【ワリモ岳情報】
水晶岳ー>鷲羽岳へ稜線を辿ると「ワリフ乗越」を過ぎて「ワリモ北分岐」を直進すれば、岩が重なる様になった「ワリモ(割物)岳(2888m)」に到着する。 東西は鋭角状の急傾斜の斜面で、西斜面には「黒部川源流」がある。
ワリモ岳の標高2,840m以上の山頂部の花崗岩類を覆う溶岩,水晶小屋付近のやや変質した同質の貫入岩体,水晶小屋南約500mの稜線上の小規模の安山岩の露頭,これらを一括してワリモ岳安山岩と呼ぶ.ワリモ岳山頂部には西に傾斜した溶岩があるが(写真の青線より上),どこに噴出火口があったのか正確にはわからない。<下記の雲ノ平火山県連サイト参照>
【鷲羽岳情報】
鷲羽岳は奥まったところあっていかにも高く聳えている山である。名前の通り鷲が羽を広げた様な..といいたいところだが、元々は三俣蓮華岳が鷲羽岳で、今のは東鷲羽岳岳とか呼ばれていたらしい。しかし、実際は今の鷲羽岳の方がその名に恥じず、より風格のある大きな山に見える。
三俣側から見ると、鷲が羽を広げたように見えるのが名前の由来だろう。頂上付近から眼下に、火山湖(鷲羽池)を配し、向こうに赤岳、硫黄岳の真っ赤な山稜、それに重ねて見える槍・穂高の黒い山脈が素晴らしい。鷲羽岳中腹北寄りの岩苔乗越付近から黒部川の最初の一滴が流れ出している。
【雲ノ平火山関連サイト:抜粋】
雲ノ平火山:黒部川と岩苔小谷に囲まれた雲ノ平と祖父岳を中心とする火山である.雲ノ平は標高2,400-2,600mの溶岩台地であるが,噴火口は残っていない.最高地点は祖父岳であり,標高2,825mに達する.雲ノ平と祖父岳の周囲は南西斜面(祖父沢・祖母沢付近)を除いてはいずれも急崖になっており,基盤岩からなる周囲の峰々とは深い渓谷(黒部川及びその支流の岩苔小谷)を挟んで対峙している.雲ノ平北西部では,溶岩台地と黒部川現河床の標高差は600mに達する. 雲ノ平火山は,岩苔小谷溶岩類(旧成層火山体)と新期噴出物(祖父岳下部アグルチネート・祖父岳溶岩・祖父岳上部アグルチネート・雲ノ平溶岩)に分けられる.両者の間には厚い雲ノ平礫層が挟まれる.なお,旧成層火山体を復元するとその噴出量は約0.7立方km,新期の噴出物は合わせて2.5立方km以上と推定される.雲ノ平の旧成層火山体は100-90万年前,新期火山は約30万年前から約10万年前まで活動した.両者の間の活動休止期間が約60万年あると推定されることから,両者を別の火山とすべきであるが,ここでは雲ノ平火山として一括する. |