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谷川岳登山ルートマップ |
スライドショー:【第1編:@登山口〜谷川岳】 【第1編:A谷川岳の展望<トマの耳><トキの耳> 【第2編:@谷川岳〜一ノ倉岳・展望】 【第2編:A一ノ倉岳〜<天神尾根>〜天神平〜土合口】 |
【谷川岳概要】 JR上越線:土合駅から近く、直接歩いて登山口まで行ける至便の日本百名山である。 東京からも近く2000m近い高度がありしかも標高の割に岩根こごしい高山的風貌そなえているからであろうがやはり人気の大きな理由は「谷川岳」と言う評判に在るのだろう。 日本でも最も登山者の遭難死亡の多いことでも有名である。 谷川岳の東岸壁には「マチガ沢」「一ノ倉沢」の垂直に近い大岸壁があり、その岸壁を登る様を簡単に見学出来る。 登山コースは略東西南北からのルートが在るが、JR土合駅から便利な「3本のルート」が一般的である。 @ 土合口〜ロープウエイ天神平駅〜熊穴沢ノ頭〜肩の広場〜山頂(トマの耳):2時間35分 A 土合口〜<田尾尾根>〜天神平〜熊穴沢ノ頭〜肩の広場〜山頂(トマの耳):4時間29分 B 土合口〜<西黒尾根>〜ラクダのコル〜肩の広場〜山頂(トマの耳):4時間 C マチガ沢登山口〜<厳剛新道>〜ラクダのコル〜肩の広場〜山頂(トマの耳):3時間40分 |
10月10日の午後12時20分に宇都宮の自宅をキャンピングカーで出発。 奥日光・沼田を経由して土合口の登山者指導センター横を通過して17時30分、「マチガ沢」の駐車ペースに駐車して前泊。 当初の予定登山日は11日:魚沼駒ヶ岳、12日:巻機山、13日:谷川岳だったが、休日の混雑を予想して、急遽、その逆コースで登山することに変更した。 |
登山者の事故の危険が多いことで知られている「谷川岳」の単独登山に緊張して、睡眠は浅かったように感じて、朝5時30分起床。 窓を開けると素晴らしい天気で、マチガ沢の岸壁に朝日が当り、赤く輝いていた。 カメラを取り出し、急いで撮影。 5分も経過するとその色は薄くなった。 大変幸運な時間だった。 朝食は「釜飯+味噌汁+コーヒー」の定番にした。 6時05分、駐車場左の「マチガ沢」標識の近くの小さいケルンの地点が登り口で、石ころの多い林の中緩い坂道を登ると小さい沢を幾つか横切り登るにつれて、樹林帯の密度が下がり、樹高も低くなる。 右正面には「マチガ沢」の大岩壁が迫り、後ろを振り向くと湯桧曾川の左岸にある「白毛門(1720m)」「笠ヶ岳(1852m)」「朝日岳(1945m)」が眼前に迫る様に見える。 岩が徐々に現れ、ダケカンバの木が増えてきた。 ジグザグの岩場のルートにはクサリや梯子が付けられ、危険箇所はない。 1時間登坂した見晴らしの良いポイント(高度:約1050m)で休憩。 |
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朝日に光る白毛門 | オオツリバナの実 | シロモジの実 | 谷川岳東壁 白毛門・笠ヶ岳・朝日岳 |
紅葉シーズンだが、1−2週間早すぎたのかも知れない。 大岩壁の諸所に小さい木が生えて色付き始めている。 岩と紅葉の組み合わせが素晴らしい光景を生む。 超広角レンズを立て位置にしてヤット「山頂稜線〜マチガ沢」の範囲がカバー可能にる。 ジグザグの岩登りで「西黒尾根」との合流点「ラクダのコル」(西黒尾根ゲレ沢ノ頭)に到着。 登山開始から1時間45分の7時50分。 中年夫婦がその標識を隠すように座って食事中だった。 西黒尾根から登山しているらしい。 此処からの展望は「厳剛新道」が岩と樹林帯を通過した視界に比べて雲泥の差だ。 北側正面は「谷川岳」への岩登りルートが直立するように迫り、東は「白毛門・笠ヶ岳・朝日岳」が重なるように見える。 西黒尾根が東に伸びて下る。 西はマチガ沢の岩が衝立のように直立している。 |
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厳剛新道から見るマチガ沢の岩壁 | ラクダのコル:山頂方面・マチガ沢岩壁・西黒尾根ルート方面 |
南に目を移せば「天神平」の奥には「武尊山・赤城山・榛名山・妙義山」らしき山々が見え青い空の白い模様が刷毛で梳いたようだ。 山頂部まで見える谷川岳へは稜線伝いにまだ2時間くらいはかかるのだろうか? スナックと水を補給して5分間の小休止しながらこんな展望を楽しんだ。 |
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天神平・赤城山方面 | 白毛門他 武尊山・奥白根山・赤城山 マチガ沢岩壁 | 谷川岳山頂方面 |
