三俣蓮華岳:第3編

<三俣山荘〜双六分岐〜三俣蓮華岳
〜黒部乗越〜
2661mピーク〜
黒部五郎小舎


登山年月日 平成17年10月12日 快晴
登山メンバー 殿川紘史 <単独行>
主要ルート 三俣山荘(6:00)−>(6:40)双六分岐ー>(6:55)三俣蓮華岳(7:05)ー>(7:30)黒部分岐ー>2661mピークー>(8:30)黒部五郎小舎(8:45)
所要時間 総時間:時間分 <AM-AM>

             黒部五郎小舎
    <三俣蓮華岳と黒部五郎岳の鞍部に建つ>

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スライドショー  【第1部】 【第2部】 【第3部】

【三俣蓮華岳関連情報】
山頂は長野・岐阜・富山の3県の境をなし北アルプスの三大主脈はここから分かれる。南に向かっては槍・穂高の山脈、北に向かっては黒部川をはさみ、西側を薬師・立山、東側を烏帽子・白馬に続く山脈が平走している。
文字通り北アルプスの中心だけあって、山頂からの眺望はここならではのものがある。また、山懐も深く変化に富み、東面および北面のカールは雪渓と清流、そしてお花畑の宝庫である。


スライドショー【第1部】
雲ノ平の背景に在る薬師岳周辺の濃い雲海 葉が残るナナカマド 紅葉したチングルマ 祖父岳・鷲羽岳に谷間
三俣蓮華岳から西方向に稜線沿いに下る光景は目指す「黒部五郎岳」が正面に見え、右手方向は雲海の中に「薬師岳」が浮かぶ。 陽光と共に雲海は薄くなるが、雲ノ平より低い谷間には以前濃い雲海が覆い山々が小島の様に見える。
三俣蓮華岳北東斜面と雲海に浮かぶ薬師岳望遠    雲ノ平・赤牛岳・立山連峰周辺の雲海 祖父岳・鷲羽岳
2661mピークから俯瞰する薬師岳 笠ヶ岳周辺の雲海 徐々に晴れ始めた薬師岳・雲ノ平周辺の雲海
雲に遮られる事なく見えていた「黒部五郎岳」のカール部分の雲が流れ込み隠されそうになった。 昨日よりも遠方の景色は明瞭に見える。 雲ノ平・赤牛岳の後ろには「立山連峰」が雲海越しに展望できた。 
紅葉混じる薬師沢 雲ノ平斜面(手前)と背景の赤牛岳・立山連峰 抜戸岳〜笠ヶ岳稜線



スライドショー【第2部】
チングルマの大群生地は逆光線で見ると胞子が輝き地表面近くが白く光る
2661mピークを過ぎて、正面に笠ヶ岳が望遠出来る平坦地に大群生する「チングルマ」が逆光線で胞子が光る
痩せた小石の地面に生える円形状のチングルマの株が規則的に点在して、庭師が計画した花壇の様に見える
上の三俣蓮華岳稜線から下り2661mピークを過ぎてこのチングルマ大群生地に至る。 真夏は見事な景色だろう
胞子が蜜に附いている 笠ヶ岳側の南東斜面には紅葉が残る 西側には暑い雲海



スライドショー【第3部】
三俣蓮華岳稜線から下り黒部五郎小舎へ大きく左方向に曲がる ハイマツの間にはウラシマツツジ等の紅葉・・
2661mピークを過ぎてハイマツ帯から、急斜面の樹林帯に入るが、ルート全面が大小の石が散らばり歩行し難い。 朝露の一杯で両側のクマザサでズボン・登山着が結構湿る。 2−3箇所に迂回路表示あるも表記された程の景色ではない。 8時半直前にガスの中からやや視界が開け始め、、日差しが漏れ始める。 樹林帯の中から急に草原へのルートの先にナナカマドの紅葉の陰から「赤い屋根」がぼんやりと見えた。 『黒部五郎小舎』の様だ。
ナナカマドの紅葉 樹林帯から突如現れた「黒部五郎小舎」 一面の霧の間から薄く見える周囲の景色
「コバイケイソウ」の黒い花柄が林立する 黒部五郎岳東斜面はトウヒが主体。  三角錐の赤い屋根と白い窓枠
8時30分に山荘全面に到着。 この山荘は凄く洒落た形状と色だが、既に冬季閉鎖期間に入っていて、宿泊出来ない。 当初は「三俣山荘」でなく此処で宿泊する計画だった。 次の宿泊地:太郎平小屋への距離の丁度良い。 休憩と補給を急ぐ。 「給水・スナック・コーヒー・乾燥フルーツ」を手早に摂り、周囲の景色の撮影・鑑賞。 小屋周辺の霧も徐々に薄れ、草原一帯には「コバイケイソウ」の花柄が林立する。 真夏には純白の花盛りだろう。 
この正面には抜戸岳〜笠ヶ岳稜線が横たわる まだ残る薬師岳の雲海   小屋から右手に進むと「カールコース」

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