那須岳・朝日岳雪上登山D
  第5編:朝日岳〜峰の茶屋避難小屋〜登山口

年月日 平成16年4月6日 快晴
メンバー 殿川 紘史 <単独行>
主要ルート 宇都宮自宅(5:25)−>(7:00)那須岳登山口(7:35)−>(8:25)峰の茶屋跡(8:40)−>(9:20)茶臼岳山頂(10:5)−>(10:45)峰の茶屋跡避難小屋(10:55)−>(11:35)朝日肩(11:50)ー>(12:00)朝日岳山頂(12:55)−>(13:30)峰の茶屋跡避難小屋(13:35)−>(14:00)登山口(14:20)−>(16:30)宇都宮自宅
撮影場所 朝日岳山頂〜朝日の肩〜峰の茶屋〜登山口
所要時間 登山:6時間25分 <AM7:35-PM2:00> 全体:11時間5分

     剣が峰トラバース面と朝日岳の岩場
     <峰の茶屋跡避難小屋付近からの展望>
写真の上でクリックすれば拡大出来ます
 那須連山登山ルートマップ    茶臼岳噴気孔位置図 

朝日岳山頂で約55分間も休憩・写真撮影して1時直前に下山開始。 天候も午前中の快晴から少し雲が北方から湧き上がり霞が掛かる様な雰囲気が出始めた。 最後の登山者と自認して朝日の肩に向かう。 その間も風景に名残惜しく幾度となく同じ風景を同じアングルで撮影していた様だ。 上から見ると剣が峰の険しい岩嶺が良く判る。 峰の茶屋跡避難小屋方面から見える「朝日岳」の南斜面は「偽穂高岳」と言われる位、岩場が険しい。   

スライドショー: 第5編<#1> <#2>
隠居倉頂き 剣が峰最高部岩頭 熊見曽根〜隠居倉への稜線と背後の「大峠山・流石山・大倉山」稜線
険しい剣が峰の岩場と東斜面の雪渓上部 茶臼岳山頂を望む 剣が峰と東斜面雪渓 茶臼岳山頂部拡大
茶臼岳山頂部の鋭利な岩場 三本槍岳から伸びる「中の大倉尾根」〜遠方に「中の大倉山」が見える
朝日岳山頂直下部の北急斜面に残る雪は人を近づけぬ所故に純白そのもの 稜線北斜面

12時55分に朝日岳山頂を出発する直前まで「360度の山頂の展望」を楽しみ・撮影した。 幾つも同じ様な写真が在る。 朝日岳から北に伸びる「熊見曽根」〜「三本槍岳」〜綺麗な三角錐形の「旭岳」、又北東部の「中の大倉尾根」が伸びて「中の大倉山」までの緩やかな稜線はこの朝日岳の南斜面や剣が峰の急峻な岩嶺とは正反対の形だ。 「清水平」は熊見曽根の稜線に隠れて見えない。 最も綺麗で雄大な姿は北正面の「大峠山〜流石山〜大倉山〜三倉山〜唐沢山」に連なる高く長い稜線だ。 一度は夏季に一度は積雪期に通過通過して「下郷町」に下って見たい。 登山地図によれば、三本槍岳の北から下った「鞍部:大峠〜大峠山〜流石山」の稜線は、那須連峰第一のお花畑が広がると記されている。

山頂から見下ろす鬼面山への稜線の北斜面:綺麗な雪面!! 朝日岳山頂直下の急斜面の雪
朝日岳直下部と駐車場方面 朝日の肩・隠居倉・流石山方面の雄大な展望 三本槍岳から連なる「中の大倉尾根」と浸食が進む朝日岳北斜面の谷

「朝日の肩」からの展望を後一度記憶して剣が峰の北を巻く下山ルートに取り付く時に「若いカップル」が軽装で登山してきた。 丁度午後1時だが、今日の暖かい天気に誘われる様に朝日岳まで足を伸ばした様に伺える。 帰途で剣が峰の雪渓で事故が無い事を祈る。 

中の大倉尾根 隠居倉と流石山群 朝日の肩から北に伸びる熊見曽根と無名峰 朝日の肩の純白の雪
剣が峰〜茶臼岳〜牛ヶ首稜線〜黒鹿岳(塩原の山)まで重なる様に展望出来る朝日の肩 朝日の肩から朝日岳

下る道は雪と凍結したルートも緩んで融雪水が処々に流れる為に却って足元が悪い。 最深の注意を払いながら剣が峰を右、次に左に巻く鎖場を通過。 安全の為に「アイゼン」を付けてトラバースする雪渓は今日の快晴で午前と違い緩んで却って崩れやすく、ステップを切っても足元が決まり難い。 誰一人いないルートを上下しながらゆっくり渡り、アイゼンを外す。ぬかるみ始めた峰の茶屋跡避難小屋への平坦地に出た。 午前中は適度に硬く歩き易かった。 午後1時35分に避難小屋到着。 先行した「老夫婦」が休憩中だった。 一言挨拶して先に下山路を目指した。 流石に誰も登山する人とは出会わない。 下山ルートの雪は予想外に一日で溶けるようだ。 日陰はコチコチ、日当りではベタベタの状態で水が勢い良く流れる場所もある。 避難小屋から25分で2時丁度に登山口に到着した。 

「偽穂高岳」の異名を持つ朝日岳南斜面の展望:急峻な岩場と奇岩が連続する。 剣が峰東斜面の雪渓のトラバースポイントを振返る。 「朝日岳」からの南東の稜線に在る「鬼面山」が見える<右上写真>
峰の茶屋直前の雪渓 「峰の茶屋跡〜登山口」の間から見上げる「剣が峰の雪溪」と「朝日岳」

登山口には遊びに来たと思われる家族・子供達が駐車場に張り出した雪の上で「そり遊び」等で賑やかだった。 2時20分に自宅へ向けて出発。 平日の為に道路は空いて2時間余で宇都宮自宅到着。 程よい足への疲労感が在る。 
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