鳴虫山(1103m)登山
<登山口〜神ノ主山〜山頂〜独標〜含満ガ淵〜登山口>

年月日 平成16年2月8日 快晴
メンバー リーダー氏・殿川・平居・左近夫妻・大滝夫妻・山田・山口・大田:計10名
主要ルート 登山口(8:25)−>(8:35)天王山(8:40)−>(9:10)神ノ主山(9:40)−>(10:35)1058mピークー>(11:10)鳴虫山山頂(12:45)ー>(13:10)合峰ー>(13:45)独標(14:00)−>(15:05)含満ガ淵(15:25)−>(16:00)日光図書館駐車場(16:20)−>(17:20)宇都宮
所要時間 登山時間=7時間35分<AM8:25-PM4:00>  総時間=10時間50分 <AM6:40-PM7:20>  総歩数=19,800歩                

   鳴虫山山頂展望台での記念写真
  <男体山・大小真名子・女峰山・赤薙山>

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鳴虫山登山ルートマップ:登山口・山頂・独峰・含満ガ淵・駐車場
鳴虫山登山記録写真スライドショー:登山口〜山頂〜独峰〜含満ガ淵〜駐車場

【鳴虫山概要】
日光市街地の南に位置し、日光駅から直接に取り付き、頂上を回遊して市街地に下山出来るので、都心からの日帰り登山も可能である。 残雪の日光連山を目前に眺め、アカヤシオが咲き乱れる4月下旬から5月上旬が最高である。 標高は1104mで山頂からの展望は左から「男体山」「大真名子」「小真名子」「帝釈山」「女峰山」「赤薙山」が正面に見える。 頂上から少し南に行けば「鶏鳴山」が楯のように見え、禅頂行者道散策で訪れた「薬師岳」「夕日岳」「地蔵岳」の展望もできるとガイドブック(栃木の山120)にある。

『栃木の山々:273』『地図にない山』の著者がリーダーを勤める「同好会」の山行が日光市内の「鳴虫山(1104m)」に計画があることを知らされ、合流をお願いして参加することになった。 冬季の登山は事情が判らぬと危険だから、殆ど単独では登山していなかった。 高度も1100m余で、日光市内の位置だから、雪の量も想像がついた。 寒さ対策を十分にして参加。午前6時40分、宇都宮の自宅を出発して、8時集合だという「日光市図書館駐車場」に向かった。 道路の雪も皆無で、7時20分に到着してそこで「オニギリ+コーヒー」の朝食をして、同好会のメンバーの到着を待った。 8時に全員集合して自己紹介後の8時25分出発。 朝の気温は低いが風が無ければ寒さは感じにくい。 上にフリースを着て寒さの応じて着脱する装備にした。 手袋2枚+ストック2本を持参。 頂上で「ゼンザイパーテー」をするとのことで、メンバーが分担して「材料=餅・小豆・砂糖・タクアン等」「大鍋」「バーナー」「水」等を担いだ。 

歩き始める前は寒さを感じたが、直ぐ暖まり、「天王山」に祭られた祠までの10分間の登りで十分に温まり、上のフリースを脱いだ。 此処からは日光市街が見下ろせ、左手には「日光連山」がクッキリと見え、山頂からの展望の素晴らしさを約束してくれる天候だった。 皆一枚脱いで本格的な登り道に入った。 人口の杉林の中をゆっくり前進。 雪は少なく登山路の小石が隠れる程度だった。 約30分登ると「神ノ主山:812m」に到着。 休憩を入れながら、念のために「アイゼン装着」のアドバイスがリーダー氏から出て、数名を除いて皆装着した。 30分間休憩・軽食?して出発。 此処からが急坂となる。 稜線を直線的に登るので急な勾配だ。 左手は人工の杉林、右手は自然の落葉雑木林と対照的。 

登山口から10分の天王山の祠と日光連山の展望 神ノ主山での休憩 急坂開始

少しずつ雪は増えるが、当初の予想よりも少ない。 左右の林間には登山路よりも多い雪に木からもれた陽光が輝く。 1mにも満たない「ヤマツツジ」の新芽が少し膨らんでいた。 逆光線で見ると派手に見えた(写真下中央)。 10時30分頃、1053mピークを通過。 徐々に木越に右手に日光連山が見え隠れする。 11時10分に「」鳴虫山山頂」到着。 数人のハイカーが昼食中だった。 

左の人工杉林と右手のミズナラ等の雑木林内の雪面とヤマツツジ 平坦な山頂と木越しの日光連山の展望

北方面だけが見える立派な展望デッキがあり、木の間から「男体山」に連なる山々がクッキリと見えた。 近いことと天気がよく空気が澄んでいるために非常に明瞭に見える。 左から「男体山」「大真名子山」「小真名子山」少し置いて「帝釈山」「女峰山」それに「赤薙山」が連なっている。 17−35mm広角レンズで全部カバー出来ずに「斜め撮り」で如何にか全部が入る。 それを山毎にクローズアツプして撮影。 何度写しても足りない・惜しいような眺めにウットリ・・・。  山田さんから全員に「バレンタインデー」のチョコレートが配布された??? 手作りの「カキモチ煎餅」も・・・。

