【木曾駒ヶ岳〜空木岳縦走登山】
第2日目
<第3編:木曾殿山荘〜空木岳山頂手前(第2ピーク)>

登山年月日 平成19年8月8−9日 晴〜曇 
登山者 殿川紘史単独行
縦走ルート 【8/9:第2日目】
木曾殿山荘(5:35)〜(6:50)空木岳(7:10)〜(7:20)駒峰ヒュッテ(7:30)〜(8:15)分岐〜(10:25)水場(10:40)〜(11:15)タカウチ場〜(11:40)林道終点(11:50)〜<タクシー>〜(12:20)こまくさの湯(14:25)〜(14:30)駐車場(15:30)〜(21:50)函南
所要時間 【登山時間】6時間45分<5:35AM-12:20AM>
【総合時間】16時間15分<5:35AM-9:50PM>

    空木岳頂上方面の朝光
    
<木曾殿山荘からの展望>

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【木曾駒ヶ岳・空木岳縦走マップ】 【木曾駒ヶ岳登山地図】


【木曾殿山荘:朝日の出@】 【スライドショー】

4時40分前に起床・屋外のトイレ使用条件に従い屋外へ・・・カメラ持参・・・・も止めて2階東側の窓を開けて、朝日の出る方向で待機しながらシャッターを切る。 4時38分をスタートに少なくとも毎分毎に東方向の屋外の様子を記録。 夏とは言え日の出前の屋外は防寒着がないと寒い。 小屋前の一段高い場所で三々五々に登山者が集まり日の出を待っている。 上空には雲はなく、地平線上には棚引く雲があり場所によっては結構厚い・・・
<4:38>木曾殿山荘前:山荘室内より撮影(日の出24分前)  <4:45-4:46>山荘の朝日の出前(16分前)の東の空とご来光を待つ登山者

4時46分、一列に並んだ登山者に露光を合わせ撮影・・・・4時50分頃(日の出前:23分)には東の空は深紅色に染まり始め周囲も明るくなり始める。 小屋前の標識の周囲を囲む如く、4−5名が辛抱強く両手をポケットに入れて寒さを堪えて待機・・・・
<4:46>ご来光を待機 <4:48>ご来光を待機 <4:49>日の出23分前 <4:50>ご来光を待機 <4:51>ご来光を待機

今日も天気は上々である事が予想される。 右手方向の空木岳北東斜面上部には薄い雲?霧?があり、僅かの陽光を受けてピンク色を増し始めた。 小屋前の日の出を待つ登山者数は20名前後になり、長い横一列をなす。 北東方向(八ヶ岳北部)の山並がピンク色に染まった空と雲海の中にシルエットで浅黒く写る。 
<4:51>東側稜線の雲紅開始 <4:52>ご来光を待機 <4:52>ご来光を待機 <4:54>ご来光を待機(6分前)<4:54>ご来光を待機

空木岳への東稜線上部の薄い霧・雲がピンク色を増し始め、東の空は柿色に変わる。 日の出前5分、愈々暖色が増す。
<4:56>東側稜線の雲紅 <4:57>日の出15分前 <4:58>ご来光を待機 <4:58>ご来光を待機  <4:59>ご来光を待機3分前


【木曾殿山荘:朝日の出A】 スライドショー

5時02分、東の地平線をなす南アルプスの山並から太陽が一部を現す・・・・。 待機していた登山者の動きが止まり、釘付けされた様に動かなくなった。 見る見る中に太陽は上昇し、3分間で、全体が山並を外れ全体が空に移る。 一列に並ぶ登山者の姿が、ピンク色の空を背景にシルエットで美しい。 空木岳斜面の樹林帯と斜面の間に霧に照らされた山が入り、黒色とピンク色のグラデーションが実に美しい・・・さらに上空に目を移すとその色が複雑に変わる。 
<5:02>日の出の瞬間 <5:03>1分経過 <5:04>ご来光を愛でる <5:04>2分経過 <5:04>東側稜線の雲紅

