赤城山(1823m)登山
第1編:黒桧山登山口〜黒桧山

登山年月日 平成20年5月22日 晴天
登山者 殿川紘史 単独行
登山ルート 【5/21】宇都宮自宅(12:30)〜(16:15)赤城公園大沼口〜(16:30)赤城神社(17:10)〜(17:20)キャンプサイト(車中泊)
【5/22】黒桧山登山口(6:45)〜(7:10)猫岩〜(8:05)花見ヶ原分岐〜(8:10)黒桧山山頂(8:50)〜(8:55)御黒桧大神石碑〜(9:30)大タルミ〜(9:45)駒ヶ岳(10:05)〜(11:30)駒ヶ岳登山口〜(11:55)黒桧山登山口(12:45)〜(16:00)菅平高原(車中泊)
所要時間 登山時間:5時間10分
総合時間:9時間15分(大沼〜登山〜菅平高原・P)

  大沼・地蔵岳・赤城神社等の展望
      <黒桧山登山道>

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大沼周辺マップ 赤城山登山ルートマップ 赤城山登山:第1部スライドショー

【赤城山概要】

赤城山(あかぎやま)は、関東地方の北部、群馬県のほぼ中央に位置し、太平洋プレートオホーツクプレートに沈み込んでできた弧島型火山である。また、赤城山はカルデラ及びカルデラ湖を持つ関東地方で有数の複式火山である。榛名山妙義山と並び、上毛三山の一つに数えられている。 また、日本百名山日本百景の一つにも選ばれている。「あかぎさん」と呼ばれることもある。中央のカルデラの周囲を、円頂をもつ1200−1800mの峰々が取り囲み、その外側、標高にして大体800m以下は広く緩やかな裾野の高原台地をなしている。 カルデラ内の大沼の東岸、最高峰黒檜山の山麓にあたる場所に赤城神社があり、山麓各地に里宮があるほか、関東一円に末社が分布している。

【登山ルート:所要時間】

@黒桧山登山口〜花見ヶ原分岐〜黒桧山山頂〜御黒桧大神〜駒ヶ岳〜駒ヶ岳登山口:3時間15分
A駒ヶ岳登山口〜l駒ヶ岳山頂〜大タルミ〜花見ヶ原分岐〜黒桧山山頂〜黒桧山登山口:3時間40分


【登山概要】
百名山完全制覇を今年中に完了する目標として、今年最初の百名山を最も近くで且つ簡単な山=「赤城山(総称)」に定めて、宇都宮自宅を5月21日(水)午後12時半に出発。 道中の小山で給油、午後4時15分頃、県立赤城公園の中心となる大沼湖畔南部へ到着。 湖畔から明日目指す赤城山主蜂の「黒桧山(1828m)」とそれに連なる「駒ヶ岳(1685m)」が眼前に見える。 
海抜:1300m+の大沼湖畔からは高度は、僅か500m程度・・・・ 天候も続きそうで問題は皆無。 
明日の計画概要は、湖畔北東部の「黒桧山登山口P」ー>黒桧山ー>駒ヶ岳ー>駒ヶ岳登山口ー>「黒桧山登山口P」に戻り、直ぐに22日登山予定の菅平高原Pへ向かい、「四阿山」と「根子岳」の縦走登山をこなす・・・・。

5月21日:赤城公園〜キャンプサイト

百名山完全制覇を今年中に完了する目標として、今年最初の百名山を最も近くで且つ簡単な山=「赤城山(総称)」に定めて、宇都宮自宅を5月21日(水)午後12時半に出発。 道中の小山で給油、午後4時15分頃、県立赤城公園の中心となる大沼湖畔南部へ到着。 湖畔から明日目指す赤城山主蜂の「黒桧山(1828m)」とそれに連なる「駒ヶ岳(1685m)」が眼前に見える。
湖畔の「県立赤城公園」全体地図を見ながら、大沼・黒桧山・駒ヶ岳の位置関係や、有名な「赤城神社」、それに湖畔北部の「キャンプサイト」の位置関係を確認して、キャンプサイトへ向かう道中にある「赤城神社」に立ち寄り、最近購入したフルハイビジョンビデオカメラ(Sony)も使いながら撮影。 午後5時20分頃、キャンプサイト到着。 車中泊に便利な「トイレ」に近い場所を確保。 
県立赤城公園全体図 大沼周辺地図 黒桧山〜駒ヶ岳望遠 黒桧山山頂部 駒ヶ岳山頂