全体展望写真 男体山・大真名子・小真名子・女峰山等 名主:男体山   帝釈・女峰・赤薙の塊

「ゼンザイパーティ」の材料・機材を下ろして、平居・山田・左近・大滝さん女性は展望を楽しむ間もなく「ゼンザイ」を作り始めた。 こんな山頂でのゼンザイなど勿論初めて。 おつまみのタクアン(大根)・芋茎の佃煮・山芋のピクルス等の珍味を摘みながら、ゼンザイの完成を待つ。 餅を直接ゼンザイ鍋に入れず、熱湯で別の鍋で柔らかくして、ゼンザイ鍋に入れるキメの細かい芸当も披露している。 「サァー出来タヨー」の声に皆集合して鍋から出来たてを頂く。 好物のゼンザイも久し振り・・・。 大きい御餅が入っているが、空腹と美味さで直ぐ一杯目を平らげる。 遠慮しながら2杯目のお代わり・・・。 とうとう3杯も平らげてしまう。 勿論昼食は省略!! 食べて暫くして満腹感以上?感じた。 食べすぎ!!

男体山の南斜面 大真名子・小真名子 ゼンザイパーティーの準備風景・ワイン組みも・・・

落ちつたら全員ので「記念写真」でせめてもの貢献を・・・と申し出る。 皆が背景に選択するのは同じ日光連山だ。 展望デッキの周辺は新雪のようなきめ細かい雪に木々の陰が落ちてその陰影が美しい。 全員・個人と入れ替わり立ち代りで10枚を超える。 その中の無難な写真を此処に披露します。 年を忘れて皆童心になっている!!。 単独行の多い私にとって、10名での登山は初めての経験。 大勢はリーダーは大変だろうが、その楽しさは単独行とは又違う。

ゼンザイで満腹後の記念撮影 山頂正面・男体山目掛けて下山    山頂周辺の雪面と木陰

ゼンザイを作りすぎて、後から登山してきた中年氏に平居さんが「大どんぶり1杯」を進呈した。 その中年紳士?は信じられないとの様子で受け取り、疲労と冷えた体をゼンザイで暖めた。 此方も鍋の整理が出来て双方好都合だった。 景色に別れはしたくないが、1時間30分余も「食べて騒いだ様子」を写真に収め下山の号令!! 帰途は北西の稜線沿いに「合峰:松立山(1084m)」・「独標(925m)」を経由して「」含満ガ淵」を経由して駐車場までの周回コースを辿る。直ぐ、急降下のルートに足が緊張する。 落葉したミズナラ中心の木漏れ陽が雪面を照らしその反射で目が痛い。

    全員揃っての記念写真     男体山の前で意気揚々 アップダウンの繰り返しの下山路

振り返れば、1103mの鳴虫山頂が正三角形に木越しに見える。 ルートの両側には「ミヤコザサ」が雪の間から葉を出して、雪面に陰を落としとても綺麗だ。 その笹の緩いルートを少し登って「合峰(1084m)」に到着。 生理休養=急用を申し出たメンバーはルートを外れた・・・。 13時45分に「独標(925m)」到着。 この標識のベンチで全員休憩。 

振り返れば鳴虫山 雪面のミヤコザサ 急な雪面の下り 独標地点での休憩 日光連山と市街地

14時に出発。 今日最大の急勾配の道を下り前方に日光連山」「日光市街」が角度を下げて一望出来る杉の人工林に切れ間に出た。 暫し眺めを堪能して三々五々に下り始めた。 少し念を入れた撮影をするとグループとの間隔が開いて視界から消えてしまう。 林道終点手前でリーダーのアドバイスでアイゼンを外した。 暫く歩いて「日光宇都宮道路のガード」手前で休憩かと思ったら「猿軍団」を眺めていたんだという。 少し遅れて歩行したので、猿は撮影出来なかった。 その猿軍団が山から市街方面まで進出して住民はその被害者だとのニュースが多い。 偶に来る観光客の心無い「給餌」が問題を大きくしているとか・・・。 ガード下は雪が凍結してすべり易かった。 「お化け地蔵」が右手に並ぶ「含満ガ淵」を川に沿って通過。 40数体の石像だが、数える度に「その数」が変わるので「」お化け地蔵」の名前になったと・・・掲示板に記されていた。 頭身大の苔のついた石像群に時の流れを感じる。

この景色も絶品    40数体頭身大の石像群「お化け地蔵」とその謂れ      日光市街関連地図

立派な駐車場のトイレで生理休養。 周辺の石をベンチにして休憩を兼ねる。 結局20分も休んで、最後の市街地歩行に移る。 西参道に出て、何時修復工事が終わるのか判らない覆いされた「神橋」の側を抜けて駐車場まで市街地歩きだ。 誰も一番嫌なルートなので、裏道に入る。 少し右折が早すぎて、住宅の小道を縫うように歩き大きい天理教の「境内」横に出た。 その近くの民家の側に「しだれ桜」の巨木発見。 その時は4月中旬に鑑賞に来たいと思った。 16時丁度に図書館駐車場に帰着。 お世話になった皆さんに挨拶して16時20分に自宅に向かう。 皆さんは千葉市、埼玉県本庄方面、近い人で、栃木市と残る自宅への道は長い。 何時また山行への参加を期待して分かれた。  総歩行数=19800歩。