那須岳・朝日岳雪上登山@
    第1編:登山口〜峰の茶屋跡周辺

年月日 平成16年4月6日 快晴
メンバー 殿川 紘史 <単独行>
主要ルート 宇都宮自宅(5:25)−>(7:00)那須岳登山口(7:35)−>(8:25)峰の茶屋跡(8:40)−>(9:20)茶臼岳山頂(10:5)−>(10:45)峰の茶屋跡避難小屋(10:55)−>(11:35)朝日肩(11:50)ー>(12:00)朝日岳山頂(12:55)−>(13:30)峰の茶屋跡避難小屋(13:35)−>(14:00)登山口(14:20)−>(16:30)宇都宮自宅
撮影場所 登山口〜峰の茶屋跡避難小屋
所要時間 登山:6時間25分 <AM7:35-PM2:00> 全体:11時間5分

     峰の茶屋跡〜茶臼岳山頂へのルート
写真上でクリックすれば拡大出来ます
 那須連山登山ルート地図   茶臼岳噴気孔位置図 

【那須岳(茶臼岳)・朝日岳】   
総称:那須連峰は主峰の「茶臼岳(1915m)」「朝日岳(1896m)」「三本槍岳(1917m)」「南月山(1776m)」「黒尾谷岳(1589m)」の五岳とも言われる。 平成15年秋の紅葉狩り登山と同じ「茶臼岳」「朝日岳」へ那須では早春の4月6日に残雪豊富な那須岳を目指した。  今日のルートは「登山指導センター登山口」ー>「峰の茶屋跡避難小屋」−>「茶臼岳山頂」−>「峰の茶屋跡避難小屋」ー>「朝日の肩」−>「朝日岳山頂」−>「朝日の肩」−>「峰の茶屋跡避難小屋」ー>「登山指導センター登山口」駐車場のルートとする。 第一目的:写真撮影 第二:登山の関係と多い残雪を考慮して「茶臼岳」ー>「牛ヶ首分岐」ー>「牛ヶ首」ー>「峰の茶屋跡避難小屋」の迂回ルートは割愛した。

普段の前日出発・車中泊・登山のパターンでなく、珍しく早朝5時前に起床。 5時半前に自宅を車でロープウエー駅の少し上部にある登山口を目指した。 1時間半で登山口到着。 快晴の7時半過ぎから防寒対策の装備を十分保持して出発。 駐車場までは完全除雪されていたが、登山口の第一歩から「アイゼン」装着の登山となる。 入口でも50cm程度の雪が在る。 処々の雪は最近の暖かい天候で軟らかくなり、ヒザまで踏みぬくこともシバシバの歩行となる。 快晴で雪面の反射がきつく、濃い目のサングラス無ではとても歩けない。 10分も登ると「朝日岳南東斜面」がバッチリ視界に入る。 

スライドショー:<#1> <#2>
入口の鳥居の高さから1m以上の残雪だろう。 最近の高温で日中は表面が溶け、夜間に再び凍結の繰り返しでまだ表面が凍結状態の所が多い。 朝日岳の急斜面は岩がむき出し、谷間が真白に光る。
樹林帯を抜けると雪面は綺麗に風紋を残す所があり、軟らかそうな雪質の名残が在る。 登山ルートは見えず一面の雪原を何処でも歩ける。 成るべく足跡の無い綺麗な所を歩く。
峰の茶屋が見え始めた所からは登山ルートの雪が消えて寝駆るんだ小道で歩き難い。 前後左右の雪面を探しアングルを決めて手当たり次第シャッターを押しながら前進。 今日の体調は良さそうだ。 峰の茶屋跡避難小屋と朝日岳の間に聳える「剣が峰」の南斜面の雪を中心にしたアングルが多くなる。
左手を見上げると「茶臼岳」の荒々しい溶岩ドームが迫り、その北斜面の雪は綺麗に風紋が残る純白をなす。 8時半前に避難小屋に到着。 途中無風と思ったが、避難小屋まで来ると結構風があり、寒く感じウインドヤッケを着けた。
避難小屋周辺から見る景色は到底下界では想像出来ない一面の白銀の世界に近い。 360度の展望は言語には言い表せない美しさだ。 4月だと言うのに雪は多い。 風の通り道としいて有名な避難小屋付近には極端に少ないが小屋の中は何処からか吹き込んだ雪で一杯となり、扉の開閉が不可能。 已む無く風を避ける物陰で小休止。 

避難小屋の北側から「流石山方面」「三斗小屋温泉方面への下りルート」「茶臼岳山頂」「背丈の低い雪面の草」「無間地獄の噴煙」「朝日岳の粗ら悪しい岩」「登山口方面」と360度の展望
紅葉の絨毯だった「姥が平」や其の背後は塩原方面の山並み、その右手に「隠居倉」の盛り上がる頂、背後の一期は雪が多い山並みは「流石山・大倉山・・」「朝日岳〜熊見曾根の稜線の雪」・「熊見曽根〜隠居倉への稜線」・・
真北に位置する眼前の「隠居倉〜熊見曽根の稜線」と其の背後の「流石山・大倉山・・・の真っ白の山並み」が最も目立ち、其の背後には遠くの峰峯は磐梯山・吾妻山、あるいは飯豊連峰だろうか??
左手にはこれから登る「茶臼岳」「無間地獄の煙」「牛ヶ首〜三斗小屋温泉への稜線」「塩原方面の山並み」ー>また流石山ー>隠居倉へと180度の展望となる
足元の風紋が残る雪面を朝の斜光線で見ると数センチの凹凸に陰影が出来て実に綺麗だ。 融解し始めた雪面には黒色・赤色の丸い石が碁石の様に見える。 その背後は那須連峰の代表格「丸い茶臼岳山頂」と三角形に尖った「朝日岳」が在る。
8時40分過ぎから眼前の主峰:茶臼岳を目指し歩き始めた。 秋の登山時と違い、殆どの凹凸部は綺麗に雪で埋められ何処でも気持ちよく歩けるのが残雪期登山のメリットだろう。 踏み跡もあるが何処でも歩けるので頂上方向が目標だ。

『第2編:峰の茶屋避難小屋周辺〜茶臼岳山頂』へリンク