キャンプサイトには、大型テントに5−6人が宿泊準備する様子が50m程度離れて見える。 道中で購入したコンビニ弁当を電子レンジで加熱(900Wの発電機起動必要)して「メインメニュー+コーヒー+スナック+果物」で夕食を済ます。 午後9時半前に、ラジオを聞きながら真暗な湖畔南部方面(市街)を見ると、煌々と輝く月夜で、大沼湖面に映るその美しさに惹かれて、ビデオとカメラを持ち出し、双方で撮影した。 カメラISO感度を最大(1600−3200)に設定して、湖岸の幹に体を寄せて、撮影したのが下記の画像である。
「大沼キャンプ場(沼北部)」から望む「沼南部商店街方面」の夜景


5月22日:キャンプサイト〜登山口〜黒桧山山頂

5月22日(木)午前5時半頃目覚め、45分頃起床。 既に周囲は明るくなり、湖畔には三脚を構えたカメラマンもいる。 それに触発されてビデオとカメラで大沼湖畔を北部から南部に向けた。 既に南部と西部の山並みは陽光を浴びてその影を静かな湖面に忠実に映す。
6時10分頃、朝食せずに、キャンプサイトPを離れて、今日の登山口となる「黒桧山登山口P(同路傍のスペース)」に移動。 駐車スペースを確保してから出発の準備をしながら、朝食の「ニギリメシ:1個」を頬張る。 腕時計式高度計は約1500mを示す。  
大沼北部湖岸からの展望:(左端2枚)南部湖岸方面    (中央)見晴山〜北部   (右端2枚)大沼北部の看板:入魚券販売所表示

6時45分、車を離れ、車道傍の「黒桧山登山口」から出発。 クマザサで覆われた緩い勾配の登山道を歩き始める。 当然、登山者は皆無・・・有名な百名山との違いを感じる。 木に刻まれた登山口の赤城公園周辺概念図を見て、ルートと位置関係を頭に入れた。
間もなく、疎な樹幹から朝日に照らされて明るい大沼湖面は見え始めた。 高度1500mの樹林帯には殆ど新芽は無く、唯一の花は白い「ムシカリ」の花が咲いている。 20分程度登ると樹林帯が切れ始め「大沼」対岸を中心とする素晴らしい景色が目に入った。
黒桧山登山口 同登山口の「ルート図」 同登山口上部からの俯瞰:「大沼」・「開花したムシカリ」・「大沼〜地蔵岳方面」

7時10分、展望のきく場所に「猫岩」と記された表示板のある場所で、撮影と休憩を兼ねて第1回目の小休止を取る。 猫岩とは・・・これだろう・・と思われる大きい岩塊が有った。  登山口から約150m程度の高度からの展望は素晴らしい!! その展望の主体は、「大沼全体」、眼下の「赤城神社と小島」、「湖畔南部の商店街とボート群」、通信用のアンテナが建つ「地蔵岳の全貌」、右方向の「」、左方向の「小地蔵岳」と「小沼」等・・・・。
登山道には特定の小木の若葉の芽吹きが見られた。 巨木は悠然と慌てず、芽吹きは未だ先延ばしの状態・・・・。 小木は急がぬと、巨木の日陰に成って終わぬ中の芽吹きを急ぐ必要があろう・・・・・。 快晴と朝の冷気で気分爽快。  
大沼と赤城神社の俯瞰 「猫岩」の表示 「猫岩」付近からの展望:「沼南部」・「芽ぶき始めた若葉」・「地蔵岳望遠」

10分程度留まって歩行再開・・・。 猫岩周辺は何故か芽吹いた木が数本あった。 左下端の画像で解る通り、新芽の形から「サツキ」の仲間らしい。 8時5分には早くも稜線に到達。 二つの標識から「花見ヶ原」分岐点で、左方向は目指す「黒桧山山頂」、左方向は「駒ヶ岳」「水沼」「花見ヶ原キャンプ場」方面。 先ず、200m離れた赤城山主蜂の「黒桧山山頂」へ向かう。 
登山口から、1時間25分後の8時10分に山頂到着。  山頂表示塔付近には、三等三角点を示す礎石、黒桧山を中心とする360度に広がる多くの山塊群が概念図として書かれた看板があり、初めて山頂に立っても方向と周囲の山並みの同定が容易に出来た。 
芽吹き始めた「若葉」 「花見ヶ原」分岐の表示 赤城山の主蜂:黒桧山 三等「三角点」 黒桧山山頂展望図

