丹沢山縦走:第2日目第3編
棚沢の頭付近〜蛭ヶ岳〜地蔵平付近
登山年月日 平成18年06月02日 曇
登山メンバー 殿川紘史・塩入英夫氏
主要ルート 【6/02】みやま小屋(6:35)−>(7:30)休憩小屋(7:45)ー>(8:00)不動ノ峰−>(8:35)鬼ヶ岩ノ頭−>(9:15)蛭ヶ岳(9:35)−>(11:20)地蔵平−>(11:30)原小屋平−>(11:40)姫次(12:25)−>(12:55)八丁坂ノ頭ー>(13:15)園地避難小屋−>(13:35)黍殻山−>(14:05)焼山(14:40)−>(15:15)西野々分岐−>(15:50)車道ー>(16:10)焼山登山口(16:40)−>(17:20)富士見小屋(18:00)−>(22:30)宇都宮自宅
所要時間 登山:9時間35分<AM6:35-PM4:10>
総合:15時間55分<AM6:35-PM10:30>

       蛭ヶ岳付近樹林帯のシロヤシロ
      <茶色の幹のヒメシャラ・ナラの幼木>

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スライドショー 【第1部】 【第2部】 【第3部】

【縦走路地図情報】 【丹沢山系全体概念図】 
【第1日目:縦走路地図】 【富士見小屋〜塔ノ岳】 【塔ノ岳〜丹沢山:みやま山荘】
【第2日目:縦走路地図】 【丹沢山〜蛭ヶ岳〜姫次】 【姫次〜焼山〜登山口】
  


スライドショー【第1部】
午前8時20分頃、「棚沢の頭」付近を霧の幻想的風景を楽しみながらゆっくり前進。 特に「コバイケイソウ」の大群落が在る。 一見、真緑の葉が生い茂る・・・・・如何してこんなに大群落が在るのか??・・・答えは「鹿の食害」を受けない・・・「コバイケイソウ」は毒性が強い為らしい。 この付近のブナ樹林は中々見事である。 ブナ林を過ぎて背丈の低くなった「ミヤコザサ」が茂る様になる稜線で「シロヤシロの花」が沢山咲く一帯になった。
霧とコバイケイソウに覆われたブナ林  塩入氏撮影 ブナ林にはナラ等も混じる
「コバイケイソウ」の大群落が続くが、まだ花芽は見えない。 7月中旬にもなれば一斉に白い花の覆われるかな・・・
背丈の低いミヤコザサが茂る地帯を過ぎると、一面に「コバイケイソウ」が茂る地域になる。 その周囲には殆ど笹も他の植物も無いに等しい。 鹿が全体を喰ってしまったらしい。 例外は「コバイケイソウ」・・・・ ヒロヤシロの花も左右に多くなる
松の木肌そっくりの「シロヤシロ」の木々全体に花が咲いている。 クローズアップしたが、陽光が無く、コントラストの乏しい写真でつまらない。 


スライドショー【第2部】
8時40分頃、「鬼ヶ岩」に着く。 相変わらず霧がドンヨリと立ち込め、視界が無く、遠くの景色は全く見えない。 「鬼ヶ岩」の説明看板で名前の由来を知る。 この岩までは非常になだらかな稜線だったが、この岩を境にして、急なガレ場となり、約10m程度のクサリがあった。 下降でもクサリの必要は無いが様子が急変した。 其処を過ぎると又、笹に覆われた緩やかな稜線に戻った。 鞍部には「ムシカリ」「ミヤマタンポポ」「コガネイチゴ?」等があった。  9時15分に「蛭ヶ岳」に到着。 2組の登山者が休憩中だった。 山荘の東北斜面には「コバイイケイソウ」の大群落がある。
シロヤシロの咲く稜線のルート 「鬼ヶ岩」には大きい岩が5-6個塊る様に存在していた
約10−15m程度の岩場の下り斜面 ツツジ主体の花の中に急に「ムシカリの花」を見つけた
ミヤマタンポポ 「コガネイチゴ」の花?? 鹿食害防止柵
石英せん緑岩からなる蛭ヶ岳山頂部 蛭ヶ岳山荘 蛭ヶ岳(1672m)は丹沢山系の最高峰
蛭ヶ岳山頂部に露出する「石英せん緑岩」は地殻変動で深相部から隆起し、侵食で露出。 風化し易すく、脆く、白い砂状になり、西丹沢一帯に多く見られる。


スライドショー【第3部】
広大な丹沢山系の最高峰:蛭ヶ岳(1672m)は山頂が結構、広くなだらかである。 又登山路としては四差路となり、ルートの要衝でもある。 今回は「姫次ー>焼山」へ抜けるが、「檜洞丸(ひのきぼらまる)」方面や、「熊木ダム」へ南下するルートとも交差している。 この周辺には「蛭」が多いから「蛭ヶ岳」と命名されたと聞くが定かでない。 蛭は「焼山」周辺が最も多いらしい。 幸いにも今回は二人とも「蛭の害」には逢わなかった。
蛭ヶ岳はルート四差路 山頂・山荘側の「ミメウツギ」らしい。  山荘の番犬は昼寝中 シロヤシロ
背後はヒメシャラの幹 ナラの見事な新緑 「シロヤシロ街道」と言いたくなる程、沢山のシロヤシロが続く
シロヤシロの枝ぶり 「テンナンショウ」は多い ブナの新緑・新芽 階段が続く「シロヤシロ街道」
此処から「地蔵平」方面に下るが崩壊が多い 崩壊地点:木製階段で登山路を作り整備状態は良い

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