画像をクリックすれば拡大出来ます | 【北アルプス縦走路概念図】 【縦走登山路地図】 |
スライドショー | 【第1部】 【第2部】 【第3部】 |
【黒部五郎岳情報】 黒部五郎岳の五郎の由来は、大きな石がゴロゴロしている様子を示すゴーロという言葉。 黒部五郎のカールにはには巨石が幾つも転がり、壮大なスケールの景観を楽しめる。 また、この山は「中ノ俣岳」という呼び名もある。 登山ルートは大別して「2コース」である。 @ 太郎平方面から「北ノ俣岳」経由か、 A 反対の三俣小屋方面から入る。 |
スライドショー【第1部】 |
小岩ピーク直下からの展望:<左>カール・水晶岳・鷲羽岳 稜線上の嘴状の奇岩 山頂カール側の巨大岩 | ||||
稜線上の「小岩ピーク」の巨大な嘴状の岩を撮影。 カール内部越しに「祖父岳・水晶岳・ワリモ岳・鷲は岳」とカールから流れ出る「五郎沢」方面が見える。 黒部五郎岳をカールから見上げる部分には強大な岩が割れて二つに見える<写真右上> |
カール内部側 | カール内部と稜線ルート・三俣蓮華岳・鷲羽岳 | 稜線コース | 稜線コース山頂直下 | |
【休憩地点から振り返る景色】 巨大な岩越しに見える山々は薬師岳・立山連峰・白馬連峰等思いも掛けぬ遠方の景色も見える。 稜線コースの縁は急な崖でカールに切れ込む。 南斜面は綺麗なハイ松に覆われ緑一色。 その南斜面にだけ雲がわいて南に流れる。 稜線には強大な岩が諸所に盛り上がる。 この「小岩ピーク」はその典型だ。 |
重なる巨岩 | カール内部ルート・外輪部・薬師岳・立山連峰 | 立山連峰・剣岳・白馬連峰 赤牛岳・水晶岳 |
水晶岳〜鷲羽岳 | 山頂直下:記念写真 | 黒部五郎岳山頂三角点・槍ヶ岳・穂高連峰 | 薬師岳・立山連峰 | |
山頂直前は大小の石が折り重なる小さい鞍部を通過する。 其処で今日初めての中高年の登山者一人に出会う。 彼の依頼で「山頂を背景にした記念写真」を撮る。 序に小生の記念写真を頼む。 11時20分に岩だけの「黒部五郎岳(2840m)」山頂に到着。 一等三角点だけで「頂上標識」は無いが、「黒部五郎岳」と色付け彫刻された板が三角点標柱に立て掛けてある。 強風で飛ばされる心配が在るほど。 360度の展望は見事だ。 |
スライドショー【第2部】 |
約10分間、360度の展望を堪能して、昼食開始。 縦走定番の「パン+蜂蜜+スライスハム+コーヒー+ミカン」だが、温泉パン1個だけでそれ以上は食欲の限界を感じて、2個目には手を着けず。 水分は殆ど400mlを飲み干す。 | ||||
中俣乗越・北ノ俣岳・太郎平方面の展望 | カールルートのトレース | 山頂の展望:雲間に見える槍ヶ岳・穂高岳連峰 | ||
360度の展望で一番印象的な景色は「雲間から山頂を見え隠れする周囲の百名山・二百名山群」だった。 「槍ヶ岳(3180m)」「穂高連峰:奥穂高岳(3190m)」「笠ヶ岳(2898m)」「薬師岳(2926m)」「立山連峰:大汝山(3015m)」「剣岳(2998m)」「白馬連峰:白馬岳(2932m)」、更には雲ノ平を取り囲む「赤牛岳(2864m)」「水晶岳(2986m)」「ワリモ岳(2888m)」「鷲羽岳(2924m)」「祖父岳(2825m)」「三俣蓮華岳(2841m)」「双六岳(2860m)」「北ノ俣岳(2661m)」・・・・挙げればマダマダある。 |
三俣蓮華岳稜線背後の槍ヶ岳〜穂高連峰〜奥穂高岳・・・ | 雲間に見え隠れする笠ヶ岳と背後の乗鞍岳 |
三俣蓮華岳〜丸山稜線背後の槍ヶ岳〜穂高連峰〜奥穂高岳・・・ | 中俣乗越方面 | 黒部分岐 | ||
稜線ルートで頑張って登ったので、予定の12時よりも、40分も早く着いたので、ゆっくり休憩しながら、食事に20分以上を掛けた。 コンナ凄い景色を独り占め出来る事はトップシーズンには絶対に在り得ない所か、ゆっくり三角点側で昼食など考えられないかも・・・後ろ髪を引かれる思いで、12時ジャストに北ノ俣岳へ向かう「黒部カール分岐」に下山開始。 |
カール東側外輪稜線 | 巨岩の多いカール内部 | カール末端の黒部五郎小舎 | 稜線ルート東斜面 | 山頂〜カール側斜面 |
「黒部カール分岐」へは10分も掛からなかったが、滑り易い不安定な扁平な石が重なる急斜面で足に負担が掛かる。 もう一度この分岐点から黒部五郎岳山頂からカールへの崖、カール内部、稜線ルート下部、その正面の山:三俣蓮華岳と双六岳等の景色を頭に刻み込んだ。 |
スライドソー【第3部】 |
黒部五郎小舎:右奥 | カール側の稜線ルート | 黒部分岐標識 | 中俣乗越への縦走路西側から沸く雲 | |
カール最遠方部と稜線コースの末端部に「赤い屋根:黒部五郎小舎」の建物が見える。 其れをトリミング拡大した写真<上部左>を載せる。 約2時間掛けて歩いた稜線をカール側から見ると興味深い。 これから向かう「中俣乗越」方向に目を移すと南西方向から沸く雲がその稜線で上昇気流に乗って巻き上がり時々、東側斜面にも襲い掛かる。 分岐点の標識には「三俣蓮華岳<−>太郎山」と記されていた。 「三俣蓮華岳」方向は明らかにカールルートを示す。 |
歩き難い分岐路付近 | 薬師岳・立山連峰 | 黒部分岐標識 | 雲が湧き上がる黒部五郎岳を再度見上げる |
2578mピーク付近 祖父平周辺 | 黒部五郎岳南側から巻き上がる雲 | ガスを被る赤木岳付近 | ||
非常に不安定な扁平形の石が転がる急斜面を鞍部まで下ること20分位。 その左手から雲が勢い良く湧き上がる。 其処からは緩やかな上りが「2578m」ピークまで続く。 後ろを振り返ると「黒部五郎岳」がデンと座る。 その右手からの純白の雲がハイマツ・石・青空と見事なコントラストを見せる。 雲で出来る日陰の先には東に流れ込んだ雲を通して「薬師岳」や「水晶岳」「祖父岳」「鷲羽岳」等が見えるときは幻想的だ。 日差しが強く、日除け附き登山帽子を持参して正解だった。 それでも数日続く快晴で首筋が少し日焼けして痛む。 |
南側谷間から襲うガスに煙る薬師岳 | 三俣蓮華岳・黒部五郎岳北斜面へ流れるガス |
『北アルプス縦走:黒部五郎岳・北ノ俣岳<第3編>』へリンク |