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【浦山ダム(秩父さくら湖)・細久保周辺地図 |
【奥秩父山域・沢筋C】 | スライドショー |
10時30分頃、誰一人登って来ないと思っていたこの「福寿草群生地」へ、2名の男子達が来て、我々のゆっくりペースに業を煮やし、追い越して行き、ドンドン引き離して行った。 この辺は小さい沢石に全面に苔がびっしり生え、諸所には朽ちた倒木が散乱して,如何にも人手が入らぬ自然の雰囲気は一杯の場所・・・・ | ||||
男性2名が追い越して行く | コケに覆われた水無沢を登り続ける | 朽ちた風倒木 |
中々群生地に着かぬ為に、この付近の綺麗な景色を鑑賞する楽しみに意識が移った。 左斜面には苔の上にうっすらと新雪が覆い陽光が当たっていよいよ輝きを増して美しさを倍増した。 ルート前面に、成長の過程で樹皮に傷を負い、其処を自分の力で修復した跡は見える中庸の木があった。 | |||||
沢一面にコケが覆う:自然の見事さ・・・ | 沢一杯に陽光が降る | 北斜面には薄い新雪 | 傷着いても |
前方に、今日初めてみる女性グループが倒木に腰を下ろして休憩・食事中の姿を見た。 もしや福寿草群生地は近い?と予感させる・・・・。 樹幹を縫いながら前進・前進・・・・と歩く時に、前方向かい斜面に黄色い斜面が目に入った。 | ||||
新雪覆う斜面も陽光が当たり始める | 巨木の沢を縫うルート? | 休憩中の中年女性 | 先方に黄色い花群か? |
疑いもない「福寿草群生地」が現れた。 其処まで約100m程度の所に1−2株の最初の福寿草が我々を迎えてくれた・・・・長い沢道、ご苦労さん・・・と言う。 先行していた花に目がない平居さんの興奮した声が聞こえる。 こっちには沢山あるわよ!!と途中の福寿草に見蕩れる私を呼んでいる。 |
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我々を出迎えた最初の「福寿草」の株 | 凄い!! 山斜面一杯に黄色い「福寿草」の絨毯に見える |
【奥秩父・福寿草群生地@】 | スライドショー |
10時40分、沢筋に入り、沢の遡上開始から1時間半で、待望の巨大「群生地」に到着した。 3−4名の登山達が広い群生地のあちこちに分散して写真撮影に集中していた。 先程追い抜いた2名の男性も含まれる。 見事な斜面に「大輪の福寿草」が密度高く咲きそろっている。 特に大きい綺麗な幹の木々が適度に生える斜面に一面に咲く様は「オランダのキューケンフォフ公園」を思い出させる。 最も印象的な事は「樹木の発達した苔の生える根回」に福寿草が点々と咲いている・・・・。 芸術性に長けた庭師が福寿草を配置したかの様に・・・。 |
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一面の花・花・花 | 「ミズナラ」の巨木の根元の隙間に咲く「福寿草」は盆栽と見間違える |
全体を見晴らすと同時に、足の元の数株毎に纏まった福寿草は私達を先に見て下さい・・・と呼び掛ける様に聞こえる。 この贅沢な光景に只・只・圧倒された。 何もない花園に沢山の「福寿草」が高密度に咲く状況と比べて見ると、此処の群生地の特徴は @斜面 A大きい樹木の配置 Bその根元周辺に咲く C根元の間の隙間にも咲く D早朝の斜光線の効果 等で美しさが増幅されている。 この素晴らしさを表現できる言葉は出て来ない。 |
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巨木の根元の「福寿草」のクローズアップ | 早く此処へお出でよ!! | コケの石が背景 |
何度も同じ場所っを眺めて、写真に収めているのか意識が薄れる・・・・・。 特に樹木の根回りの隙間に点々を咲く花は根表面につく苔の地味な背景に「派手な黄色の花」が堪らない自然の雰囲気を盛り立てる。 | ||||
巨木の根が張る隙間にはコケと福寿草が共存する | 平地面には密度高く大きな花輪が咲き誇る |
落葉でフワフワの斜面に這い蹲いになり地面すれすれの福寿草と同じ目線で眺めた光景を何枚も写した。 逆光線が花びら透過してより純粋な黄色を際立たせる様だ。 全部の花が、朝日の射す方向を向いている。 | ||||
朝日の斜光線に透き通る花弁の群 | 「ミズナラ」の落葉・コケの間に悠々と咲く | 超広角画像 |
【奥秩父・福寿草群生地A】 | スライドショー |
全景を写したり、中距離で、近距離で、接近で・・・・・アングルを色々変えて・・・・・場所を変えて・・・・株を替えて・・・シャッターを押す動作を続けていた様だ。 | ||||
ずっと奥まで花が覆う | 少しクローズアップした画像 | クローズアップ |
黄色の花は経験上一番難しい・・・と思う。 どの程度この情景を正確に再現出来たか不安に感じて、又撮影をやり直す。 斜面前面に密度濃く咲いているが、よく観ると株ごとにある間隔がある・・・・・。 其処が自然界の群生と花園との違いだろう・・・・。 | ||||
花の奥行きが深く容易にはピントが合わない | 栄養分多く花勢強い | 下から見上げても・・ | 主役は二つ:コケ・花 |
此処に散在する高さ20m以上にもなっている樹木は「ミズナラ」だろうか?・・・・それらの力強い木々の周囲や根回りの隙間に競って咲く福寿草はその男性に集まる妖精の様だ・・・・。 | ||||
ミズナラの落葉で周囲の土はフワフワ・・・・これも福寿草が高濃度に繁殖する理由かも? | 巨木(=男性)の根に集まる花(=妖精達) |
わが撮影スタイルは棚に上げるとして、福寿草を撮影するカメラマンの姿を見るのも面白い・・・感心するのは全員、「福寿草」を出来るだけ傷めない様に・・との配慮がこんな姿勢にさせるのだろう。 | ||||
奥行き:50m? | 花に魅せられたカメラマン達の撮影姿勢 | 福寿草・コケ・ミズナラの巨木:全部が凄い被写体 |
『奥秩父・福寿草群生地訪問:第3編』へリンク |