礼文島散策(5/5編):第3日目
  
4時間コース:花岬めぐりコース)

○ 年月日 平成13年7月11日(火)   曇
○ メンバー  殿川紘史  (単独)
○ 主要コース 民宿(9:45)ー<車>−>(10:10)スコトン岬(10:30)ー<花岬めぐりコース>ー>(11:00)アワビコタン−>(11:30)ゴロタ岬登山口−>(11:50)ゴロタ岬頂上(11:55)−>(12:20)ゴロタノ浜(12:40)ー>(13:40)鉄府ー>(14:10)西上泊−>(14:15)澄海岬(14:30)−>(13:35)西上泊(14:45)−<車>−>(15:00)民宿(16:20)−>(16:25)船泊ー<バス>ー>(16:50)香深港(17:25)−<フェリー>ー>(19:20)稚内港(車中泊)
○ 所要時間 トレッキング時間=3時間35分  総時間=9時間45分<AM9:45−PM7:20>

     
散策ルート: 【4時間花岬コース】

     <スコトン岬>

 <澄海岬>    

今日が礼文島最後の日。 朝食後2泊3日の支払いを終え、弁当を受け取り自室で出発の準備。 先ずCD−RにPCの画像(礼文島:#1と#2日分)を焼きつけマイクロドライブの画像を消去。 9時ごろより大型ザックに本日の「スコトン岬:4時間コース(花岬コース)」以外の荷物を纏めてパック。予約した民宿の車でスコトン岬まで送ってもらう。 天候は今日もハッキリせず、風は強い(この程度は礼文島北部では普通だそうだ)のでヤッケ無しでは寒い。 10時過ぎに観光客の疎らな「スコトン岬」で下車。 風が強く帽子も不安定。 岬から1・5キロの「トド島」はよく見える方だ。 「スコトン岬」の観光客用看板の先を海岸に下りてごろごろした丸い石に打ち上げられた海藻・昆布が散在していた。 以前の番屋の後がしのばれる基礎幾つか残り今は、唯一の番屋がひっそりとの残っていた。

岬の先端の展望台          展望台下の海岸:海藻・小さい昆布等  トド島を望む

番屋の周りの岩の隙間には小さい「レブンイワレンゲ」が一杯生えていた。 岬から景観荘等の民宿の側を抜けて南下しながら「鮑古丹」の浜に向かって進む。  途中には「ツリガネニジン」が早くも咲き始めていた。  一番多い花は白い「エゾノシシウド」等のセリ科植物だ。鮑古丹の浜に向かう車道には植物も少なかった。    


岬先端の唯一の番屋 レブンイワレンゲ       ツリガネニンジン

鮑古丹の古い無人小屋の風防板塀の陰に真っ赤な「クルマユリ」と白い花が咲いていた。 イブキトラノオに近い「チシマワレモコウ」が群生したところもある。 


      鮑古丹の浜 ゴロタ山への坂道          

ゴロタ山(179m)登山口に11時30分到着。 急坂を登り丘に出ると先ほど通過した「鮑古丹の浜」が弧を描く様が見える。  若い一人の女性が先着していたが、同じ「4時間コース」を辿るのだろうか・・・。 前日の雨がこの地域は強かったのだろうか水溜りが残っていた。ゴロタ山からはアクセス不能だが、先端部は急な崖で海にせり出して「ゴロタ岬」を形成している。  この山頂からは北は「スコトン岬」「トド島」・南は「西上泊海岸」、その南の「召国ノ岬」もかすんで見えた。 晴れていればサハリンも展望可能らしいが、雲が低く勿論見えない。 


     ゴロタ山頂上               

 ゴロタ山の急坂を下りゴロタノ浜の平坦地に出て、風を避けるために「セリ科植物群落」を風除けにしてシャガミ見込み「民宿の昼食」を食べ少し暖かさを取り戻した。  浜沿いには植物として「シシウド類」が多かった。 13時40分に鉄府部落を過ぎ、再度坂道を辿り「稲穂岬展望台」を目指す。 14時に「展望台」着。 此処からの展望もなかなか見事で、特に「西上泊」から南の「西上泊海岸」の険しい絶壁が凄い。 また岬の先端部の岩が海に張り出している。  やや下ると薄き色々の「ハナイカリ」が一株見事に咲いていた。  


ゴロタノ浜
            稲穂岬展望台から西上泊     
            ハナイカリ      

展望台から降り、14時30分頃「西上泊部落」に到着。  バス停留所の側のお店の電話から民宿に電話して「出迎え」を依頼した。 そん間の時間を利用して部落の先の「澄海岬」に行く事を勧められた。 5分で狭い岬への道を抜け、素晴らしい展望台「澄海岬」にでた。  手前に険しい岩のある「稲穂岬」、その向こうには、霞んだ「ゴロタ山」「ゴロタ岬」が見えてしてこのルート最大の展望スポットだった。 この小さい入り江は波も無く「青い池」に見えた。  10分余を過ごし、急いで予約した「民宿の車」がくる15時までを意識してバス停留所に戻り、島の牛乳を飲み喉を潤した。


           澄海岬の入り江     

14時45分と早く到着した民宿の車で民宿へ。  15時に民宿到着し荷物のパッキング作業を開始。  15時30分から新聞を読みPCの画像をスライドショーで鑑賞して16時25分のバスの時間まで休憩。 船泊発16時25分の定刻に出て、礼文島東海岸にそって走る。 山側の崖には幾種類もの高山植物が花をつけていた。  16時50分香深港に着き、フェリー切符の購入。 17時25分出航。  船室は50%以下の乗船客だ。 其の中の若い男性(学生?)が見ていた「礼文:花の島・花の道」(北海道新聞社発行)のタイトルの小冊子には【礼文島の花】が詳しく記載されていたので船内の売店で購入。 今回は民宿が満員で登山できない「利尻:山の島・花の道」(同新聞社発行)も入手した。 100ページ弱の「B-5」版で高価(¥1,100)だが、写真も多く価値は高い。

約2時間のフェリーの旅は静かな航海であっという間に稚内港到着。 3日間駐車したキャンピングカーの窓を開けて空気を入れ替えた。一段落後、「コインランドリー」・「お風呂」・「コンビニ」の場所を聞き、風呂・洗濯・夕食の購入の順序で約2時間後にはすべて完了して午後10時半頃、就寝。 有意義な礼文島散策んの3日間だった。 明日からは、「宗谷岬」を訪れ、更に「宗谷国道#238」を海岸線に沿い南下して、知床に向かう。