『秩父御岳山・猪狩山縦走』

第1編:大滝登山口〜秩父御岳山

登山年月日 平成19年3月17日 (土) 快晴
メンバー 殿川紘史・川村武史
主要ルート 【3/16】宇都宮自宅(18:00)〜(22:15)長瀞町コンビニ(車中泊)
【3/17】長瀞コンビニ(7:30)〜(8:10)三峰口駅(8:30)〜(8:45)猪狩神社(8:50)〜(9:30)道の駅「大滝温泉」(9:40)〜(9:55)普寛神社登山口(10:00)〜(11:05)トンネル/登山口(11:35)〜(11:55)秩父御岳山(12:50)〜(13:15)三峰口分岐〜(14:05)猪狩山(14:15)〜(14:45)猪狩神社(14:55)〜(15:20)道の駅「大滝温泉」(16:30)〜(17:45)大浦ダム駐車場(車中泊)
所要時間 【登山】4時間50分 <AM9:55-PM2:45>
【総合】10時間15分 <AM7:30-PM5:45>

秩父御岳山山頂の祠

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【秩父御岳山・猪狩山縦走路地図】 【同左概念図】

【秩父御岳山情報】 
秩父御岳山(ちちぶおんたけさん)は埼玉県秩父市にある標高1081mの山で、奥秩父の山域の一つ。木曽御嶽山の王滝口を開いた。普寛上人は、国道140号沿いの道の駅大滝温泉のすぐ近く、落合が生誕の地であり、登山口の近くにある普寛神社に祀られている。秩父御岳山の名前はこれに因む。登山口は、落合、秩父鉄道三峰口駅などがある。頂上には普寛神社の小さな祠がある。

【猪狩山情報】

猪狩山(いかりやま)は秩父御岳山(ちちぶみたけさん)の北東部に位置し、標高822mの山で、奥秩父の山域の一つ。 秩父御岳山と同様に、山頂に似た祠がある関係から類推すれと、普寛上人が開山したのだろうと思う。 猪狩神社は古池登山口にある。 秩父御岳山とは稜線でつながり、今回は秩父御岳山から縦走して通過した。

【縦走の背景】
奥秩父の奥に「福寿草」の大群落があるとこの周辺をくまなくトレッキングしているベテラン登山家に聞いた登山仲間から誘われて参加することにしたが、宇都宮からせっかく来るのに、「福寿草」群生地訪問だけでは勿体無い・・・と同行する予定の「川村氏」の意見に賛同して、3月16日夜、長瀞町で車中泊して、「三峰口駅」で待ち合わせして、2台の車を登山口と下山口に配置して、「秩父御岳山」ー>「猪狩山」へ縦走し、「古池:猪狩神社」へ下山した。


【普寛神社登山口周辺】   スライドショー

長瀞町内コンビニ駐車場で一晩車中泊させて貰ったお礼に、朝食の「オニギリ」と新聞を購入。 社内でコーヒーをドリップして体を温めて7時50分、ここを出発して、川村氏との待ち合わせ場所:秩父鉄道「三峰口駅」へ移動。 8時10分到着。 川村氏を待つ積もりで、車内で新聞を読む・・・・駅前集合時間:8時30分に少し前に、川村氏から携帯電話入る。

駅前に8時ジャスト到着して待機中との事で、で車外へ出て挨拶・・・・。 今日の行動予定を打ち合わせた。 
@先ず、今日の下山口「古池=猪狩神社」へ移動して、小生の車を空き地に置く A道の駅「大滝温泉」駐車場へ移動  B川村氏の車をこの駐車場へ置き、 C此処から第一目標の山「秩父御岳山」に登山ー><縦走>ー>「猪狩山」ー>古池=猪狩神社へ下山 D小生の車でこの道の駅「大滝温泉」に帰着。 E入浴後、 F明日の「奥秩父:福寿草探勝」待合せ場所の「浦山ダム」へ移動・・・・・・ 

上記打合せに従い、8時30分に「三峰口駅」を出発して、猪狩神社下の空地に「ハイエース」を駐車。 道の駅「大滝温泉」へ9時30分に帰着。 下山後はこの「湯遊館」で入浴する。 中々立派な建物が幾つもある。 
手早く支度して、9時40分に登山口:「落合」へ移動。  
秩父市周辺地図 観光概念図 道の駅:大滝温泉館 道の駅入口 普寛神社入口

国道#140号傍の登山口には赤い鳥居の「普寛神社」があった。 普寛上人が建立開祖した・・・と書いてあった。 傍の看板で「御岳山(オンダケサン)」の概要を掴む。 9時55分登山開始。 神社横から細い道に導かれて「御岳山登山道入口」の道標に導かれて直ぐに、小さい沢を渡り、登山路らしい道を辿る。 
神社の赤い鳥居 神社前の「秩父御岳山」解説掲示板 登山道案内標識

一軒の家の畑には春を語る「菜の花」と「梅の花」が在った。 「王滝沢」に沿って急な道をくねりながら登る途中に、黄色い花「???」、可憐な小さい白い花「???」を見つけて、カメラに収めようとしたが、中々ピントが合わず、時間が掛かった。 
神社付近の家の畑:「梅」「菜の花」 沢横の登山路案内標 <調査中> <調査中>

