室堂平トレッキング
第4編<リンドウ池周辺〜雷鳥沢ヒュッテ>

登山年月日 平成19年08月01日 (水) 快晴
メンバー 殿川紘史・石井宏・佐沢
主要ルート 奥飛騨道の駅(9:30)〜(12:00)立山駅(13:00)〜(13:15)美女平(13:30)〜(14:20)室堂平(14:30)〜(14:45)みくりヶ池(14:50)〜(15:00)エンマ台展望台(15:05)〜(15:20)雷鳥荘〜(15:45)雷鳥沢ヒュッテ(16:30)〜(16:50)キャンプ場周辺(17:50)〜(17:55)雷鳥沢ヒュッテ(泊)
所要時間 【散策】1時間15分 <2:30PM-3:45PM>
【総合】8時間25分 <9:30AM-5:55PM>

             雷鳥沢キャンプ場
            <雷鳥荘より俯瞰>

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【室堂平周辺地図】  【室堂平散策路】

【雷鳥荘情報】

【みくりが池】

標高2,400m、立山・黒部アルペンルートにある、神秘的な湖です。この池は、立山の火山爆発によってできた火口に水がたまったもので、深さ約15mと日本アルプスの高山湖で最も深く、また、流出口のない不思議な池でもあります。周囲は約631m。池の名は、立山の神のお供えをこの池の水で調理したことに由来しているといわれています。また、元和3年(1617) の夏、越前の小山法師がこの池で泳ぎ、3巡目で急に沈んでしまったので、三繰ケ池と書くようになったともいわれています。

【りんどう池】

みどりが池よりも小さな池で、水深は1m、湖底の岩が水面の所々に露出している。その名が示すように、周囲の斜面には7月中旬〜8月末になると、リンドウの花が咲く。ミヤマリンドウ、タテヤマリンドウといった草丈10cm程度の小さな花なので、見落とさないように。


【リンドウ池周辺】  【スライドショー】

雷鳥荘の前の凹部にある「りんどう池」も立山火山噴火事の火口だそうであるが、みくりが池と違い、細長く、非常に浅い。雪渓が解けると秋には池から水が無くなることもあるらしい。 「りんどう池」の名前の由来は池の周辺斜面に多くの「リンドウ」の花が咲くからだそうだ。 可憐な「タテヤマリンドウ」だろうか? 通過した時には見つける事が出来なかった。
右手の「血の池」の次は左手に「りんどう池」が見える。          池は浅く残雪があった。 正面の立山連峰
細長いりんどう池 「りんどう池」周辺には多くのリンドウの花が咲く由縁の命名らしい エンマ台展望台から下路

りんどう池に最も近い鞍部に来ると、北側斜面の残雪が池の半分以上を埋め、ほんの一部に水面が見える状態だった。右手の奥には明日目指す「大日岳」が、その手前には「雷鳥荘」が見える位置・・・・。 「血の池」側の草叢には数株の「シャクナゲ」の花があり、此処はまだ春は残る。  
此処からは結構急な坂道があり、坂道が嫌いな佐沢氏の歩行速度が急に落ちた。 彼の歩行を後部から撮り、追い抜いて前方からも撮る事が出来たのはこの急坂のお陰???。 前方から撮ると背景が「立山連峰」となり、底部は「雷鳥沢」の浄土川上流部に当たり、草原には「コバイケイソウ」の白い花が目立った。 
残ったシャクナゲの花 「りんどう池」の背後は「雷鳥荘」と大日岳 りんどう池からの上り道で休憩する佐沢氏
記念写真 剣御前〜真砂岳 真砂岳〜雄山の稜線 真砂岳と「大走り」 宿泊する雷鳥沢ヒュッテ


【雷鳥荘〜雷鳥沢】  【スライドショー】

15時15分頃、リンドウ池鞍部からの急坂を登り、「雷鳥荘」建物レベルに到達すると雷鳥沢を俯瞰できる地点となる。 この真下には立派な「雷鳥沢キャンプ場」がある。 
去年の夏を思い出す・・・・「剣岳」登山の為に、テントを担ぎこのテントサイトで3泊して、剣岳の翌日には好天を利用して立山連峰を縦走した。  
その時のコースは、雷鳥坂ー>「剣御前小舎」ー>別山ー>北峰ー>真砂岳ー>富士の折立ー>大汝岳ー>雄山ー>一の越ー>浄土山ー>展望台ー>室堂平ー>雷鳥沢ー>雷鳥沢キャンプ場・・・を13時間でゆっくり散策した。
雷鳥沢ヒュツテ(手前)とロッジ立山連峰(奥) 雷鳥沢にある「雷鳥沢キャンプ場」全景と周辺の山並 「一の越山荘」と鞍部

そんな事を思い出す素晴らしい地点である。 キャンプ場には色鮮やかな色々のテントが脹れれているが、数は多くない。 「雷鳥荘」の前を通過すれば、ここから雷鳥沢ヒュッテまでは石段が長く続く。 右手端には今夜から二泊予定の「雷鳥沢ヒュッテ」の建物が見える。 この高台から展望する「立山連峰」は実に見事だ。   
雄山・浄土山間の鞍部 雷鳥荘玄関の構え 剣御前〜別山〜真砂岳〜富士の折立〜大汝岳〜雄山の稜線

雷鳥沢から登ってくる登山者はこの急な石段は結構な負担となる。 直ぐ下に見えるが、、キャンプ場からここ雷鳥荘までは約35分位掛かる。 明日縦走する「大日岳・奥大日岳」が遠くに見え、左下には「地獄谷」〜「ロッジ立山連峰」も・・・。  右手の雷鳥沢への急斜面には広大な雪渓が残る。 
雷鳥沢ー>雷鳥荘の道 立山連峰と雷鳥荘(右) あの山が大日岳だよ! 大日岳を背景に撮影 地獄谷の望遠
クローズアップ 雷鳥沢キャンプ場全景     テントは疎 今夜の宿:雷鳥沢ヒュッテ 「イワイチョウ」


【雷鳥沢周辺】  【スライドショー】

13時半頃からこの急な石段を下り始め、その両側には「イワイチョウ」「ヤマハマコ」「チングルマ」等の高山植物の大群落が続き、それらの花畑の先に、今夜から宿泊する丸い屋根・白い壁の「雷鳥沢ヒュッテ」が見る。 
高度が下がるとそのヒュッテの屋根の上から「大日岳」が見える。 石井氏との明日の縦走に期待が高まる。
ヤマハハコ 同クローズアップ 雷鳥沢ヒュッテの望遠(雷鳥荘から)と横顔 ヒュッテへの下り階段
「雷鳥荘ー>雷鳥沢ヒュッテ」下り階段両側へ広がる「チングルマ」の大群落 ヒュッテと大日岳

雷鳥荘ー>雷鳥沢までの石段の斜面の「チングルマ」の群生は広大で密生しており、実に見事である。 それを愛でながらゆっくりと最後に残るヒュッテまでの時間を惜しみながら・・・・途中から「チングルマ」の中に背掛けの高い「イワイチョウ」が混じり始める。 
雷鳥荘ー>ヒュッテ斜面のチングルマが逆光線に映える クローズアップ チングルマを見上げる
雷鳥沢ヒュッテ周辺の斜面に繁茂する「満開のチングルマ」 「イワイチョウ」


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