谷川岳(トマノ耳)雪上登山B 第3部:穴熊沢ノ頭〜天神尾根C
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俎グラ(マナイタグラ)と万太郎山 <天神尾根:ポイントC付近> |
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谷川岳登山ルート図 |
【谷川岳情報】 JR上越線:土合駅から近く、直接歩いて登山口まで行ける至便の日本百名山である。 東京からも近く2000m近い高度がありしかも標高の割に岩根こごしい高山的風貌そなえているからであろうがやはり人気の大きな理由は「谷川岳」と言う評判に在るのだろう。 日本でも最も登山者の遭難死亡の多いことでも有名である。 谷川岳の東岸壁には「マチガ沢」「一ノ倉沢」の垂直に近い大岸壁があり、その岸壁を登る様を簡単に見学出来る。 登山コースは略東西南北からのルートが在るが、JR土合駅から便利な「3本のルート」が一般的である。 @ 土合口〜ロープウエイ天神平駅〜熊穴沢ノ頭〜肩の広場〜山頂(トマの耳):2時間35分 A 土合口〜<田尾尾根>〜天神平〜熊穴沢ノ頭〜肩の広場〜山頂(トマの耳):4時間29分 B 土合口〜<西黒尾根>〜ラクダのコル〜肩の広場〜山頂(トマの耳):4時間 C マチガ沢登山口〜<厳剛新道>〜ラクダのコル〜肩の広場〜山頂(トマの耳):3時間40分 前回は平成15年の秋:紅葉のシーズンに「Cの厳剛新道」から「トマの耳」ー>「オキノ耳」ー>「一ノ倉沢岳」まで登り帰路は「トメノ耳」ー>天神平ー>ロープウエイ駅」のルートで下山して元の「マチガ沢」の駐車場に戻って翌日の「巻機山」の登山口まで移動した。 |
12時20分頃、登山時に平居さんとゆっくり休憩した「穴熊沢ノ頭」と思われる黒い岩の少し上部で「平居さん」と合流。小休止して3人、それに途中で出会った60歳台の男性の合計4人で下山開始。 谷川岳山頂部を除くと天気は益々良くなり視界も届く。 正面にはスキー場に連なる「天神尾根」は成る程長く、急な稜線ルートである。 |
スライドショー: 『第1編』 『第2編』 |
天気が改善すると景色も良くなり、小生の歩行速度は他3名よりも落ちてしまう。 先行の平居さんが時々振り返るが「いい加減にして早く歩いて!!」の合図だろう。 其れも無視したい程の眼前の風景画広がる。 |
眼前には左手に小さい雪庇が幾つもありキレ落ちて先の見えない「三角形」の先端がある。 其処の先端部を降りるルートらしい。 登山時には振り返る余裕も無かったので気が付かなかった。 風が吹くと僅かだが雪煙が舞い上がる。 |
愈々「平居さん(赤の防寒着+赤いザック)」が先端から下り隠れそうになる。 前方は途中で合流した男性(赤い防寒着+黒いザック)で小生同様に写真撮影もする。 |
三角形の先端に来ると上部から見るよりもなだらかな勾配のルートだった。 又10m/秒程度の突風が来て雪煙を巻き上げた。 |
正面の細い尾根を下ると緩い登りになりスキー場の「天神山」に連なる稜線がはっきりと見える。 |
後ろを振り向けば「爼グラ」等のピークと切れ絶つ稜線がシャープに見える。 前方は箱庭の様な綺麗な景色 |
「いわお新道」方面の斜面 | 「いわお新道」から続く上部の急な稜線の後ろに「俎グラ」のピーク |
万太郎山だろうか? | 西黒尾根が見える | 高度が下がり天神山に続く鞍部に近づきブナ林帯がある |
天神山までうねる様に続く天神尾根と両側の斜面に茂るブナ林の黒茶色が純白の雪を更に白く見せる |
高度15ー1600mでも足跡の無い場所の雪は「パウダー」に近いサラサラだ。 迂闊に踏み込むと腰まで埋まる。 |
天神尾根の南西斜面:「いわお新道」に面する斜面は午後の陽光に照らされてギラギラ照りかえり、斜面に生えるフナの木々が点々と見える。 この斜面を滑降したらどんなに気分が良かろうか・・・・谷川岳山頂部は相変わらず見えない。 |
天神尾根〜天神山への鞍部に近づいた。 上空は真青〜青黒い空に処々に白い雲が東に走る。 もう樹林帯だ。 |
『第4部:天神尾根C〜天神尾根D』へリンク |