流水のない「滝:滑滝(ナメリタキ)」が在ったが、滝つぼに少量の水が在ったから、左手上部を見上げて「滝」と分かった。 岩が砕けた様な登山路の真中の石の傍に、下記の花「???」が小さい花を開花させていた。 10mm程度の花であり、注意深くピントを合わせ数枚撮影した。 川村氏もしゃがみ込んで接写した。 
親切な道標 痩せた土に生える「調査中」 接写中


【普寛トンネル〜秩父御岳山山頂】  スライドショー

ジグザグに滑り易い「杉の植林帯」を喘ぎながら登る事、約1時間の11時05分、急に幅広い未舗装の道路=車道に出た。 正面には場違いの立派なトンネルがある。 不思議に思う・・・・・如何して此処にこんな立派な道路とトンネルが必要か理解出来なかった。 「普寛トンネル」と書いた鋳物製名盤を見つけた。 登山路はトンネルの左手を上がるらしいが、立派な道路とトンネルを少し歩いて観よう・・・とトンネルをくぐった。 左手は荒川が200m程度深い谷間に流れ、国道#140号がそれに沿って走る。  木間から見える立派な施設は「道の駅:大滝温泉」らしい・・・。 
場違いに「立派過ぎるトンネル」と名盤 車道用トンネルを通過 道の駅「大滝温泉」 適当なルートなく引き返す

数百m歩いたが、期待した「御岳山」へのショートカット登山路を見出せず、トンネルまで戻り、30分の道草で、11時35分、正規のルート<左下道標>に従って登り始めた。 この先も勾配は結構きつく、ストックを使わないと中々登れない位だった。 1080mの低山であるが、中々登るには体力を使う。 車道から約20分の急坂登りで、11時55分に「秩父御岳山」に到着。 約10名前後の中高年男女の登山者達が休憩・昼食中だった。 
正規のルート標識 綺麗に手入れされた杉林 杉林所有者の注告 山頂への稜線道 「秩父御岳山」山頂祠

小さいが立派な祠の裏手から「奥秩父山塊」が展望出来た。 川村氏と山の同定中に、『シャッターを押してください!!』・・・と半ば命令調の大声が後ろから聞こえた。 振り返ると、更に執拗に催促する・・・・川村氏曰く・・・・『山の同定が終われば引き受けます・・・・少々待って下さい!!』 

中高年女性のモラルには驚いた・・・・。 我々はあんな態度は取りたくないね・・・・正に自分本位の要求だったから・・・。先方も諦めたのか? 自分達の要求が性急過ぎたと反省してか、それ以上は要求しなかった。 
両神山方面展望 360度の山々の位置 雪の「甲武師ヶ岳」 「両神山」:稜線の凹凸

山の同定・撮影に一段落してから、陽当りの良い場所をとり、昼食に掛かる。 「パン」「甘い饅頭」「みかん」「コーヒー」をゆっくり食べた。 
「赤岩岳」? 両神山 両神山連続稜線 両神山白井差峠方面 <同定??>


【秩父御岳山山頂〜三峰口分岐】  スライドショー

忙しかった登山グループが下山した後で、山頂の「祠」周辺を撮影した。 右手には登山者が時々衝く「鐘」があった。
土曜日・快晴の天気・程よいアクセス・・の山である関係で、結構、入れ替わり立ち代り数人づつの登山者が来る。 12時50分、もう一つのピーク「猪狩山(822m)」へ向かった。

「御岳山」山頂直下はキツイ岩場もある難所?で5−6名の60歳上のご婦人グループが「タツミチ」方面から登って来た。 「登り優先」を考え、彼らが難所を通過するまで待機した。 「くたばった!!」と口にするが、中々元気一杯だ。 本当に中高年女性は健脚が多い。 
「秩父御岳山」山頂の祠:如何してか石組上に鎮座 山頂祠右手の鐘 「猪狩山」への道標

「タツミチ」分岐点は「三峰口」と「猪狩山・古池」方面の分岐点表示で、我々は「猪狩山」へ縦走するから直進する。 
下の写真は「御岳山」と「御岳トンネル」及び御岳山を貫通する林道=「林道管理道:御岳山線」だそうだ。
「タツミチ」道標 「秩父御岳山」山頂と「御岳トンネル」 「両神山系」の稜線?

13時15分、急に稜線が切れて、新しい「林道」にぶち当たる・・・・「森林管理道:御岳山線」と記載されていたが、今考えても如何してこの林道管理道が必要だろうか? この自然豊富な奥秩父の霊山を切り崩し、トンエンルを掘削して高価な工事費を支払い、又、完成後は維持管理費が毎年掛かる。 「投資効果指数」は幾らだろう・・・・

こんな建設が進む所に無駄遣いがある・・・・。 この看板に書き込まれた林道の長さは少なくとも「10−20キロ」はあろう・・・・。 1キロ当たりの林道建設費は億単位だろうし、自然環境破壊コストを加味すると、トンでもない数字が出て来そうだ。 これに今後の年間維持費も・・・・・
<同定出来ず> 「森林管理道」 御岳山線 と 周辺概念図 「猪狩山・古池」方面 「森林管理道」御岳山線

「林道管理線」から先は少しずつ高度を下げながら「猪狩山」山頂へ繋がる登山道で、大部分が杉主体の人口林に沿って歩くことになる。 時折、杉の木の根が露出したり、雑木林では不思議な形に絡まった太い「蔓」があった。
歩き易い「猪狩山」への縦走ルート 杉樹林帯に沿って進む 不思議な形:蔓

『秩父御岳山・猪狩山縦走:第2編』へリンク