北海道写真撮影旅行:第3日目
 【第3-3編:オシコシンの滝〜フレペの滝


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年月日 平成13年7月1日 小雨〜曇
メンバー 殿川紘史  長岡裕子(長姉)
主要ルート 【6/30】千代田の丘ー>美瑛丘陵ー>(22:45)道の駅「温根湯」(車中泊)
【7/1】道の駅「温根湯」(9時)−>(11:30)小清水原生花園(13:00)−>(14:20)オシンコシンの滝(14:30)−>(15:25)知床自然センター<知床自然紹介フイルム鑑賞>ー>(16:40)フレペの滝(18:00)ー>(18:25)ビジターセンター(車中泊)
撮影場所 フレペの滝・乙女の涙
次の撮影場所 <7月2日>知床五湖・知床峠・野付半島
所要時間 フレペの滝:1時間20分


       フレペの滝:乙女の涙
『フレペの滝』概念図   『知床自然センター』概念図

知床自然センター
知床国立公園の玄関口、知床峠と知床五湖への分岐点に位置し、知床に関するさまざまな情報を集めたインフォメーション基地です。  見どころは何といっても高さ12m、幅20mの大型スクリーン「ダイナビジョン」。断崖絶壁を舞うオジロワシや羅臼岳山頂から知床岬突端までの空撮、流氷の訪れなど四季すべての美しさをダイナミックに見せてくれます。  
フレペの滝概要
白亜のウトロ灯台の崖から海へ注ぐ滝。川から落ちるのではなく、知床連山に降った雪と雨が地下に浸透して、ここに湧き出るという。垂直に切り立った約100mの断崖の割れ目から、清水が涙のようにしとやかに流れ落ちるところがら「乙女の涙」とも呼ばれている。 海からしか見えない「男の涙」も近くにあります。 陸からは、知床自然センター横のフレペの滝遊歩道で徒歩で片道約20分の終点の観察テラスからは険しい知床の海岸景観や、海に落ちるフレペの滝、海鳥類の観察が楽しめます。

『フレペの滝・周辺景観』写真:スライドショー
オホーツク海からまともに吹き付ける断崖絶壁が半島先端まで続く「知床半島」の特徴を記載した親切な看板が配置されていて世界遺産に登録された自然が判り易くなっている
自然センターから20分余で視界が開ける岬状の広場に出る直前から「エゾシカ」が頻繁に林に現れ、余り人間を恐れぬ様子で給餌活動に熱中する姿を幾枚も撮影した。
「センダイハギ」の黄色い花が目立った。 アスファルト舗装された所も構わずに、親子シカが歩き回る。
冬毛が夏毛に生え替わって毛並みがキレイなエゾシカである 先端から入りこんだ崖から水が染み出し落下する不思議な滝である
100mに近い垂直の断崖絶壁の凹凸部に「カモメ」の営巣地が在るらしい。 絶壁に最下部に処々に「白いフン」が見える。 
50m以上離れた絶壁の途中に「純白の花」らしきものが沢山見えたが、何の花かは同定できなかった。 手前下の黄色は「センダイハギ」だろう。 カラスが一羽手摺に止まりカモメの行動を見ている様だ。
歩道の先は円周をなして又元に戻る周遊コースになっていた先の方に進入禁止の「ウトロ灯台設備」が山頂に見えた。
午後6時を過ぎると心なしか暗さを感じる日没が近づくに連れて、エゾシカの群れは大きくなった。 彼方此方の草叢の中で茶色の動物が動く。 無関心の様に見えるが、必ず群れの中の1頭は常に我々二人を監視しながら行動していた。 殆ど全てのシカはカメラ方向を向いたのが必ずいた。
快晴であれば、オホーツク海方面に船や島影も見えただろう。 『ヒグマの危険』を避ける為に、暗くなる前に急いで其処を離れ知床自然センター駐車場に無事に戻った。 我々二人以外は誰も現れない静かな散策・撮影だった。

国道#334号沿いの『オシンコシンの滝』を撮影後、宇土路町市街を抜けて知床自然センターに向かった。 午後3時半頃、知床自然センター駐車場到着。 知床が初めての「長姉」の為に知床自然センター最大の呼物の「大画面:ダイナビジョン」による『知床の自然の四季』を鑑賞。 午後4時15分にこのセンター横を抜けて海岸への遊歩道を抜けて「フレペの滝」に出発。 夕暮れが迫るので「ヒグマ避用」のホイッスルを持参して、暫く続く林の中は足早に前進。 視界が開けるや否や、周囲の林の中に幾頭もの給餌中「エゾシカ」がいた。 注意深くカメラの感度を上げて撮影しながら、「フレペの滝」展望台に向かう。 スッキリしない曇天の為にオホーツク海方面の視界は良くなかった。 展望台からは不思議にも川から出なく、100mに近い断崖の岩の間から流れ出る「フレペの滝」を確認。 期待した様な水量は無く、霧に近い滝の流れだった。 その断崖絶壁に営巣しているらしい「カモメ」が時々辺りを舞っていた。 約1時間周囲の景観を観察・撮影した。 夕闇が迫る程に、周囲の林から十数頭の「エゾシカ」が現れて、若い植物の芽を盛んに食べ始めるシーンに出会った。 「ヒグマ」の危険性が増さない内に海岸を離れ、知床自然センター駐車場への帰途に着いた。 その夜は駐車場での快適な車中泊だった。 

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