空に輝く太陽よりも上空青色と浮かぶ雲に掛かるピンク色、山の黒いシルエッ、霧で覆われた部分は微妙な色の変化が見え、幻想的・・・それらが刻々と変わるから堪らない・・・。 
<5:05>3分経過 <5:06>東側稜線の雲紅 <5:07>5分経過後の陽光 <5:07>北東方向 <5:08>東側稜線の雲紅

幸いのも空木岳の東斜面と近くの木々の模様の高低により変わる濃いピンク色・・陽光が当たらない影は青色・・・その中間部分の色の変化が特に美しい・・・ TVで見る「オーロラ」を見ている様に錯覚した。 今回の朝日の出ではこの山斜面の存在が一層興味深い映像を提供してくれた。
朝食・・・だと促されて写真撮影を止めて、1階の食堂へ降りる。 5時20分に朝食終了・・・・25分から空木岳登山へ向けて出発準備を開始。 
<5:08>東側稜線の雲紅 <5:09>東側稜線の雲紅 <5:09>東側稜線の雲紅 <5:10>東側稜線の雲紅 <5:11>東側稜線の雲紅


【木曾殿山荘〜空木岳中間点】 スライドショー

5時35分に靴を履いてザックを担ぐ・・・小屋前で右前方には「南駒ヶ岳」山頂部分が朝日を受けて一部が輝く。 これから登る斜面ルートの左手側から来る朝日で斜面の木々の緑が黄緑色に輝き新緑の如く映る。 振り返り「東川岳」への斜面は右手から来る強い朝日で土が輝き、木曾殿山荘の外壁をなす濃く褐色のトタンは部分的真白に映る。 足元の日陰の「ミヤマアキノキリンソウ」は周囲の明るさを受けて、黄色が鮮明にみえた。 周囲の全てが朝日からエネルギーを受けて精気に満ちて映る。
<5:39-5:40>山荘から南駒ヶ岳(左)と空木岳への稜線(中)・東川岳への稜線展望 木曾殿山荘東側=入口 「ミヤマアキノキリンソウ」

5時35分に出発・・・直ぐに東川岳方向を振り返ると山頂まで陽光が行きわたり新緑に覆われて見える。 先行する登山者はかなり上部にいた。 高度を増すに従い視界が良い、「東川岳〜熊沢岳」稜線の上に突き出た宝剣岳の尖塔が目に付く。 足元の高山植物の「ミヤマオトコヨモギ」には依然陽光は届いていない。 
東川岳への稜線 空木岳山頂への稜線 宝剣岳・中岳望遠 「ミヤマオトコヨモギ」 東川岳・熊沢岳方面稜線

出発後、30分経過した6時05分頃、宝剣岳への稜線上に雲海をはさんで、意外に近くに山並がみえる・・・「木曾御嶽山」で、山斜面全体が陽光で照らされていた。 先程見えた「宝剣岳」や「木曾駒ヶ岳」も右斜面(東側)は陽光を浴びて、左斜面の日陰部分の黒色とのコントラストでより立体的に映る。 6時20分、更に右手の山並に接する場所に、小さく見える雲海に突き出た山並が見えてが、方位から推して「乗鞍岳」蓮山らしい・・・。 前方に空木岳の前峰となる巨大な花崗岩の山が聳えて見える。
東川岳越しの木曾御嶽山 熊沢岳越しの宝剣・中岳・木曾駒ヶ岳 朝光で出来た空木岳の日陰 宝剣岳方面への稜線と木曾御嶽山望遠 空木岳山頂部の岩隗

厳しい岩場の急坂を何度も超えて、呼吸も早くなり早朝としては厳しい状況が続く…頃、足元の「ハクサンシャクナゲ」の薄いピンク色の花が元気を回復して呉れた。 手前の岩場の先に「南駒ヶ岳」山頂部分の凹凸がハッキリ見える。 一旦登った岩場の先は、急な崖で、注意深く下降する・・・。 前方には先程見えた先が尖った岩山の全貌が見える。 「木曾御嶽山」と「乗鞍岳」山群も雲海に浮かび、よりハッキリを見えた。 木曾殿山荘を出発してから50分経過。
「ハクサンシャクナゲ」 朝日に照らされる「南駒ヶ岳山頂」と「空木岳山塊」 宝剣岳方面への稜線と木曾御嶽山望遠


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