薬師岳・第2日:第4編

<太郎平小屋〜薬師沢小屋〜雲ノ平:アラスカ庭園〜奥日本庭園〜雲ノ平小屋
登山年月日 平成17年10月10日 晴
登山メンバー 殿川 紘史 <単独行>
主要ルート 薬師岳小屋(6:05)−>(7:25)太郎平小屋(7:45)ー>(8:50)薬師沢出合ー>(9:45)薬師沢小屋(10:00)ー>(12:40)アラスカ庭園−>奥日本庭園〜(13:55)雲ノ平山荘(泊)
所要時間 総合:7時間50分 <AM6:05-PM1:55>

            チングルマの胞子
          <雲ノ平:奥日本庭園周辺>

写真をクリックすれば拡大出来ます  【北アルプス縦走地図】 【縦走全体概念図】 

【雲ノ平情報】

昭文堂の山と高原地図:「剣・立山」によると「雲ノ平」は日本最後の秘境と記載されている。 この『雲ノ平』は「薬師岳(2926m)」「太郎山(2373m)」「北ノ俣岳(2661m)」「赤木岳(2622m)」「黒部五郎岳(2840m)」「三俣蓮華岳(2841m)」「鷲羽岳(2924m)」「ワレモ岳(2888m)」「祖父岳(2825m)」「祖母岳」「赤岳」「水晶岳(2986m)」「赤牛岳(2864m)」等に囲まれた高原台地である。 この高原台地には以下の名前を持つ庭園が沢山在る。

薬師沢小屋の方から雲の平に入ると先ず「アラスカ庭園」が現れ、更に雲ノ平山荘に向かって進むと「奥日本庭園」になる。 こんもりと盛り上がった小山は祖母岳で其処に「祖母庭園」、その南方には「アルプス庭園」、山荘方面に左折すると山荘周辺・東側には「ギリシャ庭園」、山荘から水晶岳方面に進むと「スイス庭園」、更に祖父岳方面に向かうと「祖父公園」となる。 祖父岳の西側を巻くルートを取れば、「日本庭園」に通じる。

 スライドショー   【第1部】 【第2部】 【第3部】 



スライドショー【第1部】
奥日本庭園に差し掛かり木道の側には可憐な「シラタマノキ」が群生していた。 マシュマロそっくりに見える。 右手には小高い丘が見えるが、「祖母岳」らしい。 其処には「祖母庭園」が在るらしいが、今日は山荘に直行したい。 緑のガンコウランに混じって紅葉した背丈の低い「クロマメノキ」のコントラストが目立つ。 
ガンコウランとクロマメノキ  明日登る祖父岳 クロマメノキの紅葉 胞子だけに陽光が当り他は黒く沈む
山荘・祖母岳分岐点 茶色のチングルマ 紅葉が綺麗な状態 胞子が繊細で綺麗 ナナカマドと山荘
木道は分岐点に来た。 直進すると「祖母岳」「ギリシャ庭園」、左折すると「雲ノ平山荘」でkの方向に曲がる周辺には胞子を沢山付けた「チングルマ」があるが、株によっては紅葉真っ盛りのものや茶色の枯れそうなものとある。 眼前には「赤い屋根・白い壁」の瀟洒な山荘建物が小高い岩の上に見える。 右手遠方には「笠ヶ岳・黒部五郎岳」が見える。
岩山の上には瀟洒な雲ノ平山荘が迫る 笠ヶ岳望遠 黒部五郎岳は二つの稜線が見える



