北アルプス縦走:第2日 薬師岳・第1日:第1編 |
ガスの中から見えた薬師岳 <太郎平小屋前からの展望> |
写真をクリックすれば拡大出来ます | 【薬師岳登山地図】 【縦走全体地図】 |
【薬師岳情報】 【北アルプス周辺登山路】 薬師岳は、白馬や槍のような流行の山ではないが、その重量感のあるドッシリした山容は来たアルプス中随一である。だだのっそりと大きいだけじゃない。厳とした気品を備えている。 立山の弥陀ヶ原まで登ってきて、先ず目を惹くのはこの『薬師岳』だろう。南北に長い山の背を、弥陀ヶ原から望むことになるので、山の形が引き締まって、堂々とした貫禄のある山に見える。 そのヴォリュームの大きさを満喫するには、雲ノ平から望めばいい。 此処からはその長大な尾根を、値打ち通り横から眺めることになる。 全く呆れるくらい巨大な壁が眼路の正面を扼している。 『日本百名山:深田久弥より転載』 |
朝5時目覚め、5時30分起床して車外に出て天気確認。 辺り一面薄い霧が立ち込め少なくとも晴れそうな天気ではないが、NHKの天気予報を信じれば、午後からは晴れる。 トイレにはテントで宿泊した登山者もいた。 朝食は腹持ちする様に「釜飯+味噌汁+コーヒー」。 隣の車で宿泊した同行の山崎さんも準備完了した6時40分に駐車場を出発。 雨具が嫌いで「ザックカバー」は付けた。 天気の所為か「太郎坂」では時々霧雨を感じる。 入口近くには「愛知大学山岳員13名の遭難石碑」がある。 「三角点(1870m)」までは樹林帯の急坂を登る。 |
スライドショー | 【第1部】 【第2部】 【第3部】 |
チングルマの紅葉 | 霧が晴れた太郎平小屋 急に霧が晴れて周辺の山並みの視界が出来た | |||
太郎平小屋への登山路の上部は両側の植層が破壊され、その回復工事が広範に実施中だった。 写真左の「チングルマ」は網で保護された場所に生え始めたもの。 |
水晶岳〜ワレモ岳〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳〜北ノ俣岳〜太郎岳方面は低い雲に見え隠れする | ||||
太郎平小屋に到着するや否や、視界が急速に回復し、中部山岳国立公園の背後には、これから数日間縦走予定の「百名山:水晶岳・鷲羽岳・黒部五郎岳」をはじめ多くの山並みが展望可能になった。 |
薬師岳方面:頂上は左手奥で見えない | 紅葉混じる樹林帯 | 薬師沢方面 | 黒部五郎岳方面 | |
太郎平小屋前のベンチで休憩を兼ねて「昼食」を済ました。 薬師岳登山後の明日から縦走予定の「水晶岳・鷲羽岳・黒部五郎岳」へのアクセスの為に「雲ノ平小屋・三俣小屋」がまだ営業中である事を太郎平小屋で確認出来た。 11時10分、薬師峠に向かって出発。 正面に「薬師岳」山頂部が見えた。 避難小屋らしき建物も見えた。 |
太郎平小屋ー>薬師峠(キャンプ場)方面 | 槍ヶ岳・三俣蓮華岳・黒部五郎岳・北ノ俣岳方面 |
正面は薬師岳。 薬師峠手前の鞍部へ階段を下る | 黒部五郎岳・北ノ俣岳方面 | |||
約15分でキャンプ場のある「薬師峠」着。 この鞍部はキャンプ場として好条件である。 一張りのテントがあっただけ。 |
「薬師峠」キャンプ場:1−2張のテント在り | 三俣蓮華岳方面 | 「1460mピーク」 |
薬師岳キャンプ場 | 三俣蓮華岳方面 | 「1460mピーク」 |
薬師峠上部から「太郎山」を展望 | 斜面の紅葉とナナカマドの実 | |||
薬師峠から沢沿いに石ころばかりの急坂の道に変わる。 約30分間の苦しい急坂を登ると傾斜が緩くなち、視界が開けた。 両側には「チングルマ」を中心に既に花を落とした高山植物が沢山あった。 「チングルマ」の種子と赤くなった葉が美しい。 |
「薬師峠」ー>「薬師平」までのゴロゴロ石の急坂に咲く高山植物の紅葉 |
チングルマの種子と紅葉した葉 | 視界が開けた岩の急坂 | チングルマの種子 |
チングルマの紅葉 | 北ノ俣岳・赤木岳方面 | 薬師平の木道に差し掛かると視界が開けて「槍ヶ岳」が望遠出来る | ||
ハイ松帯を通過するとなだらかな「薬師平」に出た。 此処から正面に「槍ヶ岳」の特徴ある先端が明瞭に見える。 気付かなかったが、この辺に『愛知大学山岳部遭難碑』が在るらしい。 |
『薬師岳:第1日<第2編>』へリンク |