焼岳登山・縦走:第4/4編
<焼岳・北峰〜中尾峠〜展望台〜

焼岳小屋〜槍見台〜上高地分岐〜
西穂山荘

登山年月日 平成17年8月8日  曇〜快晴〜曇
登山メンバー 殿川紘史 <単独行>
主要ルート 道の駅(3:55)〜(4:10)登山口(4:55)〜(7:30)神社〜(8:20)中尾峠(8:55)〜(9:45)焼岳・北峰(10:05)〜(10:50)中尾峠(11:00)〜(11:15)焼岳小屋〜(13:15)割谷山〜(14:20)〜上高地分岐(14:35)〜(14:50)西穂山荘(宿泊)
所要時間 登山縦走時間:3時間55分<AM4:55-PM2:50>

          西穂山荘 <山荘前デッキ>

写真をクリックすれば拡大できます  【焼岳登山ー西穂山荘縦走路地図】

11時30分、焼岳小屋到着。 此処から次のルートで「西穂山荘」へ銃走路をたどる。
「焼岳山荘」ー>「割谷山」ー>「槍見台」ー>「上高地分岐」ー>「西穂山荘」のルートで、所要時間は3時間半〜4時間だろう。 稜線に沿う縦走であり、展望は其れなりに良かろうと想像してルート選択をしたが、展望はさっぱり、しかもルートの半分以上は熊笹に覆われて、縦走ルートが良く見えず、ぬかるんで非常に滑り易く、歩行するのに非常に神経を使った。 唯一の長所は「非常に静寂な銃走路」である点であった。 3時間半の間に遭遇した登山者は3人のみ。

僅かの展望が得られたのは「上高地と梓川流域」、「霞沢岳」で、期待した「穂高岳連峰」は雲に隠されていた。 「上高地分岐」〜「西穂山荘」に近ずくと両側に多くの高山植物が開花していた事だろう。 山荘に午後3時前に到着したので、午後4時頃から降りだした小雨に合わずに済んだが、 ロープウエイ利用の5人の同宿者はこの雨に悩まされた。

「北アルプス」の山小屋の混雑の予想に反して、10名部屋に一杯だったが、一人一枚の布団のスペースは確保出来たのはラッキーだった。 午後9時までの消灯時間一杯、「御嶽山」登山以来の2年ぶりの再会を喜び、夫々の近況を語り合い、明日の登山計画の確認で直ぐ時間終了となった。 

スライドショー  【第1部】 【第2部】 【第3部】

谷間に佇む焼岳小屋 イワナシ?? シロバナクモマニガナ
「焼岳山荘」で5分間休憩して西穂山荘へ向けて出発したが、焼岳小屋で休憩中の登山者全部が靴・ズボン共に酷く汚していたので、訪ねると「焼岳小屋〜割谷山」の区間が特に道がぬかるんでいるとの情報を得た。 案の定、直ぐに熊笹の中を通過する狭いルートは滑り易く、竹の根が露出して酷く歩き難い。
中尾・西穂山荘分岐 タケシマラン       クロミタケシマラン 霞沢岳と大正池の展望
大正池の展望 霞沢岳の展望 大正池の展望 ミヤマシャジン 稜線から
中尾温泉方面 色付いたナナカマド マルバノイチヤクソウ 上高地と梓川上流域
 視界も利かぬ山中をアップダウン繰り返し、新穂高温泉と思われる村が見える視界の利く場所で小休止して軽食と水を補給、10分休憩。 縦走路初めての対面は13時頃、中高年の夫婦だった。 西穂山荘から焼岳山荘経由で上高地に下るという。 視界が乏しくぬかるんだ道の為か、非常に静かなルートであるのが唯一の長所だろう。
上高地と梓川流域 霞沢岳稜線の山? 上高地と梓川上流域 樹林帯の西穂山荘
13時15分頃、「割谷山」と思われる地点を通過。 右手<東側>に「上高地・梓川上流」が見下ろせる。 濃い緑の林の中に白く光る水の流れと河原がくねる梓川。 赤い屋根の建物が緑の樹林帯の中に点々と見える。 何処が「河童橋」がは判別出来なかった。
前穂高岳方面? バイケイソウ ゴゼンタチバナ カニコウモリ 西穂山荘周辺の樹林帯

13時30分頃、険しい岩の連続する高い山並みが見えた。 西穂高岳〜前穂高岳〜奥穂高岳と思われる。 此処が「槍見台」だろう。 前穂高岳や霞沢岳山頂が一瞬見えた。 14時頃、切り株で出来たベンチで休憩・スナックを補給。 此処で25歳台の青年が追いついて来た。 5分休憩して彼は早くスタートした。 
上高地分岐標識 オタカラコウ 分岐点〜西穂山荘までのルート周辺の「トカチフウロ?グンナイフウロ?」の花
14時20分に「上高地分岐」標識着。 先ほど先行した青年が休憩中だったが、彼は上高地へ下ると言う。 その青年は家族旅行で上高地に来て、見上げた焼岳に誘われて家族を宿舎において単独で「上高地ー>焼岳ー>西穂分岐ー>上高地」のルートで急遽登山したとの事。 スナックを分け合って食べて14時35分に別れた。
クルマユリ オタカラコウ マルバタケブキ
マルバタケブキ ハクサンフウロ オニシモツケ ミヤマアケボノソウ
ミヤマキンバイ エゾノハクサンボウフウ ??? ハクサンフウロ ハクサンボウフウ
 此処から急な登坂を過ぎると「西穂山荘」へ着く。 道中、高山植物<トリカブト・フウロ・タケブキ・ミヤマアキノキリンソウ等>の撮影を繰り返して、14時50分に西穂山荘に到着。
トリカブト カラマツソウ トリカブトの花と蕾
ダイニチアザミ ミヤマアキノキリンソウ ???
ハクサンフウロ            西穂山荘前庭の休憩用デッキ・椅子          東邦大学・西穂高診療所
小屋の前にはベンチが3箇所にあり、のんびりと20名前後の登山者が食事・会話で時間を過ごしていた。 此処へ来て「北アルプス」の喧騒を感じる。 予定の15時より10分早く到着。 約20年前勤務した同僚・先輩のパーティとの合流時間:午後5時までには約2時間ある。 山荘の北東側に同定出来ないが幾つも山が見える。 ベンチでガスバーナーで湯を沸かしてコーヒー・パン・ハムの遅い昼食を摂る。 半袖の登山スタイルでは肌寒く感じる。  

徐々に雲が増え始め更に寒くなったので、山小屋に入りチェックインを試みたら、全員揃ってから受け付けるとの不思議な反応に当惑した。 少し強要して6人宿泊する部屋へ入る事のOKを得た。 午後4時頃、急に雷と雨がやって来た。 天気予報通り。 2時間早く到着した読みは「ズバリ」当たる。 今夜同宿の5人は今、「ロープウエイ駅ー>山荘」へ向かう途中だろう。

『西穂高岳登山:第1編<西穂山荘〜丸山>』へリンク