井富屋連峰縦走(栃木の山120)
<中篠井・榛名山・男山・本山・飯盛山・高館山・黒戸山・(兜山)>

登山年月日 平成16年2月10日  快晴
登山メンバー 殿川紘史・福川正勝
主要ルート 宇都宮自宅(9:15)−>(9:25)中徳次郎登山口ー>(9:40)中篠井登山口(9:50)−>(10:40)榛名山(10:45)−>(10:55)男山(11:05)−>(11:20)本山(12:40)−>(13:25)飯盛山(13:40)−>(14:20)高館山(14:30)−>(14:50)黒戸山(14:55)ー><兜山>ー>(15:50)中徳次郎登山口(15:55)−>(16:00)中篠井登山口(16:05)ー>(16:20)宇都宮自宅
所要時間 登山=6時間 <AM9:50-PM3:50>  総時間=7時間5分 <AM9:15-PM4:20>  総歩数=21,000歩

   本山山頂:日光連山を背景
(篠井富屋連峰随一の展望の本山)
写真の上でクリックすれば拡大出来ます
篠井連峰〜富屋連峰縦走ルートマップ
スライドショー:篠井富屋連峰縦走(榛名山・男山・本山・飯盛山・高館山・黒戸山・兜山)

篠井連峰・富屋連峰概要
「栃木の山120」にリストアップされている山々で、宇都宮市最北部に位置し、高さ500mの山々が連なる「篠井連峰」
(榛名山・男山・本山・飯盛山)と「富屋連峰」(高館山・黒戸山・兜山)は、手軽に1日で縦走出来、日光、塩原、那須、遠くは南会津の山々までの行展望が得られる。 特に「篠井連峰」は変化に富み、500mの低山ではあるが、アップダウンがあり、本山からの展望は秀逸である。 

登山口は「中篠井」、下山口は「中徳次郎」のために、2台の車で、下山口に近い「国道:#293号」に面するのスペース駐車して、登山口の「中篠井」に向かった。 宇都宮子供の森公園駐車場に駐車して、そこから杉林に通じる林道への細い道を辿る。 間もなく林道が終わり、標識に従い杉林や雑木林の山道を歩くと稜線に出る。 其処を右折して稜線を進むと、登山口から50分で「榛名山(524m)」の山頂に着く。 西北西方面に「日光連山」が見え、反対方向には宇都宮市内の田園風景が眼下に見える。 快晴にも恵まれて、5つの日光連山がはっきりと見えた。

中篠井登山口  榛名山山頂の展望:日光連山(男体山・大真名子・子真名子・女峰山・赤薙山) 田園風景

榛名山山頂に5分いて直ぐに元の稜線に戻り、分岐を更に進むと、岩が多い「男山(527m)」山頂に到着。 榛名山から、10分の稜線で繋がっている。 男山からは「高原山」に代表される塩原の山々が見える。 この男山から稜線を東に進むと、15分で「本山(562m)」到着する。 11時20分。 先行していた二人のご婦人が弁当を食べていた。 この近く居住して、この篠井連峰には、週に2回平均訪れるのだと話してくれた。 この「本山」の展望の素晴らしさに驚いた。 足尾連山から日光連山、その東の「高原山」の間に連なる「田代山・帝釈山・荒海山」等の同定では、地理にも詳しい二人に今までの間違えていた山の位置を修正してもらった。 感心させられたのは「詳しい地図帳」をザックに入れていて、それを示しながら、方向と位置・高さから納得の行く説明だった。  

男山の眺望 本山尾展望:「榛名山・男山」(左)と「羽黒山」(右)  日光連山  高原山・那須連峰

今回、「帝釈山(2060m)」「田代山(1971m)」「荒海山(1581m)」の位置関係を修正してもらった。 

 庚申山・皇海山 日光連山(左)   高原山(右) 帝釈山・田代山・荒海山 高原山(鶏頂山・釈迦ガ岳)

確かに「帝釈山」「田代山」「荒海山」等は山頂部が少し見える程度だが、正確に確認出来たことは有難かった。 我々は「篠井連峰」の次に「富屋連峰」に縦走すると話したら、そのコースの概要と展望などの情報を話してくれた。 食事は「飯盛山」でしようとの考えを話すと、景色などからこの「本山」で済ませた方が良いとのアドバイスを残して、下山して行った。

帝釈山・田代山・荒海山  日光連山  奥白根山・男体山   大真名子・小真名子      羽黒山

 写真撮影・情報交換後に食事を済ませた。 その頃、若い男性が写真撮影機材を抱えて頂上に来た。 1時前に比べて、霞が懸かり始め、視界は少し低下していた。 天気の良い夕方にこの「本山」山頂にテント持参で登山して、翌日の早朝に写真撮影したら・・との思いが強く働いた。 朝日に照らされる「日光連山」「高原山」等を思うと一度試したいと思う。 この頂上の展望は「270度」と広く、目を少し下げて、周囲を見れば、雑木林の中に整然と並んだ「杉林」が見え、その樹形と花の蕾の彩が美しい。 

眼下の田園風景     雑木林野中で整然とした杉の植林 高原山望遠 記念写真

日光連山を背景に「二人で記念写真」を写して貰い、交互にまた撮影しいた。 今年3回登山した南西部の「古賀志山」のギザギザの山頂部が特徴的だ。 1時間20分も「本山」山頂で過ごした12時40分に次の目的地「高館山」に向かった。 下りの急坂は結構きつく、ルートの木々やロープを支えにしないと不安定な程だった。 送電用鉄塔まで急降下して直ぐに、飯盛山(501m)への約100mの急登にさしかかる。 本山から45分の「急降下+急登版」で飯盛山に到着。山頂の展望は、宇都宮市内方面が見える程度だった。 此処までが「篠井連峰」である。 15分程度休憩して「富屋連峰」に当る稜線伝いのルートで次の「高館山」に向かう。 「大畑林道」を横切って、標識の「大畑林道登山口〜青嵐峠ー>高館山」に従い杉林に入る。 緩やかな道を辿って「高館山(477m)」の山頂に到着。 「篠井連峰」が一望出来た。

念写真 古賀志山方面 「本山山頂」ー>「飯森山」への急坂の降下

「黒戸山方面」の標識に沿って、緩やかな下り辿り、少し登ってピークがはっきりしない杉林の頂上部に「黒戸山(412m)」の標識と祠らしきものが在った。 高館山より20分の距離・ 此処からの展望の特徴は午前中に辿った「篠井連峰」の全部が何も遮られること無く一望できたことだ。 「榛名山・男山・本山」の背後には雲に山頂が隠れた「日光連山」があり、 右手前には「飯盛山と高館山」が前者3山と少し離れて位置している。 

「榛名山・男山・本山」の望遠     前者3山に続く「飯盛山」が重なって見える  杉の植林だけが濃い褐色

黒戸山山頂を通過して杉林を下ると「林道」と交差。 目的の「兜山(372m)」への登山口が如何しても見つからず、20分をロスして、登山を諦めて、舗装した林道を歩いて、下山口の「中徳次郎」に向かう。 国道:#293号沿いに駐車した所が見えた付近から後ろを振り返ると「兜」の形をした山が見えた。 あれが「兜山」だろうと・・。 午前中に残した1台面の車に戻り、またその車で「篠井連峰」登山口の子供に森公園駐車場で2台目の車を回収して自宅にPM4:20に帰着。 自宅から20分のアクセス範囲に「こんな面白いコース」を発見した一日だった。