「赤城山」を中心に描かれた山並概念地図によれば、10蜂を超す百名山が東西南北に散在する事に成る。 今日は春霞みの所為か、皇海山、男体山、日光白根山方面が霞みの中に確認出来た程度だった。 視界の利く真冬のは相当の山々が展望可能と思った。
一通り展望を確認して、無人の山頂を独り占めにして「朝食」を摂る・・・・「オニギリ:1個」「ゼリー:1個」「みかん:1個」「ドライフルーツ:数個」と水分を補給。 8時50分に山頂を後にして、分岐点を左折して、「御黒桧大神」「駒ヶ岳」方面へ・・・・。 左折点から間もなくして、「赤い鳥居」の御黒桧大神と石碑に9時頃に到着。 
北部方向の山々 男体山・日光白根山方面 赤城山山頂標識 御黒桧大神鳥居 御黒桧大神の石碑

黒桧山〜赤城神社〜駒ヶ岳山頂

黒桧山山頂の展望よりも、湖畔南西部の展望は、ここ「御黒桧大神」からの方が優れていた。 小地蔵岳・小沼・地蔵岳・大沼等が実に明瞭に見えた。 「この石碑」傍から東方向へルートがあり、「花見ヶ原キャンプ場」方面に続く。 
小地蔵岳・小沼・地蔵岳 小地蔵岳傍の小沼望遠 御黒桧大神鳥居 御黒桧大神祠 花見ヶ原分岐標識

ここ疎過ぎると、丸太を整然と敷き込んだ「階段」が作られ、大変歩き易かった。 右手には「大沼・地蔵岳」方面を俯瞰し、前方には目指す「駒ヶ岳」方面に続く稜線が斜面として、約200mの高度差で「大タルミ」まで続く。 その大タルミで斜面が終わり、今度は「駒ヶ岳」への登り斜面が続く。  稜線の両側は背丈の低い「クマザサ」で覆われている。 大タルミから「駒ヶ岳山頂」までは距離:約400m、高度差:85m程度の登坂が続く。 大タルミの看板には「赤城山」の形成までの地質学的記述が有った。
大タルミへの「丸太製の階段」    赤城山の地形説明板 「大タルミの標識」 「駒ヶ岳山頂」標識

大ダルミから15分経過の9時45分に「駒ヶ岳(1685m)」山頂に届いたが、山頂であるとの標識が無ければ、山頂に居る・・・との認識は難しい位、なだらかな山頂。 上空を見上げ太陽の周辺の「環」に驚いた・・・。 聞いたことはあるが、この目で観察したのは最初・・・・。
デジカメの広角レンズ(18mm)=28mm(35mm換算)で漸く、その太陽周囲の環をカバー出来た位の大きさで、真っ青の空に、虹色に輝く環が太陽の周囲を綺麗な●で囲む。 
駒ヶ岳山頂付近 「赤城山」火山活動説明板 丸い山頂:駒ヶ岳(1635m) 駒ヶ岳山頂:「太陽」の環 駒ヶ岳山頂南部の展望

10時05分に山頂を離れるまで、周囲・・・「南部の山並」、「樹幹越しの大沼」、「太陽の見事な環」、山頂周辺の花:「ミネヤマザクラ」等を観察した。 ここで最初の登山者(駒ヶ岳ー>黒桧山)に会った。 約20分山頂に居て、駒ヶ岳登山口へ結構な急こう配で続く「丈夫な木製階段」を下った。 途中の落ち葉の中から可憐な「タテヤマリンドウ?」か「ハルリンドウ?」の一輪を発見した。 
駒ヶ岳山頂から見える大沼    駒ヶ岳傍の標識 山頂付近の「ミネヤマザクラ」 「タテヤマリンドウ」 最初に咲く「ムシカリ」の花

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