ルートの右手(東北部)は「白毛門・笠ヶ岳・朝日岳」の背後には沢山の山々が重なって見える。 明日の登山予定の「巻機山:1967m」と「割引岳:1931m」、その後は明後日登山予定の「越後三山:越後駒ヶ岳(2003m)」や「中ノ岳:2085m」の美しい山容が見える。 高度を上げるにつれて、谷川岳が正面にそそり立ち、稜線を歩く登山者や頂上(トマの耳)で写真撮影する姿も見える(下の写真右2枚)。 谷川岳の双耳峰<トマの耳(左)><トキの耳(右)>がハッきりと判る。 その東側は「一ノ倉沢」へ衝立のような岩場だ。 |
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越後三山・白毛門 万太郎山・仙ノ倉山方面 天神平・高倉山 谷川岳:トマ・トキの耳 | 山頂:尾根筋ルート |
先行する若者の後を追って、「ザンゲ岩」の左をジグザグに登りきると稜線に出た。 緩い坂道となり呼吸も楽になった。「肩の広場」に建つ「標識塔」が見え間もなく「肩ノ小屋」が迫った。 今まで谷川岳に遮られて見えなかった西側の山並みは明瞭な稜線を模りある間隔を置いて「ピーク」が幾つも繋がっている。 谷川岳の東岩壁の荒々しさとは正反対の優しい美しい姿だ。 登山者は予想外に少ない。 9時20分に双耳峰の谷川岳(トマの耳:1963m)に到着。 数人が景色を楽しんでいる。 |
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方向表示塔 | 肩の小屋と背景:(近景:万太郎山・仙ノ倉山)・(遠景:富士山・浅間山・四阿山・白根山等) |
登山者に記念写真を頼んだ。 谷川岳に稜線を繋いでいる山々の姿がとても綺麗だ。朝早く太陽の陽を受ける面は輝きその裏は真っ黒に写る。 その陰影が山の美しさを引き立たせる。 写真撮影し易い状況だ。 |
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万太郎山と肩の小屋 | 谷川岳:トマの耳 | 鋭利な稜線 越後三山方面の望遠 | トキの耳方面 |
肩の小屋の背後には数え切れない山々が左右に広がる。 山名の同定は簡単ではなさそうだ。谷川岳に続く近景の「万太郎山・仙ノ倉山・・・・」、その遠くの後は「富士山:3776m」が一段と高い位置に見え、煙を靡かせるのは「浅間山:2568m」、頂上部の乳首は「四阿山(アズマヤサン):2354m」更に右には「草津白根山:2171m」「苗場山:2145m」等など数え切れない。 |
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赤城山・榛名山 妙義山・富士山望遠 浅間山方面望遠 万太郎山・仙ノ倉山 茂倉岳・一ノ倉岳 |
約20分間、双耳峰:谷川岳の一つの山頂<トマの耳:1963mで展望を堪能して、もう一つの山頂<トキの耳:1977m>に移動開始した。 <トマの耳>から真北に数百メートル離れて聳える<トキの耳:1977m>の方が高い。 双耳峰の間は大きくくぼみ一旦岩場の急坂を下り、又登り返す。 |
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トキの耳のルート 白毛門・笠ヶ岳・朝日岳 トキの耳頂上部 万太郎・仙ノ倉・大源太山 マチガ沢・天神平 |
この頂上が谷川岳の主峰<トキの耳:1977m>である。同様に登山者に記念写真をお願いした。 頂上の東は急速に「一ノ倉沢」に落ち込み、下を覗くと怖い。 東正面の主峰の「白毛門・笠ヶ岳・朝日岳」と谷川岳の間は1000m上の谷を形成し「湯桧曾川」の流れと河原」が白く光って見える。 |
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谷川岳山頂(トキの耳):一ノ倉沢岸壁・湯桧曾川(白い筋) シンセン岩峰 一ノ倉沢駐車場 西方稜線 |
目を北に向けると「一ノ倉岳:1974m」「茂藻岳:1978m」が稜線を連ね「藻茂新道」を経由してJR土樽に下るルートになっている。 時間的にもユトリがあるので、10分間の休憩・展望の後に「一ノ倉岳」まで足を伸ばすことに決めた。 谷川岳の主峰で高度も10m余高いが、登山者は<トマの耳>に比べると少ないのは、天神平の反対方向で距離があり、また展望も殆ど同じからだろうか???。 一ノ倉岳の途中に「神社の鳥居」をくぐって鞍部に下る。 |
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茂倉岳・一ノ倉岳・神社鳥居 | 谷川岳:トキの耳 | 浅間山と噴煙 | 四阿山の望遠 |
谷川岳の主峰<トキの耳>の展望でも「浅間山の噴煙」と「四阿山(アズマヤサン)の頂上の形状」は特徴がある。 鞍部からの登りは急でなく、東側(右手)の「一ノ倉沢」の切り立った1000m近い絶壁は見事である。 谷川岳登山記録は【第2編:一ノ倉岳〜谷川岳〜<天神尾根>〜天神平〜土合口〜マチガ沢駐車場】に続く。 |
谷川岳登山:第2編<一ノ倉岳〜谷川岳〜天神平〜土合口>に続く |