スライドショー【第2部】
稜線の間の笠ヶ岳 山荘南側のギリシャ庭園    黒部五郎岳 黒部五郎岳・笠ヶ岳方面に夕方の雲が出た
13時55分に今日の宿泊場所「雲ノ平山荘」へ到着。 今朝、薬師岳山荘を6時過ぎに出発した時の予想時間よりも2時間早く到着した。 写真撮影しながらの8時間は全般は単独行の不安と焦り、「雲ノ平」に入った後半は余裕の充実した一日だった。 山荘周辺には「ギリシャ庭園」「祖母庭園」が在るが、何だか体が休憩を求めた。
双耳峰の水晶岳 三俣蓮華岳と笠ヶ岳 明日通過する祖父岳 ギリシャ庭園越しの祖父岳と三俣蓮華岳
山荘2階へ荷物を運んで、これ程広い空間に「1人」宿泊?を想像。 500mlテルモスにお湯を貰い<¥100/L>、水分・塩分の補給を目的にインスタント「味噌汁」2杯を一気に飲み干した。 次はドリップ「コーヒー」2杯・・・
笠ヶ岳も黒部五岳も夕方の雲に隠れそう ギリシャ庭園越しの「笠ヶ岳」の望遠 水晶岳南側上空の雲
山荘は360度の展望が利く最高の位置に建てられている為に、1階・2階の窓を開けながら周辺の景色を眺め撮影する気分は最高だった。 中年のご夫妻が山荘に到着して2階で顔合わせ。 50歳台の元気良さそうだ。 早速に夫々の登山計画・経過などをキッカケに会話が始まる。 予想通り快活なご夫妻で今日が『100名山完全登頂』記念日だという。



スライドショー【第3部】
山荘・食堂の展望:水晶岳・祖父岳・笠ヶ岳(右) 百名山全座登頂記念 山荘から見る夕焼け 水晶岳の夕焼け
話し込む中に徐に表彰筒から紙を大事そうに取り出した。 何と『日本百名山・全座登頂達成・2005年10月10日』と書いた大きい紙だった。 早速頼んで『記念写真』撮影をさせて貰った。 二人の達成までの経過を聞いて驚嘆した。 御主人のスパーマンは想像出来るが、その美人の奥さんも凄い。 スタートから達成まで5年程度だった。 自営業とは言え5年で達成した努力と体力・スピードには完全に脱帽した。 その一例は『南アルプス:光岳ー>上河内岳ー>聖岳山荘』までを10時間程度で通過したとの話・・・勿論「奥さん同伴」での事。 小生の体力では想像に絶する記録だ。
雲ノ平山荘から眺める水晶岳の夕焼け: 気がついてから色が消えるまでは本当に「1分間」の出来事だった。
5時30分〜6時の夕食は合計「4名」で、直前に到着した岩国出身の中年の男性も加わった。 『豚汁』と同じ処方で「豚肉を鮭」に変えた内容と思えばよい。 その内容=具の多彩とボリュームには驚いた。 4人で競う様に御代わりを繰り返して満腹した頃、目を外に向けた時に『水晶岳の夕焼け』が目に入る。 全員夕食中止して、2階へ夫々のケメラを取りに駆け回る。 何時でも撮影可能状態だった小生は20秒前後で1階食堂に戻り、窓を開放して数枚絶て続けに撮影して、次に調理室から室外出て追加撮影。 真っ赤に焼けた「水晶岳の黒い岩」から急速に赤色が消えるのは数十秒も掛からなかった。 百名山全座登頂したご主人はザックからケメラを出す間に完全に撮影チャンスを失った。 
山荘2階西側からの日没後の西の空: 17時50分から18時までの「10分間」の出来事!!
6時過ぎに夕食を終えて、暗くなった食堂の照明は『伝統的なランプ』でコレが徐々に浮き上がる。 会話が進む時に後髪を引かれる思いで2階へ向かい、西方の窓から「日没後の夕焼け」を焼く10-15分間撮影して、また3人が会話中の食堂に戻り会話に参加した。

消灯は午後9時。 午後7時前の天気予報を見る為に食堂に戻り「テレビ」を見せて貰う。 BS放送だから感度は良好。明日の天気の心配は無用の様だ。 明日の早朝出発の為に御夫婦は朝食摂らずに出発するとかで早く就寝された。 カメラバッテリー充電依頼完了を待って午後8時頃就寝してラジオを聴きながら眠くなる時を待つ。 

『水晶岳:第1編<雲ノ平山荘〜スイス庭園>』へリンク