雲取山下山:第2日目

○ 登山年月日 平成14年3月28日   快晴
○ メンバー 殿川紘史  (単独行)
○ 主要ルート 雲取山頂避難小屋(9:10)―>(9:35)三条ダルミ(9:50)―>(10:45)休息(11時)―>(12:10)三条の湯(12:25)―>(12:45)登山口駐車場(13:00)―>(13:10)故障停車地点(13:30)―>(14時)国道#(14:50)―>(15:20)故障停車地点(15:40)―>(15:30)国道出口 ―>(16:20)小菅町修理場(18:40)―>(22時頃)函南マンション(宿泊)
○ 所要時間 3時間15分(下山)  全体:11時間50分  <AM9:10−PM10:00>


   <雲取山山頂から見る早朝の富士山>

午前7時ごろ起床。 余り寒さを感じないが室内気温=マイナス2度C、室外気温=マイナス2度C。 昨夜残したコッヘルの中の水が凍結しスプーンがコッヘルに固定されていることに驚く。  風も殆ど止み晴天になり陽光が雪に反射して眩しい位。 7時ごろ「五目御飯」のレトルトを加熱して朝食。 コーヒーを飲み屋外に出て写真撮影開始。 

< 早朝(7時頃)の富士山の眺め:雲取山山頂避難小屋前にて >
<夜明け直後の富士山> < 山頂避難小屋 > <奥多摩小屋方面>


約30分間、山頂からの360度の眺めを楽しみつつ、富士山、両神山、笠取山、甲武信ヶ岳、大菩薩嶺等の展望を写真に収める。 特に昨日夕方見えた「鴨沢コース」の登山路に沿った稜線の雪と林が朝の陽光に照らされ、そのコントラストが見事だった。 昨日の雨で濡れた雨具、帽子、手袋等がすべて凍結してバリバリ状のものを太陽光に当てるため外に出す。

<避難小屋〜山頂間の倒木> <雲取山山頂三角点・他の施設> <三角点からの富士山方面の展望>
<山頂ほ方向表示版> <避難小屋から雲取山山頂を見上げる> <昨日の雪を被った熊笹>
<雪に覆われた山頂> <山頂の方向標識> <山頂から避難小屋>

8時30分頃、山小屋に戻りパッキングを終え下山準備を整えて再度外に出た時、鴨沢コースから来た若者5人に出会う。 奥多摩小屋か七つ石小屋から来たらしい。 山小屋側の小ピークで写真を撮って貰う。 9時10分、三条ダルミに向けて下山開始直後、急傾斜面で大学山岳部員と見られる5名のパーティーに会う。 重装備で数日間の縦走を計画しているとの返事。 昨日よりも硬く滑りやすい雪を被ったアイスバーンを避けて登山路を外し熊笹の中を選んで注意深く下山。 9時35分「三条ダルミ」に到着。 稜線を外れ風も当たらぬため「ウインドヤッケ」を脱ぎ、小休止して、水、間食を補給。  9時50分三条の湯に向け下山開始。
   
<山頂から奥多摩小屋方面を望む> <下山直前:避難小屋横にて>  <三条谷の広葉樹林帯>

道中で昨日撮影出来なかったポイントで撮影しながらユックリと楽しみながら下山路を辿る。  10時45分、昼食・休憩15分。 12時10分「三条の湯」の山小屋着。 荷物を降ろし周辺の景色を撮影。 昨夜テント設営し後片付けしているグループもある。 山小屋の主曰く:昨夜は冷え込み「マイナス5度」位まで下がったとの事。 さぞかしテント内では「寒さ」を感じたであろう。

<満開した馬酔木の花> <早春の三条谷と巨木の広葉樹>
<広葉樹の花??> <馬酔木の花>  <巨木切り株>
<三条の湯付近の清流> <間もなく三条の湯に到着> <三条小屋>
<三条の湯直下のキャンプサイト> <三条谷〜後山林道終点登山口>

12時45分駐車場到着。 13時「お祭り」に向け始動。 約2キロ下った所で「車の異常」に確信?? 平坦地でエンジンの動力が車輪に伝わらない事を知る。 「ミッション系統」の故障だ。 原因は幾つか直ぐ気付いたが遅すぎる。 惰性が弱まる前に「車」を左側に寄せる事が出来たのは幸だし、道幅もかなり広く大型車の通行にも支障なさそうで一安心。  
  * 昨日の悪路での路上の小岩との接触
  * 下山直後車の前の路面上のオイルの痕跡
  * 下り坂で多用した「エンジンブレーキ」の効き具合の疑問
携帯電話も山岳地帯で交信不能で「思案」していたら幸にも「工事用小型トラック」が下って来た。 合図して「お祭り」までの乗車を依頼。親切な人達で「幾つかのチェック」で「ミッションオイル」の問題を確認。 1時30分頃「お祭り」で下車して「JAF」に電話連絡。        
約1時間弱で「小菅村」から来たJAF契約の修理会社の4トンレッカー車が来た。 同乗して現場に急ぐ。 運良くレッカー車の吊り上げスペースも確保出来、高さ2.1mのハイエースを車体ぎりぎりに乗せ、時速10キロ以下で1時間余を掛けて国道#411のお祭りまで無事に移動出来たのは午後4時頃で、若いが慎重な運転には頭が下がる思い。 小菅村の修理工場までの運転も悪路の其れと同様に非常に丁寧だった。 5時から問題の「ミッションオイルタンク」を外し、石で空いた孔を溶接で塞ぎ「取り付け」「ミッショノイル充填」「取り付け」「調整・確認」の全作業を完了するまで修理工場の事務所で待機。 日暮れと共に「寒気」に襲われるも、サービスされる「お茶・お菓子」で空腹を満たした。田舎の修理会社の「オーナー」だった若い運転手もその奥さんも親切この上ない。 「JAF会員割引のレッカー移動費用」:約¥7,000、ミッションオイルパンの修理費=¥15,000、ミッションオイル費用:¥7,000 合計=¥29,000 はあの未舗装道路15キロを含め手の込んだ修理も考慮すると格別に安いチャージに驚いた。 感謝の気持ちを表す為に「麦焼酎:壱岐」(故郷の名物)を差し上げた。                                                                                                                                                            函南までのは「松姫峠」越えの国道#139―>#20―>#139で「富士吉田市」。 更に#138で山中湖・御殿場経由で「函南のマンション」に辿り付いたのは午後10時頃。  非常に長かったが「楽しい有意義な」一日だった。 最後の故障では「田舎の修理会社の若社長夫妻」の温かい心差しのお陰で何ともいえぬ「心地良い一日」を体験した。ゆっくり内風呂につかりながら2日間の「トレーニング登山」の有意義さ=反省を心に刻んだ。 


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