の外で、コーヒー・スナックを食べた後で、宿泊手続き。 驚いた事に今夜は大変混雑するから、「1枚のフトンに二名就寝」だと言われた。 始めての経験故に、熟睡出来るかと心配になる。 宿泊スペースへの案内・小屋内部の詳細説明・食事方法・消灯時間等の通知システムが実にスムースになされた。 昨夜の「笠ヶ岳山荘」のシステムとは雲泥の差だった。 

売店での「りんごの匂い」に誘われて良く見ると、沢山の「リンゴ」バスケットに盛られていた。 1個:350円は安いと感じて、1個購入。 2時過ぎから畳部屋で山の写真集を見ながら、リンゴをかじる。 外部はドンヨリとした天気で写真撮影も出来ないと判断して、夕食時間まで、休憩室で数人の写真マニアと自慢話や、撮影スポツト情報交換等で、過ごし、十分な休憩が出来た。

明日のは最も厳しいコースと距離である。 ザック内容物の整理をして、熟睡の為に『高山病予防薬:DanamoX』 「ビタミン剤」「睡眠誘導剤」飲み、それに夜中に飲む「水」を枕元に置いた。  『1枚のフトン』・・・これだけ狭いフトンは初めて見た。 小さい枕を2個並べると、そのフトンの幅と同じとなるサイズ・・・・だった。 横向き出ないとスペースが無い。 9時頃には就寝体制に入ったが、中々熟睡できなかった。

『北アルプス縦走・第4日:第1編<双六小屋〜槍ヶ岳〜南岳山荘>』へリンク