【8/03】 雷鳥沢ー><雷鳥坂>ー>剣御前小屋ー>くろゆりのコルー>一服剣ー>剣山荘(山小屋泊)
『雷鳥坂』上部に差し掛かるにつれて、立山連峰:浄土山と室堂山の按部に見えた『北薬師岳:2900m・薬師岳:2926m
』が輪郭を明確に現した。 「薬師岳」特有の巨大カールも確認できる。 室堂平ターミナル駅の大きい建物も朝の太陽光線に照らされて確認出来る。 真砂岳から雷鳥沢への一つの支稜線にはかなり多くの雪が残る。 立山連峰主峰を形成する「富士ノ折立」「大汝岳」「雄山」の黒い岩峰は力強い。 夫々の頂上部、特に『雄山:立山神社祠』までも・・・。室堂平の更に右手=西方にある「大日岳・中大日岳・奥大日岳」も見え、「中大日岳」と「大日岳」の鞍部の「大日小屋」まで確認出来た。 登山中にも山小屋への資材運搬で忙しく行きかうヘリコプターが上空を何度も飛ぶ。
雷鳥沢キャンプ場を出てから、1時間50分後、「剣御前と別山」の鞍部の「剣御前小屋」に8時直前に到着。 この鞍部の南北の展望は素晴らしい。 特に全く見えなかった荒々しい「剣岳」、その背後・遥か遠方には青く霞んで「北アルプス連山」が見える絶景・・・・。 北側の室堂方面も素晴らしい展望だが、登山中に十分堪能していたから、興味はもっぱら『北部〜北東部〜東部』である。
手前に大きな雪渓を配して眼前に見える黒く力強い『剣岳』には圧倒された。 明日天気が良ければ登山する山だが、険しく急激な勾配の岩壁を見ると「ガイドブック」記載の登坂の困難さが伝わる様だ。 到着して10分経過した8時10分前になると、少しずつ剣岳山頂部に雲が近づき徐々にピークを隠し始めた。 更に20分が経過した8時30分頃には完全にピークは見えなくなった。 地形上、剣岳方面にはガス・雲が掛かり易いのだろうか・・・・。 明日は早朝の登山が必要だろう。 今日にも登山したい衝動に駆られるが、山頂までと下山を計算するとやはり明日の登山の結論になる。
小屋前の『剣岳・立山登山案内図』を見ながら、地図や方向から大よその位置関係が理解出来るようになった。 正面左手の下りのルートが「剣山荘」「くろゆりのコル」方面。 快晴の天気を満喫しながら右手に雪渓をもいながらザレ場のルートを下り始めた。 剣御前東斜面側には「ハイマツ」の他に、高山植物が至る所に咲いていた。 標準ルームレンズでの近接撮影をしながら前進。 逆に剣山荘方面から剣御前小屋へ登る登山者に時々で会う。
ガレ場も数箇所は剣御前東斜面の雪渓に隠れ、数十メートルの雪渓歩きも経験出来た。 右前方傾斜だから油断は禁物。 「ミヤマリンドウ」「ヨツバシオガマ」「ウサギギク」「タカネヤハズハハコ」「ミヤマアキノキリンソウ」「エゾシオガマ」に続いて、「チングルマ」と「ハクサンイチゲ」の群落が右手の雪渓上部に現れた。 その先には左手=剣御前東斜面は一面の「ハクサンイチゲ」が覆う広大なお花畑で青空までその花群が続く。
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